徒然チルドレン(12) (講談社コミックス)

著者 : 若林稔弥

• 講談社 (2018年8月17日発売)

作品紹介・あらすじ

「君が好き」って言えない君へ。もどかしくて恥ずかしくて照れくさい思いがたっぷり詰まった、WEBで大人気の学園ラブコメディ4コマが待望の単行本化！！　その思い、きっと伝わる気がしてくる！！

今なら言える。君が好き。WEB発大人気恋愛オムニバス、堂々の完結！！　連載期間６年！ それぞれのカップルが、それぞれの物語を今、終える。今回も加筆タップリ！ 見逃せない最終巻！！

感想・レビュー・書評

[スグル日和さんの感想 · 2018年8月19日]

青春漫画、堂々完結。
高野菅原のラスト最高かよ！！終わり方が二人らしい！！！！ジタバタ悶えましたね…。

(ネタバレあり)
カップル成立＆ハッピーエンドの連続ラッシュ。
ラストスパートの如く、ほとんどのカップル成立を目指した結果、加賀七瀬とか本山榎本のように展開が強引だなーと思うカップルもできたがやむを得ない。

しかしみんな可愛いなあ！
山根くん、最初はオタ丸出しのビビりだったのに、今では友情に熱く、彼女とゲーセンデートをラフに楽しむリア充になるとは…。
ホタル可愛い。
姫宮はうざいし野呂はバカ丸出しで最初は好きじゃなかったけど、今巻で二人とも好きになった。好きな人の幸せのために神田の背中押してチョコを譲り、空っぽな自分を自覚して落ち込む姫宮。その姫宮の心を埋められるのは、バカで真っ直ぐな奴だけだ。野呂がんばれ。

山田は普通に可愛いが、カップル成立ならず。
しかしおまけにあった、放課後が気になる！何があるんや！まさか告白か！？

亮子が合格してて嬉しそうに赤木に報告してるのに、ふと顔上げたら赤木は感極まって泣いてるシーン、こっちも涙腺に来ます…。

相馬と冴島はおねショタカップル成立だけど、すぐに相馬が体大きくなって逆転するんやろなあ。相馬が「僕の…女になってください」なんてセリフ言うのゾクゾクしませんか！？

千秋香奈カップルも好き。1年付き合っても想い合ってる感じ。終わりが「カッコつけんなばーーーん！！」「どいひーーー！！」で終わったのも二人らしい、超満足のラストです。

千葉と先生の関係、カップル成立させずに爽やかに終わらせたのは流石です。禁断の関係ならではの切ない幕引き。だからこそ良い。

生形が柴崎を引き寄せて強引にキス。この強引な俺様系が生形らしいねえ。
ミスワビサビの仮面を放り投げてキスする絵は、生形の「ミスワビサビじゃなくて、柴崎が好きなんだ」というメッセージを込めてるかのごとく！

香取先輩、文化祭回の足止めでおれの中の株が急上昇してるが、今巻でもやってくれますね。
頑張った松浦に「がんばったな 松浦」と茶化さずに言う香取先輩。オンオフの切り替えが絶妙でカッコいいよ香取せんぱーーーーい！！！！
卒業おめでとうございます。


そして大注目は高野菅原カップル！！
想いを伝える高野可愛い！
「だってもう菅原くんのことで頭いっぱいなんだもん」何その台詞と泣き表情可愛すぎでは！！
これに「俺はもう待たない」と優しく男気を見せる菅原いいぞもっとやれ！！
「好きだ！！」って言いながら真っ赤で強く抱き締める菅原さいこーーー！！そう！キスとかじゃなくて強く抱き締めるこの感じがまさに二人なんですよ！！！！
「いい人だね」、菅原が苦悩した言葉がここで締めの言葉として出てくるわけだ！
相合い傘でもどかしかった関係が、菅原の想いが伝わらずにやきもきした関係が、高野が気持ちを自覚したのに思い止まってしまった関係が、お互いがすれ違って切なく応援したくなった関係が、遂にここで結ばれる～～！！！！！
見たその場で倒れこんでジタバタ悶えましたわ。
(注:登場回からずっと一番好きなカップルなのでテンションが高くなっております。)

最後のコマはほたるちゃん。これは翻弄されそうだ…笑

このシリーズには何度も悶えさせられました。
スパッと終わらせるのもまたマンネリしないで良かったのかもしれない。
作者さんお疲れ様でした。

[よりさんの感想 · 2018年8月20日]

綺麗にまとまって終わったな～
とりあえず亮子ちゃんの努力が報われてヨカッタ。ほたるちゃんの新たな出会いが気になりますよ！！

[エリエールさんの感想 · 2018年8月19日]

最終巻！！！！！！！（泣）
寂しい！沢山いる彼らの恋愛をいつまででも追いかけていたかった。
でも、作者の若林先生が巻頭で仰っていたように、「徒然に 子供のままでは いられない」 まさにその通りだと思った。

・東条さんと荻上君…東条さん、本当に前は訳分かんなかった。だけど今回のお話でそれがわかってきて、荻上君と同じ速度でわかってこられた。それがなんだか嬉しかった。幸せになれ。

・宮川さんと古屋妹…今まで苦手だった宮川さん、初めて好きになれた。ほたるちゃんと一緒だ。

・梨本さんと園部くん…梨本さんこの中で一番感情移入してたかもしれない。自分が好きじゃないという梨本さんの気持ちがよくわかるし、そんな梨本さんを応援していた。そんな梨本さんを好きになった園部君！君は本当に見る目があるよ！！！！もう、幸せになってくれ！！

・アリスとスナ…アリスちゃん、良い子やなぁ…本当に、本当は良い子なんやなぁ…。そんなアリスちゃんをうざいぐらい見てるスナ、最高にカッコよかった。カッコよかったよ。(大事な事なので二回言いました)

・赤木と亮子ちゃん…赤木、お前、本当に良いやつだな。亮子ちゃん、本当に良い子だな。「ありがとう」より「ごめん」って思うことが多かった、ごめん、ごめん、ありがとう、

・パティとケイスケ……パティ大好き。

・生形とミスワビサビ…はぁ！もう、最高です！！！！！前回と合わせて読めばこれしかない！！！

・香取先輩…もう、謎。謎。ウザい。なのに嫌いになれない。演劇部の演劇が、本当に涙する。

全部は語れないぐらい濃厚な1冊でかなり抜粋したけど、色んな子達が実っては終わる大団円だった。

ああもっと彼らを見ていたかった。
もっと彼らの今後を見たかった。
そう思えるキャラクター達を生み出してくれた若林先生に感謝です。

著者プロフィール

Twitter @sankakujougi
1987年生まれ。漫画家。代表作に『徒然チルドレン』『恋するみちるお嬢様』『僕はお姫様になれない』『幸せカナコの殺し屋生活』などがある。

「2023年 『ぱちん娘。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」