八百森のエリー(2) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 58
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065112830

作品紹介・あらすじ

あなたと野菜を繋ぐお仕事、青果流通のど真ん中、それが【仲卸】。仲卸業の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること。「八百森青果」の新入社員、エリー(卯月瑛利)と、のりたま(大虎倫珠)が畑からあなたのテーブルへすべての野菜を届けます!





野菜に人生捧げられますか!あなたと野菜を繋ぐお仕事、青果流通のど真ん中、それが【仲卸】。仲卸業の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること。「八百森青果」の新入社員、エリー(卯月瑛利)と、のりたま(大虎倫珠)が畑からあなたのテーブルへすべての野菜を届けます!

感想・レビュー・書評

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  • 野菜を作る、野菜を運ぶ、野菜を売る。
    普段なかなか見ることのできない
    青果市場の裏側と、そこに生きる人たちのドラマ。
    スーパーに並んでる野菜を見る目が
    ちょっと変わる気がします。
    今回のツボは「着ぐるみでマジメに
    じゃがいも談義をする人々」でした(笑)。

  • 宇都宮の市場を舞台とする作品なので、シイタケ栽培と震災後の放射性物質による汚染の話は切なく感じる。原木栽培に負けない菌床栽培は面白い。この巻で印象に残ったのはトマトではなく、じゃがいも。エリーの怒りの矛先・じゃがいも担当の蜂矢との確執はいつまで続いてしまうのだろう?

