TRANSIT(トランジット)21号 美しきアルゼンチン (講談社 Mook(J))
- 講談社 (2013年6月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063897609
作品紹介・あらすじ
“南米のパリ”と称されたブエノスアイレスを擁し、かつて世界でも屈指の富裕国として繁栄したアルゼンチン。その名残は街のいたるところに見ることができます。世界三大劇場の一つとされるコロン劇場、石畳の道、クラシカルなレストランやカフェなど。街の通りに入っていけば、タンゴの音楽が流れ、人びとは深夜までバーやダンスフロアで人生を謳歌しています。取材では、まず旅先の地で生活するローカルに密着。ブエノスアイレスでは、とある1日の24時間をドキュメント。大平原が広がるパンパでは、牛や馬を放牧して生きる“アルゼンチンのカウボーイ”ガウチョを追いかけました。次にフォーカスしたのは、世界8位の面積を誇る国土に広がる大自然や風土。南へ下った取材班は、太古からの姿をとどめるパタゴニアの山々や氷河を写し取り、北のボリビア国境近くへ向かった写真家は、別の惑星に来たかと錯覚させるような乾燥した荒野が広がるサルタやウマワカを訪れました。
第2特集では、歴史的時間を軸に、カルチャー、経済、社会がどのように変遷したのかを、独立、ペロン、経済破綻、未来などのキーワードから読み解き、アルゼンチンの栄光と没落の道を辿ります。さらに、大自然に生きる動物、お家芸と言えるサッカー、ビーフやワインに代表される豪快な食、そして、お約束のタンゴなど、アルゼンチンを豊かに彩るものもすべてカバーします。小冊子では、カフェ、スイーツ、音楽、ショッピング、おみやげ、サッカー観戦、交通マップなどのトピックごとにブエノスアイレスを完全ガイド!また、特別付録として、広大なアルゼンチンの全体図がひと目でわかる大地図、さらに、ラテンアメリカを駆け巡った歴代の冒険家たちの足跡を辿れる冒険地図もプレゼント。
地球の裏側にあってなかなか紹介されることのないアルゼンチンのすべてがわかる永久保存版の1冊です!
感想・レビュー・書評
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2013-6-21
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おすすめ資料 第343回 アルゼンチンに浸る(2016.8.12)
2016年に独立200年を迎えたアルゼンチン。
本書は、アルゼンチンを幅広い角度で取り上げたムックです。
学術書とは異なる視点で、街・人びと・自然・文化・歴史などを美しい写真やイラストとともに紹介しています。
旅したような気分でアルゼンチンに浸れる一冊です。
【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】
https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200142745&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200328173&type=CtlgBook
【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】
https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/1037068326342872 -
毎度新しい発見をくれる。
アルゼンチンがかつて先進国だったこと、パタゴニアという雄大な土地があること、侵略に苛まれたこと。
写真もとても良いし、相変わらず文章も良い。
とても魅力的に伝わってくる。 -
カフェローライフで読了。まだ見ぬ憧れだけの街ブエノスアイレス。森山大道の映し出す像が魅力的。ウォン・カーウァイの映画「ブエノスアイレス」。南の南、パタゴニア。何度挑戦しても読み切れないボルヘス「伝奇集」。アルゼンチンタンゴ。ディエゴ・マラドーナ。マルビナス紛争。ピサロ、サン=マルティン、チェ・ゲバラ、ペロン、エビータ。入口として、絢爛豪華。次の知りたいステップへ踏み込むための。
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初めて買った雑誌。
おととし行き方をしらべて、その移動距離に怯んだパタゴニア。
世界の果ての風土は、そのロマンティックな響きとは裏腹に、陽光がむき出しの大地に降り注ぎ、猛烈な風が吹きつける。
空が高く、視界は広い。走るとすごく気持ちよさそう。
捲るだけで満足するはずが、想いは募ったり、「コルタサルが、モダンジャズに身を浸しながらカフェで著作の大半を著していた」エピソードが、イメージする南米の雰囲気に近いのが愉しい。
ブエノスアイレスへの根拠無き憧れも募る。ボルヘス、プイグ、サバト、チャトウィン、ゲバラもいた。いま、南米があつい。(私の中で)。 -
アルゼンチン、行きたい!