- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063886153
作品紹介・あらすじ
人の願いを叶える存在を
我々は、神とも、悪魔とも呼ぶーー。
福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中2の少女、早坂琉花
ある日、海辺で見つけた奇妙な置物を持ち帰った彼女は、
ある「願い」を込めて、それを山の中の祠に置く。
すると、彼女の目の前には、“フクノカミ”によく似た異形が現れた――。
恋心を抱く同級生を島に引き止めるため、
少女が抱いた「願い」を“フクノカミ”は叶えてくれるのか。
福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中2の少女、早坂琉花。ある日、海辺で見つけた奇妙な置物を持ち帰った彼女は、ある「願い」を込めて、それを山の中の祠に置く。すると、彼女の目の前には、“フクノカミ”によく似た異形が現れた――。幼なじみを繋ぎ止めるため、少女が抱いた小さな願いが、この島を欲望まみれにすることになる。
感想・レビュー・書評
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気持ち悪いけど読んじゃう漫画ってある。
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鄙びた離島の日常が異分子によって侵略されていく。
ホラーなのか伝奇なのかオカルトなのか、なんともジャンル分けが難しいボーダレスな面白さ。特筆すべきはやはりフクノカミの得体の知れぬ不気味さ。見た目は七福神にいそうなでっかい赤ん坊なのだが、常に細目で笑顔なのが抜群の気味悪さ。
三巻の例のシーンはトラウマ級の衝撃間違いなし、久しぶりに漫画で鳥肌が立った。それ位生理的嫌悪を催す。
そしておばあちゃんの変貌も恐るべし。最初は孫想いのどこにでもいる祖母だったのが、だんだんとフクノカミに感化され、島の経済を回す欲の権化となっていく。
フクノカミのご利益にあやかろうと群がる住民の確執と軋轢、悲喜こもごもが薄ら寒い。
平和な日常が異物の侵入によって軋み始め、平凡な人々が狂い始める様子が、琉花の片想いと同時進行で描かれていく。
個人的にはドラマ化したら面白そうだと思った。 -
いやー面白い
ジャンルとしては怪奇モノなんだろうけど、この1冊の中に様々なジャンルが詰まってる
まずネームがいい、小気味よい台詞回し、表情、描写
島民のやり取りもそうだし、女子中学生の恋愛観や挙動もまたリアル
何より非日常と日常のバランスが絶妙で、これは没入しちゃうよねといった塩梅
「この島にーアニメイト建ちますか」
おかしな事が色々起こるけど、主人公にとって一番大事なのは好きな子の転校ってとこが最高 -
不気味なものの肌に触れる感じ。
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1巻から面白過ぎてやばい。
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これは、トンでもないマンガだと思いました。実に、21世紀的な「欲望」の描き方と言っていいのではないでしょうか。「欲望充足」がホラーにしかならない現代の結末を、堀尾省太さんは、どんなふうに描くつもりなのでしょうね。
意味不明の感想をブログに書きました。読んでいただければ嬉しい。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202011120000/ -
絵柄は怖いし普段は読まないが、設定が作り込まれてるし、引き込まれる。展開がすごくテンポ良く飽きない、きになる。
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表紙に惚れて、買って読んでみた。
描写が先ず良いし、なによりこの奇妙さが最&高!!に面白い。 2巻は絶対に買おう。 -
コミック
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民俗だ!オカルトだ!!やったー、好きなやつ!!!
方言の心地よさとけして薄暗くない(しかし淀んでいないわけではない)田舎が好ましい、そしてこの平和な田舎がどうなってしまうのかという不安。
田舎育ち的に黒蓮先生たちの田舎のステレオタイプ打ち砕かれるところはけっこう楽しかった