水の絵本 (講談社の創作絵本)

  • 講談社
3.47
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本棚登録 : 318
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065167748

作品紹介・あらすじ

「地球は水の星。人はみな水の星の子ども」と語っていた長田弘の『水の絵本』への思い。哲学的でもあり、やわらかなユーモアがちりばめられたことば。そのことばが表現するかけがえのない水の美しさ、かがやきを荒井良二が瑞々しく描いた新たなる名作。

感想・レビュー・書評

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  • 荒井良二さんの、表紙の絵の美しいこと!

    長田弘さんの、水をうたった短い言葉の詩に、荒井良二さんの、色鮮やかな、自然の良い空気が薫り立つような、美しい、美しい絵がつけられた、素敵な絵本です。

    どんなものより きらきらひかり
    ……から始まり、
    どんなものより すきとおってて
    ……この、緑の自然の中を流れる細い川を描いた見開きページの絵と、
    どんな いろも してないのに
    どんな いろにでも なれるもの
    ……この、黄緑色の、川のアップに、二人の人物を乗せた、オレンジ色の小船を描いた絵が、
    物凄く綺麗!

    すいそと さんそだけで できている
    とても かんたんなもの だけど
    いのちあるものには

    これいじょうのものは ないもの

    ……長田弘さんの詩も、味わい深いです。
    上の詩の、次のページの見開きの絵!

    宇宙、星ぼし、地球、銀河を渡る小船、!
    素晴らしく美しいのです!

    荒井良二さんの絵、好きでたまりません!
    見応えありの、美しい絵本でした。

  • 水の絵本だけど、表紙は緑色。
    水のイメージの青や空色は、半ばに少しだけで全体的に濃い緑を強調していて、力強い感じがした。

    どんな いろも していないのに
    どんな いろにでも なれるもの

    そうなのかもしれない。
    自分で決めてもいいのかもしれない。

  • 水って、人間や動植物にとって、生きていくのに欠かせない、すごく大切なもの。

    また、それを眺めたり、直に接してふれあったりして、感動し、楽しみ、恩恵を受けている、非常にありがたいものでもある。

    ただ、幼い頃から、あまりに生活と密着しすぎて、ありふれた存在であるために、そういった気持ちすら湧き起こらなかったりするが、実は、すごく自由な存在であることに気付かされて、改めてその偉大さに感動する。

    どんないろもしてないのに
    どんないろにでもなれるもの

    という、長田さんの詩が印象的で、涼風も感じられそうな、荒井さんの美しい絵に魅入ってしまう。

    また、その素晴らしさを、親子の交流という形で展開する物語には、すごく憧れを感じさせられ、水を大切にすることは、自然を大切にすることなんだということを教えてくれた。

  • 素敵だ…この詩。 

    どんなものより きらきら ひかり

    どんなものより すきとおってて

    どんな いろも してないのに 

    どんないろにでもなれるもの、、、



    お話の終わりかたがとくに、すき。

    • 胡桃さん
      5552さん こんにちは。
      コメントありがとうございます!


      私も昨日図書館に寄ったときに、絵本コーナーに並べてあったこの絵本に目が留まっ...
      5552さん こんにちは。
      コメントありがとうございます!


      私も昨日図書館に寄ったときに、絵本コーナーに並べてあったこの絵本に目が留まって読んでみました!


      清涼感のある絵が夏にピッタリで、本当にフワッと爽やかな気分になる一冊ですね!


      詩も好きなのですが、この透きとおったなんとも言えない水の清らかさが伝わってくる絵だからこそ、この詩が生きているんだろうなと感じました。


      思わず絵本の中に手を伸ばして、触れてみたくなりました。


      昨日自分のなかでヒットした一冊だったので、こうして5552さんとこの本について触れられたことが、とてもとても嬉しかったです^-^
      2020/08/16
    • 5552さん
      胡桃さん、こんにちは。
      コメントのお返事、ありがとうございました。
      私もこうして胡桃さんとこの本について触れられて嬉しかったです。
      荒...
      胡桃さん、こんにちは。
      コメントのお返事、ありがとうございました。
      私もこうして胡桃さんとこの本について触れられて嬉しかったです。
      荒井良二さんの絵、私も大好きです!
      あと、フォローといいね!もありがとうございました。
      これからもよろしくお願いします。
      2020/08/16
    • 胡桃さん
      5552さん、こんばんは。
      わたしの方こそ、リフォローしていただいてありがとうございました。とても嬉しかったです!

      いいね!もいつもありが...
      5552さん、こんばんは。
      わたしの方こそ、リフォローしていただいてありがとうございました。とても嬉しかったです!

      いいね!もいつもありがとうございます。
      こちらこそ、これからもよろしく願いいたします。
      2020/08/16
  • 長田さんの平易でストレートでユーモアもあり
    それでいてめいっぱい詩的な文章に
    迫力満点なのに読み手を圧倒するというよりもなんだか清々しい気持ちにさせてくれる荒井良二さんの美しい絵。
    森の絵本、空の絵本も読んでみようと思いました。

  • 〝どんなものより キラキラ光り、どんなものより 透きとおってて、 どんな色もしていないのに、 どんな色にでもなれるもの、どんな形もしてなくて、どんな形にもなれるもの...水素と酸素だけでできている、とても簡単なもの。だけど、命あるものには、これ以上のものはないもの ...母のように命をつくり、血のように体をめぐり、魂をぬぐってくれる...〟詩人<長田弘>サンが “水の惑星・地球” のかけがえのないものの輝きを詠い、水と大地を瑞々しく描いた<荒井良二>サンによる名作絵本です。

  • 詩人の長田弘さんの文が詩的でよいが、こどもにははまらず。まだ難しかったかなぁ。

  • 科学絵本と言ってもいいかな

    水ということについて
    詩は、言葉は、
    こんなに美しく、シンプルに
    心を込めて描けるものなのか。

    こどもたちと大人とふたり
    ぜひ手に取ってみてほしい一冊。

  • 水への畏敬、愛、驚き、感謝、あらためて水の存在感を感じる長田弘さんの詩と、緑豊かで生命力にみちた自然の情景と私たちのいとなみを描いている荒井良二さんの絵が魅力の絵本。同じ二人の「森の絵本」「空の絵本」も読んでみたくなリました。

  • 《銀行》【再読】水のいいこと、怖いことが、わかる。

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著者プロフィール

長田弘(おさだ・ひろし)
1939年、福島県福島市生まれ。早稲田大学第一文学部独文専修卒業。詩人。65年、詩集『われら新鮮な旅人』でデビュー。98年『記憶のつくり方』で桑原武夫学芸賞、2009年『幸いなるかな本を読む人』で詩歌文学館賞、10年『世界はうつくしいと』で三好達治賞、14年『奇跡―ミラクル―』で毎日芸術賞をそれぞれ受賞。また、詩のみならずエッセイ、評論、翻訳、児童文学等の分野においても幅広く活躍し、1982年エッセイ集『私の二十世紀書店』で毎日出版文化賞、2000年『森の絵本』で講談社出版文化賞を受賞。15年5月3日、逝去。

「2022年 『すべてきみに宛てた手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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