時間を止めてみたんだが (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 126
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065128367

作品紹介・あらすじ

「あれ? いまみんなの動きが止まったぞ!?」 ひょんなことから時間を止める能力を身につけた高校生・笹森陽太。試行錯誤の結果、時間を止められるのは、変顔をキープしながら呼吸を止めていられる間だけだとわかる。思春期全開の陽太が目指すのは、当然……おっぱいを……!? ターゲットは生意気だが美人の芝原麗奈。彼女に近づき、時間を止めて、左胸に!? そのとき麗奈のポケットに手紙が入っていることに気づく。それは、いじめの被害を受けている女生徒からの手紙だった! 気を取り直し、次の標的はハーフの美女・シュルツ沙織。そっと近づくと手に触れたモノは、ジャック・ナイフだった! この学校で何かが起きている!? 学校の裏に蠢く陰謀に気づき始める陽太は、微妙な超能力を武器に対峙していくが……。キュートで笑える、青春ミステリの傑作登場。

感想・レビュー・書評

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  • 広義のミステリーだが、ちょっとSF的高校生青春物という感じ。高校生の生態や思ってることを明るく描いていて、年配の者は、ちょっとなつかしい気持ちにさせられる。
    変顔をすると時間が止められるというのを主人公の笹森陽太が発見して、それを生かして日頃のHな欲望を満たそうとしたところ、いろいろないじめやとんでもない校内の陰謀を止めることになる。その辺りの描き方が上手いし、笹森と相田との友情もなかなかいい。

  • 時間を止める能力と言えば、ジョジョのDio の「ザ-ワールド」だろぅ。
    そんな時間を止める能力を手にした主人公 「エロぃ事がしたいだけなのに…」能力はすぐにバレてしまぃ……巻き込まれる事件と巨悪の影 そして学校の闇。

    若き笹森陽太の悩み。
    ササは無事エロにたどり着けるのか?
    笑いあり 感動あり、そして社会に問ぅメッセージありのSF青春学園ミステリー

    背表紙のそでのあれ!何ぃ!!
    こっちの時間が止まったゎ(笑)

    笹森の能力を見破った相沢クン 優秀過ぎるけど……特殊能力者に振り回されるキャラクターですね。今後の活躍も期待出来ます。

  • SF青春ミステリ?そんなノリで、しっかり伏線を置きながら繋げていき、かつ読み易い。お笑いの話題がちょこちょこ出るあたりも、藤崎翔ならではかなと思った。時間停止出来たとして、真面目にどうなるか考えたら結局こうだよね、というのは納得出来るし、その結果バディものになるのも展開として面白いし、序盤の展開からここまで広げるとは予想出来ない。

  • コメディ風味のミステリ、謎解きよりもキャラの言動の面白さに重心をおいた作品。サクサク読める可読性の高さは、そう簡単に実現できない技術。
    あと、高校生の生活が妙にリアルだった。今の高校が実際そうかは分らないけど、高校生活が遠い過去になったワシからするとリアルに感じられた。

  • 時間を止める能力に気づいた主人公が、高校で起こってる謎に立ち向かうミステリー。
    時間を止める能力で思い浮かぶのが、あるAVのシリーズだったがキチンと登場してて笑えた。軽快な文章の中にキチンと伏線が散りばめられていて、なかなか面白い学園物語だった。
    でも、展開や動機がやや強引だったのは残念。そんなことがあっても、こんなことしないでしょう!って思ってしまった。

  • 藤崎翔って感じの本。すごく読みやすくてスラスラ読めるけど、読み応えはないかも

  • 2018年9月講談社文庫刊。書下ろし。ユーモアファンタジー。時間を止めて事件を解決する、そのからくりに工夫があって面白い。

  • 主人公の男の子が時間を止められる能力に目覚めるという設定に僕自身もいろいろな妄想を掻き立てられて楽しかったです。それと主人公の男の子の気持ちにとても共感できたのがよかった。
    同級生の女の子や先輩、先生が男子高校生にはとても魅力的な存在だったのがとても良かった。(その分妄想も掻き立てられた。)
    高校時代に好きだった同級生の女の子やヒロイン的存在だった子のことを思い出しました笑


    まさかの展開過ぎたけど最後まで楽しく読めて面白かった。随所に著者の価値観というか考え方が散りばめられていて、それも良かったです。

  • あれこれ盛り過ぎでふらふらした印象と、
    万能キャラが全部説明してしまうので盛り上がらず。

    元芸人さんらしく、豊富なコメディ要素も納得でした

  • ある変顔をすると時間が止められる事が分かった。高校生らしく時間を止めて女子の胸を触ろうとするが、そこにはいじめ告発の手紙があったり飛び出しナイフがあったりトラブルばかり。クライスメイトと協力してトラブルを解決しようと奮闘する。
    ドタバタのコメディー感があるが一つ解決するとつぎが発生してとテンポ良く飽きさせない。
    色々と御都合主義の部分はあるものの楽しく読めた。

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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