良い加減に生きる 歌いながら考える深層心理 (講談社現代新書)

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本棚登録 : 90
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065160862

作品紹介・あらすじ

『あの素晴しい愛をもう一度』『風』『戦争を知らない子供たち』……
名曲が語る、日本人の生き方とは?

『あの素晴しい愛をもう一度』が描く、「二人だけ」の濃厚な関係の終焉。
『戦争を知らない子供たち』を生んだ、終戦直後の京都駅前という原風景。
『帰って来たヨッパライ』に描かれた、人生の台本。
『コブのない駱駝』という人間の二面性。
『風』〈ただ風が吹いているだけ〉のはかなさ……

いい加減に生きることを許されない現代、一度だけの人生を自分らしく創ってゆくためには、
どうすればよいのか?

作詞家でもあり、精神科医でもある、きたやまおさむ氏と、
精神分析の世界の重鎮である前田重治氏が、
精神分析というガイドを手に、人生物語を紡ぎ出す、遊びと創造に満ちた交流の旅。

感想・レビュー・書評

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  • 2019年作品。著者を知ったのは、もちろんザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」を聴いた時でした。当時の私は小学校低学年。歌っているのは人間なんだろうかと不思議でした。テープを早回ししてレコードにしたものだと知り驚きました。革新的なレコードでした。この本は、友人であり人生の先輩でもある前田重治氏との共著です。3部から構成されています。第一部では、著者の作詞した20曲の歌詞について、前田氏が考察し著者がコメントすると言う内容。第二部は、著者の自己分析。第三部は、前田氏と著者の対談。私が面白く感じたのは第一部です。彼の曲はコミックソングに類するもの・女性目線の優しい可愛いもの、多彩です。ただウケを狙ったものはなく、どこか虚無的で死に対する恐怖などを込めた楽曲の多いことも知りました。盟友加藤和彦氏との絆の深さ、彼の自死が与えたショック。はしだのりひこ氏との微妙な確執も感じ取れます。個人的には著者に、もっとメディアへの露出を希望します。軽妙なトークでありながら、深いお話が聴けそうな気がします。

  • 同僚であった前田氏とのやり取りを重ねつつ、きたやまおさむが自身の深層心理を自己分析したもの。全体の3分の2を占める第一幕では、自身の作品を一つずつ取り上げながら構成されていて、フォークルメンバー内での「三角関係」なども率直に語られていた。

  • 【配架場所】 図・3F 文庫新書
            講談社現代新書 No.248
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/volume/435613

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729268

  • フォークル時代は小学生低学年だったので全盛期をよく知りませんが、2010年の嘉穂劇場には行きました。『コブのない駱駝』をもっとしっかり聞いておけばと後悔しています。
    私もあれやこれや手を出す二面性・二重性・アモルファスなタイプで、むしろそれを楽しんでいます。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2522/K

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著者プロフィール

精神科医、臨床心理士、作詞家。
1946年淡路島生まれ。65年京都府立医科大学在学中にザ・フォーク・クルセイダーズ結成に参加、67年「帰って来たヨッパライ」でデビュー。グループ解散後は作詞家として活動。71年「戦争を知らない子供たち」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。九州大学教授を経て現在白鷗大学学長。
著書『コブのない駱駝』『良い加減に生きる』他多数

「2021年 『「こころの旅」を歌いながら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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