- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063814903
作品紹介・あらすじ
売れない新人ライトノベル作家の高校生・関口辰哉は、古本屋の孫・中禅寺秋穂や、探偵の孫・榎木津玲菓といった少女たちとともに、とある孤島の館に招待される。魔女をモチーフにしたその館の若き主・由良薫は、関口たちに言った――。「――魔女はいますよ」その後、玲菓が館の中で悪魔を見たと主張する。するとその夜、館の中庭で、柱に縛り付けられ、炎に包まれた何者かの死体が発見された。魔女が跋扈しサバトを開くとされる、ヴァルプルギスの夜。執行される火祭。錯綜する思惑。そして――救えなかった存在。この謎に、中禅寺たちはどう挑むのか――!? あのキャラクターの子孫たちが織りなす、“ありえたかもしれない”パラレルストーリー!
感想・レビュー・書評
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百鬼夜行シリーズシェアードワールド薔薇十字叢書の一冊。
なんと孫たちの物語。京極堂をラノベの枠にはめるとこうなるかという面白さ。だって京極堂が女子高生なのだから!
ここしかない着地点に降り立ちながら揺さぶる。実に「らしい」やり方。
ああ、楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
京極堂の面々の孫たちが活躍するシェアードワールドもの。
時代をずらしたことや中禅寺や榎木津の性別を変えたことは
功を奏しているかどうかは別として、許容範囲だと思う。
懸案の「妖怪成分」も、私の専門と言ってもいいキリスト教
に関係して「魔女」を取り扱うことで、妖怪ではないが一応
の及第点に達していると思う。
ただこの本では肝心のオチの部分があまりにもご都合主義で
そこが残念。「あの話」の変奏曲とでも言える内容だが、
二重三重に備えのあったあの話のオチに比べ、こちらは無理
がありすぎると思う。このオチを成立させるために張り巡ら
さなければならない糸の量は、とてもこの程度の文庫本には
納まりきらないと思われ。
いや、なかなか一長一短ですな。 -
面白くて一気に読んだ。魔女の話と、キリストと、アダムとイブと、色々なネタを仕込んで一気にたたみかけてくるミステリーだった。京極夏彦さんの作品を元にして書かれているそうで、そこが気にくわない読者が低い星を付けてるみたいですが、自分はあんまし読んでないので素直に良いキャラクター達だなと受け入れることが出来ました。
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ラノベで年齢を低くすると性別設定を男女にしないと盛り上がらないのかな?女子なら口調を変えた方が良かったような…。とはいえ面白い試みだったとは思う。
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原作の要素を現代ライトノベル風に削りまくって、ボリュームを少なくした感じ
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京極堂、榎本、関口の孫たちの物語とのことで、性格がそのまんま引き継がれてる(笑)榎本孫が思ったより活躍しなかったなあ。謎そのものは、それほど難解でもなく、蘊蓄は高校生レベルではそこそこ。
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ライト
島にロリコンが二人いた -
孫世代の話。関口以外は女の子だと。関口がふたりの女の子たちに振り回されてる感、ラノベだ。本編もキャラを置き換えると…? 個人的にはあまり入り込めず。どこかで見たようなピースがちりばめられているので、本編再読した上でなら、また印象が変わるかもしれない。やっぱりお祖父様には勝てないよなー。
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おぉ‼今度のシェアード・ワールドは孫世代の話だ(^o^)京極堂とエノさんが女子高生(*^^*)関口は男子高生ラノベ作家( ゜o゜)3人は由良家の屋敷がある島へ行って事件に巻き込まれる。孫世代で血が薄まっているせいか、本家より性格がソフトな感じ(^^;)木場修や青木の登場はちょっと出来すぎじゃないか!?と思ったけれど、京極堂ファンとしては嬉しかった(*^▽^*)