突然はじまる! 親の介護でパニックになる前に読む本 (介護ライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 47
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065129401

作品紹介・あらすじ

今日始まってもおかしくない!
慌てず先を読み、介護に備えるため必要な基礎知識を、
テレビ・雑誌など各メディアでおなじみの結城教授が
楽しいマンガと、わかりやすい文章で、やさしく解説します!!

こんなデータをご存じですか?

●介護者の4割は、介護が始まるなんて「想定外だった」と考えている
●特養入所の待ち時間は平均して「1年3ヵ月」
●月々かかる介護費用の平均は、だいたい「8万円」
●親の世話に費やす時間は平均「12年」(母親の場合)

いずれもきちんとした統計やアンケート調査で出た数字です。これらをまとめると、

「介護は思いもかけないときに始まるが、
施設にはなかなか入れない可能性がある。
一方、お金のかかる状態が
かなり長く続くことがあり得る」

ということ。あくまでも平均値にすぎませんが、これは誰の身にも起こり得ることです。

介護について無知ではいられません。
介護をとりまく現状や、介護保険制度のあらましなど、
基本的なことを知っておかなければ、
「親が倒れた!」なんてときにパニックになるのは必至!

本書では「イザ!」というときに備えて知っておきたい基礎知識の数々を、
専門家がわかりやすく・手短に伝授します。

【本書の特徴】
★統計情報やアンケート結果を縦横に活用。根拠が確かでイメージしやすい
★テーマごとに短めの文章でまとめられ、好きなところから読める
★介護の始まりから終わりまでを網羅
★マンガも入って楽しく理解できる

介護はまさに「情報戦」!
うまくいくかどうかは、いかに早く知識を得るかに左右されます。
すぐにでも直面する可能性が高い40代・50代の、新たな必読書。
とくに、「気になるけど、よく知らない」という初心者におすすめの一冊です!

感想・レビュー・書評

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  • 途中途中のマンガを読みつつ、必要な部分だけ拾い読み。


    ・通院の際の院内での支援は介護保険の適用外。
     行きと帰りの介助のみ。

    ・自宅のヘルパーサービスは、「高齢者本人と一緒に」が基本。あくまでも「自立支援」

    ・「世帯分離」で介護保険料が安くなるかも。
    住まいを同じくしながらも、水道料金、電気代、食費を別々にしているとか、玄関が2つあるなどといった理由を強く主張すれば認められる場合もある。
    ただ、2015年8月から、特養に入る際は、夫婦が世帯分離しても、2人の預貯金が2000万以上あれば助成制度(補足給付)が利用できないことになった。

    ・年末年始はヘルパー不足になる。独居の要介護高齢者は特に要注意。

    ・小規模多機能型居宅介護のデメリット
    ①基本料金は定額制であるから、サービスを使っても使わなくても費用が掛かる。
    ②基本料金の他に食費がかかる。1食300~600円。朝早くから一日利用すれば3食分かかる。
    ③宿泊料金も別。1泊3000円程度。
    ④小規模~の事業所に登録するとほかの事業所の介護保険サービス(訪問介護やデイサービス)を利用できなくなる。
    *ただし訪問看護など一部のサービスは利用できる

    ・お金のかかる「成年後見制度」
    「任意後見制度」…判断力があるうちに自分で選んだ人(代理人)に財産管理などを依頼するシステム。公証役場などで手続き。
    「法定後見制度」…判断力が衰えてしまってから手続き開始。親族などの申し立てによって、家庭裁判所が後見人(親族、法律家、福祉の専門家など)を決め、財産管理を任せる


    ▶どちらも時間と経費(10万弱の費用)がかかる。
    ▶どちらも親族以外が選任されると、毎月その後見人に報酬を支払わなければならない。報酬額は本人の所得・資産状況によって家庭裁判所が決めることになっている。

    東京家庭裁判所立川支部の例
    成年後見人の基本報酬2万/月とし、
    管理財産額が1000万~5000万の場合 3万~4万
    としている。

  • 介護について、よくわかる。

  • 親の介護。若い時はほとんど考えた事がなかった。
    30代も半ばになり、未来に対し、漠然と不安を覚えるようになってきた。
    その中で、そのうち始まるであろう介護について少しでも知識を得ておこうと思い本書を読んでみた。
    費用、期間、施設等、どれも為になる情報が沢山だった。
    介護はいきなり始まるとよく言う。
    親の介護に費やす期間平均12年。費用平均月8万。
    福祉用具にもお金がかかり、これらがいきなりのしかかるかと思うと、事前の準備、話し合いが大切だと思った。
    親の年金で賄えれは良いが、介護が始まる時に、親が年金を受給できる年齢とは限らない。尚更、将来に対して不安が募る。
    施設については、色々な特徴のある施設がたくさんあるということを初めて知った。
    施設は、万年人手不足、需要に対し供給が追いつかず、
    どこも定員割れを起こしている所が実状だ。それに費用の問題で在宅介護を行う家庭も多いと思う。
    介護が必要となった時、仕事を続けて行くには、ヘルパーの方の支援が絶対に必要である。
    そういったサービスの注意点や、利用する側の心構え等書いてあった。
    介護従事者も人間。そういった方々に対する感謝の気持ちを忘れてはいけないと強く思う。


    私が親の介護問題に直面したとき、少しでも慌てずに対象出来るよう、こういった書物で知識を深めていくことが重要だと感じた。

    たくさんの問題点、解決策が書いてある本書は
    今後介護に直面する方、または自分自身介護してもらうかもしれない。そういった方にぜひ読んで欲しいと思います。

  • 制度、お金の最新事情までカバーされていて、非常に参考になった。
    非常に高学歴の著者のような人が、介護の現場を経験し、その経験に基づいてこのような本を書くのは非常に希なケース。
    誰もがお世話になる可能性がある介護、看護、看とり、、、携わる人たちの給料の改善が急務な気がした。

  • 配置場所:2F書架
    請求記号:369.261||Y 97
    資料ID:W0190288

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著者プロフィール

淑徳大学総合福祉学部准教授

「2012年 『介護福祉産業論 市場競争と参入障壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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