科学者と世界平和 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065124345

作品紹介・あらすじ

世界政府は人類の理想か、あるいは帝国主義の一つのかたちか。米国に亡命したばかりのアインシュタインと旧ソ連の科学者たちの対話「科学者と世界平和」。時空の基本概念から相対性理論の着想、量子力学への疑念、そして統一場理論への構想までを丁寧に、かつ率直に語った「物理学と実在」。二つの「統一理論」への天才の真摯な探究。(解説・佐藤優/筒井泉)


目次
科学者と世界平和
1 国連総会への公開状
2 アインシュタイン博士の考えの誤り
3 ソビエトの科学者たちへの返事

解説=佐藤優

物理学と実在
1 科学の方法についての一般的考察
2 力学とすべての物理学を力学によって基礎づけるいくつかの試み
3 場の概念
4 相対性の理論
5 量子論と物理学の基礎
6 相対性理論と粒子

解説=筒井泉

感想・レビュー・書評

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  • 国家主権を国連に一部譲渡すればよいと主張をしているように理解したが、それは科学者倫理とは違う性質のものだろう。そもそも第一次世界大戦による化学兵器の残虐性を目の当たりにしておきながら、原爆開発に加担した事は知性の欠如と言わざるを得ない。つまり著しい知性の偏りがあったため、哲学・倫理的思考能力が養われなかったとしか思えない。科学者倫理とは国際政治の理論を語るのではなく、テクノロジーをどう使うべきか?そのメリットとデメリットを考える事だと思うが。
    が、現代ではグローバリズムにより国民国家も主権概念も怪しくなっているので、国連に譲渡するまでもなく溶解しつつあるとも言えなくもないのだが。じゃあ、環境倫理や国際秩序はどうなるの?って話だけど。

  • 科学者と世界平和(国連総会への公開状;アインシュタイン博士の考えの誤り;ソビエトの科学者たちへの返事)
    付 物理学と実在(科学の方法についての一般的考察;力学とすべての物理学を力学によって基礎づけるいくつかの試み;場の概念;相対性の理論;量子論と物理学の基礎;相対性理論と粒子)

    著者:アルベルト・アインシュタイン(Einstein, Albert, 1879-1955、ドイツ、理論物理学)
    訳者:井上健(1921-、大阪、理論物理学)
    解説:佐藤優(1960-、東京都、作家)、筒井泉(理論物理学)

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著者プロフィール

アルバート・アインシュタイン(Albert Einstein)
ドイツ生まれの理論物理学者。1879年3月14日生まれ。チューリッヒ工科大学を卒業後、ベルンで特許局技師として働きながら研究を続け、1905年に特殊相対性理論など画期的な3論文を発表。1916年には一般相対性理論を発表。1921年度のノーベル物理学賞を受賞。この時期から世界各国を訪問するようになり、1922年~1923年に訪日。ナチス政権の成立にともないアメリカに逃れ、以後はプリンストン高等研究所を拠点に研究を続ける。1955年4月18日死去。「20世紀最高の物理学者」「現代物理学の父」等と評される。

「2019年 『アインシュタインの旅行日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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