イメージファイト (KC KISS)

著者 : 藤緒あい

• 講談社 (2018年1月12日発売)

作品紹介・あらすじ

―きみはその目で何を見てる？　その耳で何を聞いてる？　その心で何を感じてる？―気持ち悪いオタク男子として教室で生きる茅野。まわりからかわいいと褒められながら教室で生きる繭。繭が茅野の好きな魔法少女のアニメに似ていること以外、接点がなかったはずの２人の世界があるときから混じりはじめ…。

感想・レビュー・書評

[7do8bu1991さんの感想 · 2019年7月7日]

藤緒あいさんの作品は、「もしくはルーズソックス （2016）」➡「かわるがわる変わる（2017）」➡　で、今回『イメージファイト(2018)』を読んでみた。　一番楽しめた！！　繭ちゃんがマジで可愛かった。　

[あさひさんの感想 · 2018年4月2日]

持ってない人も持ちすぎてる人もなかなかに生き辛い。学校という檻の中で同調圧力に曝され、息を潜めるように慎重に毎日をやり過ごしている。キモオタの茅野とキラキラ女子の繭。真逆の存在なのに、他人が押しつける自分のイメージを嫌悪しているという点では共通している。魔法少女ピュアミントはイメージに縛られ窒息しかけているふたりを愛のパワーで救うのだ！

[RO3JINさんの感想 · 2018年3月29日]

他者からどう見られるかというイメージの問題と、ないはずのものを有らしめる想像力という意味でのイメージの問題がパラレルに語られているのがおもしろい
ラストで繭がピュアミントになるシーンは泣ける

著者プロフィール

【代表作】「先生、あたし誰にも言いません」（秋田書店）「イメージファイト」、「好きなオトコと別れたい」（講談社）など

「2021年 『誰かのことを好きなだけ（4）』 で使われていた紹介文から引用しています。」