作品紹介・あらすじ
明治40年にタイムスリップした女子高生・陽菜は、自分とそっくりな少女“雛子”になりかわり、雛子の許婚・孝章と共にひいばあちゃんの首飾りを探しはじめる。二人で一緒に過ごすうちに、孝章に惹かれていく陽菜。さらに陽菜を気に入る女流奇術師(実は男性)の天菊も加わり、波乱の予感!? タイムスリップの謎も、恋の迷路も、簡単には解けないミステリー。心にもどかしさが降り積もるタイムスリップ・ロマンス!
感想・レビュー・書評
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首飾りを追って不穏な展開に。孝章様やられっぱなしでそこがいい…
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第12〜18話収録。
武虎は首飾りの仕組みを知る未来人!しかし陽菜の曽祖母の知り合いか否かなどの詳細は不明。ただ、雛子のことを気にする様子だし、事情があって隠すだけで、雛子と武虎は相思相愛なのかも。本郷家の裏側を暴露され人質にされるも、自身は人質として価値がなく直接交渉しても無駄だと話す孝章が切ない。亡き兄の代替品にしかないのだと思い込むところが、ね。だからこそ、幼少期に代替品ではなく彼自身を好いてくれた陽菜を忘れられないんだろうね。菊之進は身の危険を晒しつつ陽菜を守るなんて、まさか三角関係になる?
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12〜18話
「誰が何と云おうと 雛子様は僕の婚約者ですから」て孝章さまがすてきな時はいつもヒナが聞いてるのね。
雛子もまたすてきな孝章さまに触れてでも応えられない自分が辛いのか。切ないのう。
そしてチヨの前にまさかの武虎登場。「雄弁による引き出しが通じる相手ばかりではないがね」て、武虎は雛子に思惑があって近づいてるのか!そして首飾りは武虎の手に。ていうか武虎も未来からきたのか?
船上での孝章さまの責任云々の話はもうほんとに…
そして海に放り出される孝章さま。助けるヒナ。しかし天菊は敵か味方か。
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作家さんの知性があふれ出してる感じがします。言葉選び遣とかも素敵だ〜
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まったく予想していなかったスリリングな展開に。意外な人が裏がありそうたったり、タイムスリップの仕組みのヒントが出てきたり。
ヒナと辛い想いもどうなるのか見逃せませんが、次の巻は1年後!つらい
著者プロフィール
東京都出身。2001年、「アックス」にて『ひねもすワルツ』でデビュー。2009年、一挙4冊を刊行したデビューコミックスフェアで注目を集める。2012年、『夏雪ランデブー』がテレビアニメ化された。主な著書に『関根くんの恋』『ケーキを買いに』『文房具ワルツ』『リクエストをよろしく』など。現在、「Kiss」にて『涙雨とセレナーデ』を連載中。
「2022年 『涙雨とセレナーデ(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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