作品紹介・あらすじ
近づいてはまた遠ざかる、すれ違う二人の恋。運命の歯車が加速し、切なさが募るタイムスリップ・ロマンス絶好調! 明治40年にタイムスリップした女子高生の陽菜は、自分とそっくりな少女“雛子”になりかわり、雛子の許婚・孝章と共に、失くしたひいばあちゃんの首飾りを探しはじめる。一緒に時を過ごすうちに孝章への恋心を募らせる陽菜。辿りついた横浜、天久一座の船上公演で二人に迫る危険。蘇る幼い日の記憶と、あふれる思い。実は首飾りは、その秘密を知る書生・武虎の手に渡っていたが、陽菜たちは知らないまま。元の世界に戻る手がかりを失った陽菜は、孝章への恋心は封印して、この世界でひとりで生きることを決意する。東京に戻り、育児院で暮らしながらカフェのウエイトレスとして働くことに。一方、陽菜の正体を知り、自分の想い人は最初から陽菜だったと気づいた孝章は、雛子と協力して陽菜を捜しはじめる――。運命の恋はどこへ向かうのか!?
感想・レビュー・書評
絞り込み
-
もともと好きな、明治時代が舞台であるのもあって、一巻無料で読んでみてすっかりはまってしまいました。5巻まで購入して一気読み。孝章さまがほんとにかっこいい。これからどうなるの~ 悲しい結末しか見えないけど、覆してほしいなあ。
-
-
-
第24〜28話収録。
天久一座がというより座長が個人的な恨みを本郷貿易に抱いていると。花嫁誘拐事件といい、本郷貿易への嫌がらせは未だ終わりそうにない。事情を知らない主役二人なので、菊之進の存在は本作で重要だなあ。一方恋愛面では、彼が陽菜を助け続ける理由がよく分からない。陽菜の素直で猪突猛進な言動が、亡き姉と平和に暮らしていた幼少期を思い出す、とかかな。そして武虎は首飾り入手の手掛かりを探るため、偶然にも陽菜が世話になっている牧田育児院へ。貞光も関わりがある模様で、単なる慈善事業の場ではない様子。
-
前回ばれそうなとこで終わったので楽しみにしてたけど、肝心のシーンは描かれず。でもとりあえず孝章と雛子が繋がって、情報交換が始まったのはよい流れ。
一方でヒナの方はウェイトレスのバイトを始めたところで菊之進に遭遇。何だかんだ面倒見てくれるあたりこの人良い人だよね。
雛子経由で改めてヒナに会いに来てくれた孝章だったけど、ヒナはこの時代の人間じゃないしね。切ない展開になりました。
もうヒナと雛子が入れ替わって、雛子があの怪しい書生さんと一緒に現代の方へ行けばよいのでは?(笑)
著者プロフィール
東京都出身。2001年、「アックス」にて『ひねもすワルツ』でデビュー。2009年、一挙4冊を刊行したデビューコミックスフェアで注目を集める。2012年、『夏雪ランデブー』がテレビアニメ化された。主な著書に『関根くんの恋』『ケーキを買いに』『文房具ワルツ』『リクエストをよろしく』など。現在、「Kiss」にて『涙雨とセレナーデ』を連載中。
「2022年 『涙雨とセレナーデ(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」
河内遙の作品