明治維新という過ち・完結編 虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年 (講談社文庫)
- 講談社 (2018年6月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065118290
作品紹介・あらすじ
なぜ明治維新政府は、世紀の反逆者を「大西郷」に祭り上げたのか? 西南戦争の秘められた真相は? 長州と組んで幕府を倒し、長州政権に抗して死した男の本当の姿が明らかになる。薩長史観の過ちを正し、偽りの歴史に終止符を打つ話題沸騰の維新論、迫真の第3弾!
感想・レビュー・書評
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這本書認為幕臣還有對國家的思考與想像,而所謂的維新只是單純的奪權行動,當時的薩長對國家完全沒有青寫真的想像,因此也貽害後世,而西鄉本人也是被過度誇大的對象,作者認為他的大器量不過是身為薩摩青年領袖的舉止爾爾。
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明治維新についてこれだけキチンと検証しているのは凄いですね。この明治維新が暗黒の江戸時代から素晴らしい社会に変えたのだという、明治維新の美化から脱却しないと今後の日本の発展は困難だと思った。
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勝てば官軍史観、あるいは司馬史観から離れ、いままで見過ごされてきた幕府側からの視点で、所謂明治維新という歴史的な出来事を語った作品です。
内容
はじめに
〜グランドデザインの描けない社会は崩壊する〜
第1章 「明治百五十年」という虚構の歴史
第2章 火の国 薩摩
第3章 嫌われ者西郷と島津斉彬
第4章 「軍好き」西郷の幕末動乱
第5章 明治復古政権の成立と腐敗
第6章 西南の役
あとがきに代えて
〜明治百五十年、琉球と沖縄が訴えるもの〜
大東亜戦争終結の後、GHQが日本の歴史を歪曲してきたように、江戸幕府の政治を抹殺した薩長、特に長州。
改めて、賢明な日本人がきめ細かく江戸から幕末その後の展開をフラットな目で、21世紀以後の日本社会がよりよものになることを期し、再考察しなければならないと思いました。 -
3部作の最終章ということで読んだ。内容は、いままでの作品とたいして変わりない。西郷は、細かいことに口を出さず方向性だけしめして後は部下にやらせる人間だったという批判は、むしろ見方によっては長所だよね。しかし、西南戦争とそこに至るまでの明治政府のどたばたぶりは、初めて知った。さもありなんというところか。
ただし、はしばしに挿む安倍政権への批判はなんのためなんでしょう?今の安倍政権と当時の長州支配と関係があるとでもいいたいのか?そこが一点マイナス。 -
「大西郷」と崇められた男の実像を暴く衝撃の書
倒幕戦を主導して「官」の中枢に成り上がり、西南の役で「賊」となり、死後再び「官」に祭りあげられた西郷隆盛。偽りの明治維新史を語るに不可欠な薩摩の闘士の実像を暴く。話題沸騰の維新論、迫真の第三弾!