  • 何故、珍しく、ネタバレにしたの、と聞かれそうだけど、先に謝罪しておくと、長い上に、ちょい物騒な発言が多いからだ
    自分は間違っていない、と思ってはいるけど、不愉快になる人も、きっと、ではなく、確かにいると思うので、配慮っつーか、ささやかな抵抗で、感想を隠してみた
    過激な感想、上等だ、って人だけに読んでほしい感想である。グッと来た漫画を読むと、つい、テンションが不味い方向に駆けちゃうのが、自分の悪癖ってのは自覚してるんだが、どうにも、自制できない
    ますます、面白くなってきて、実に嬉しい・・・いや、どちらかっつーと、この感情は、誇らしい、だろうか?
    どこ目線だよ、と呆れられそうだけど、(1)を読んで仔鹿先生の実力の高さを肌に感じられたファンなら、きっと、私と似たような印象を、この(2)に覚えるんじゃないだろうか
    画力の方は突出して上手くないんだけど、キャラが立っていて、ストーリーも野菜の流通って言う、あまり、人が知る機会のないものが絡んだ人間ドラマだ
    読みやすいか、そこは脇に置くにしても、一気に惹き込まれる
    身近な野菜の良さ、大切さ、美味しさを、変化球で伝えてくる、良い漫画である
    同じく、野菜がメインで、なおかつ、ジャンルが食系である『ベジたべる』とコラボしてほしくなった
    エリーとのりたまが卸した野菜を、『ベジたべる』のヒロイン・伊吹さんが購入して調理、それをエリーとのりたまが食べ、美味しさに震えると同時に、伊吹さんのエロさで、乙成と一緒に前屈みになっちゃう展開とか、最高じゃないだろうか
    まぁ、そんな妄想はさておき、コラボ以上にドラマ化してほしい、って気持ちも強まった
    漫画だけでも、十分に心が震える、と私は断言できるけど、今の時代、ドラマ化が人気のバロメーターになっていると言っても過言でない以上、そこを目指してほしい
    ほんと、これは私の我儘に過ぎないんだが、タカシさんは元TOKIOの山口達也さんにやって欲しいのだ
    もちろん、山口さんが置かれている状況は理解している
    ただ、ずっと、あのままでいる訳にはいかないはずだ
    山口さんなら、バックパック一つ背負って、どこの国でも自分の力だけで生きているとは思うのだが、全く、テレビに出なくなると言うのも寂しいのだ、一ファンとしちゃ
    実際、山口さんがテレビに出なくなった事で、ショックを受けているファンは多いのではないか
    確かに、アレは反省すべきことであり、テレビへの出演を自粛した事、TOKIOを脱退し、事務所を辞めた事も間違ってはいない、とは思う
    だけど、実際、この展開に、最も困惑し、胸を痛めているのは、被害者の女子高校生じゃないだろうか
    嫌な事をされたら、「嫌」と言える強さ、それは正しい。彼女らが社会から責められる謂れは全く無い
    だが、正しい行いが、時に自分の思いがけない事態になってしまう事も、よくある
    勝手な想像ではあるけど、彼女達も、ここまで大事になるなんて思ってもみなかったんじゃないか
    山口さんは全ての仕事を失い、TOKIOのメンバーも酷く傷つき、山口さんが出ていた番組の共演者も仕事が減った、「Rの法則」からビッグになる事を夢見ていた学生もチャンスの一つが手から零れ落ちた
    それらの責任は女子高校生らに手に余るし、そもそも、背負う必要がないものであるが、こうも事態が大きくなり過ぎてしまったら、さすがに凹みそうだ
    ここ最近は鎮まってきただろうけど、しばらく前までは、外を歩く事も大変だったんじゃないだろうか。それに、これからも事あるごとに、山口さんの事が心に引っ掛かり続ける
    そんな元気を失いそうな時こそ、美味しい野菜を食べて、ストレスで荒れてしまったお肌や胃腸の調子を整えるのが一番だ
    と、強引に話題を野菜に戻したところで、あえて、もう一度、言いたい、いや、お願いしたいのだが、山口達也さんの復帰作は、この『八百森のエリー』になってほしい
    野菜の事を愛し、人生を懸けられ、なおかつ、悩める後輩にアドバイスが出来る器の大きい先輩・タカシさんを演じられるのは、これまで多くの農作物に関わってきた山口達也さんしかいない
    見た目が似てる似てない、は関係ない。実際、ここ昨今の、漫画が原作のドラマや映画は、ほとんど、似てないような、と首を傾ぐキャストばかりなのだ、問題あるまい
    当然、山口さんが「やり直したい」って気持ちをまだ持っている事、どこかのテレビ局が山口さんを起用する事を承知でドラマを作ってくれる事、何より、仔鹿先生が原作者として、ドラマ化にOKを出さなきゃ始まらないってのは、百も承知だ
    しかし、一度、この『八百森のエリー』を読んで、タカシさんは山口さんだな、と思ったら、それは覆らない、私の中で
    どうか、山口達也さんに、泣きの一回、名誉挽回の機会を与えてくれないだろうか
    政治家やハリウッドスターを引き合いに出しても仕方ないし、余計に被害者の怒りに火を注いでしまうかも知れないが、セクハラを認めず、仮に認めても反省せず、繰り返し、権力と地位は捨てない輩に比べたら、酒に飲まれた己の矮小さを恥じ、悔い、省みて、ケジメをつけた山口さんの方が、いくらか、マシじゃないだろうか
    人間は、どんな聖人君子だって、失敗する。その失敗を厳しく責めて、自戒を促すだけでなく、更生のチャンスを与えるのも、優しさじゃないだろうか
    赤の他人、特に抗う力の無い子供を襲って、あまつさえ殺して捨てるような輩は、同じ目に遭わせて、見せしめにしちまえ、と思っているような私が、こんな事を言っても、微塵の説得力もないかもしれないけど・・・
    とにかく、山口さんの事を抜きにしても、この(2)が私の心にガツンッと着てくれたのは事実なので、他の漫画読みにも全力で勧めたい
    有体に言っちゃうと、山口さんの事に賛成してくれる人を増やしたいって下心もあるけど、それはそれ、これはこれで、良い漫画を世に広めたいってキモチに嘘偽りはない
    この(2)の表紙をエリーと一緒に飾っているのは、トマト
    なので、中にはトマトがメインの回もある。ただ、個人的に一推ししたいのは、「越冬じゃがいも」編だ
    どのシリーズにも共通しているが、個人的に、最も、エリーの野菜バカっぷりが強いのは、お勧めしたい「越冬じゃがいも」編だ、と思った
    自分が「美味しい」と感じ、それをお客さんに伝える為ならば、どんな努力も厭わないし、担当が先輩だろうと、社長の息子だろうが、遠慮せずに喧嘩を売れちゃうのは、エリーが本物の野菜バカだからだろう
    カッコイイ、と手放しに賞賛できない行動ではあるけど、誰もが満足し、笑顔になれる結果を出せた以上は、エリーの行動は無駄ではなく、間違いではなかった
    エリーの親友もしくは同志ポジションには、のりたまが据えられ、ライバルポジションには蜂矢が収まった事により、ストーリーはますます、厚味とマニアックさが増している
    果たして、(3)では、どんな難題に、エリーとのりたまは挑む事になるんだろうか。まぁ、タイプは違えど、お客さんと美味しい野菜の為に動ける二人なら、どうにかしちゃうだろう。それに、二人には心強い、大人たちも味方についてるんだしな
    この台詞を引用に選んだのは、社会人として覚えておかなければならない事だな、と感じられたので
    お客さんが求める事に、正解で対応できれば、何の問題もない。それは確かだ
    しかし、社会人ってのは、時に100点の成果ではなく、100点以上の成果を求められる事もある
    そんな時こそ、お客さんの要望をそのまま聞くのではなく、自分が持っている、それ以外の答えを提示して、良さをプレゼンし、受け入れてもらい、なおかつ、満足してもらうのだ
    これが出来て、半人前を卒業なのでは、と未熟で、正解の仕事でも成果が出せていない私が言っても、説得力がないかもしれないけど
    また、無理に理解させようとせず、頭の片隅に置いておくだけでもイイ、と言えちゃうのも、タカシさんのカッコ良さであり、山口さんも後輩に言いそうじゃないだろうか、と思ったのも大きい

  • 「八百森のエリー」2巻、出ました!
    テンション落ちてない。
    今回は、しいたけと、トマトが熱いわ!?

    2018/05/02 更新

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著者プロフィール

宇都宮市生まれ、宇都宮育ち。短大在学中から雑誌などで漫画を発表。現在1児の母。代表作に「うちのダンナは野菜バカ。」「私の子育てやりすぎですか?」(共にぶんか社)など。今作品はコミティアからの持ち込み企画、初週刊連載です。
仔鹿リナ 公式ツイッターhttps://twitter.com/lina_kojika


「2018年 『八百森のエリー(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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