AI崩壊 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065177433

作品紹介・あらすじ

主演・大沢たかお×監督・入江悠
2020年公開、映画化決定!

2030年AIが命の価値を決める。
スマートフォンなどのデジタルデバイスによって日々蓄積される検索履歴や趣味嗜好の情報、行動データに加え、年齢、遺伝子情報、病歴、医療費、犯罪歴、納税額ーー。
私たちの個人情報から、AIが「生きる価値がある人間」と「生きる価値がない人間」を選別する。
大量殺戮が始まるまで、あと数時間。天才AI開発者は、その悲劇を止められるのか。

感想・レビュー・書評

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  • AIが暴走する話

    あまり好きな分野でないけど
    浜口さんの作品なので、楽しく読めた。

    AIもそうですがネット…アプリ等もそう…

    40代のベルゴとしてはアナログ~ハイテクへの切り替わりを経験してる世代…

    個人的に【便利と引き換えに人は退化していってる気がする】

    何でも便利になり
    物を買うにしても、遊ぶにしても、愛でるにしても…

    思考、我慢、思い入れ、閃きなど失っていってると思う。

    本→本屋で探索することなく、欲しいものを検索

    電話→黒電話時代は自分家や友人等電話番号は暗記してたが…今は無理

    カーナビ→どこにも行けるようになったが、道をあまり覚えれない

    車→マニュアルは面倒臭いからオートマが主流になった為、踏み間違えが増える

    CD等→欲しい曲を買うか、有料コンテンツで聞き放題の為 アルバム等欲しい曲以外と出会わなくなるし、アーティストへの思い入れも減る

    便利=進化 ではない

    現代は【趣】が足りないです

    ※だから話が変わるけど 俺が何を言いたいかって言うと…
    【素麺つゆは、水で薄めず すりおろしたトマトを入れて薄めると美味しいよ!】って事!!

  • 映画の原作と思いきや映画のノベライズだった!
    ちょっと残念。
    だったら映画見ればいいじゃん(笑)
    正直、小説としての厚み(?)を感じられず、テンポよく、登場人物の深堀もなく、ドキドキシーンやお涙シーンで、ありがちな展開だなぁって思って、読み進めていたら、最後の最後で、映画の小説版ですって書いてありました。

    ストーリとしては、近未来の物語。
    AI「のぞみ」が投薬、治療、日本のインフラを支える世界。そんな「のぞみ」が突然、暴走。結果、日本が大混乱に。
    誰が「のぞみ」を暴走させたのか?
    その目的は?

    その容疑者として追われるのが、「のぞみ」の生みの親のAI天才学者桐生浩介。
    追い詰めるのはMIT出身の警察官桜庭。
    桜庭の開発したAI百眼で、桐生の足取りを追います。
    桐生VS桜庭

    「のぞみ」の暴走は止められるのか?
    事件の真相は?そして、その目的は?

    そもそも、AIそのものの設定に疑問がありますが、エンターテイメントとして割り切りましょう。

    映画を見てみたい!

  • 『AI崩壊』
    【A;購読動機】
    AIがビジネスに関わる領域が変化している。 
    そして、増えてきている。
    そのような環境下で、AIが小説のなかでどのように描かれているのか?に関心をもち、購読した。

    【B;物語】
    AIが医療を含めて国民の生活になくてはならないものになっている設定。
    心臓ペースメーカー、確率の高い手術方法、すべてAIがアウトプットしてくれる環境である。
    そうした中、AIが暴走を始める。
    暴走した結果、医療事故、交通事故をはじめ多くの災難が手伝い、大量の国民が命を落とすこととなる。
    AIの暴走が起きたのはなぜか?
    その暴走はどのように止めるのか?

    【C;他者レビュー】
    他者レビューと同様に、環境ならびに人物設定に疑問の余地を残す。また、映画化が先、物語があとのためか、会話が多い展開である。そのため、脚本のようなイメージをぬぐいきれない。

    【D;読み終えて】
    自分の公私に置きかえてみる。買い物、音楽、小説、しごとをするにあたって、自身の状況や嗜好を取り入れることができているのは、アルゴリズムのおかげである。
    アルゴリズムで便利になり、時間ができる。
    このメリットをどのような時間にするのか?
    今後も、アルゴリズムと自身の役割を認識した共同生活は続くだろう。
    考える。創る。発展させる。
    そうした流れを太くしたい。

  • 奥さんの望さんを救いたくて懸命に作った医療AIのぞみ。結局望さんは救えなかったけど、多くの人を助けるのぞみがテロで暴走するお話。

    近未来的なお話で楽しいですが、展開早すぎてあっという間に終わります。隙間時間にオススメ。♪( ´▽`)

  • 昨年、久々に見たいと思う邦画がありました。

    それが本作「AI崩壊」です。

    コロナ禍を理由に映画館に足を運ぶことをせず、現時点で映像は見ていませんが、そんな中で本書(ノベライズ)に出会ってしまいました(^^;

    休日の午後、昼食も食べ終えてお昼寝でも...って思いながら手にし、どっぷりハマり一気読みでした。

    著書の作品は「22年目の告白」に続き2作品目の読了となりましたが、今思えば2作品共にノベライズですね。

    しっかりと楽しめたので、著書のオリジナル作品も必ず読みたい!と思い、先に書き残すことにしました。

    直近で成毛眞氏の「アフターコロナの生存戦略」「2040年の未来予測」を立て続けに読み、本作で主役級に描かれるAIがいかに生活を変化させるのかといった内容を読み終えたところだった為、2030年という時代設定と共に尚更リアルに物語の世界に入り込むことが出来ました。

    AIは人間を超えるのか?

    不可能といわれ、仮に勝つとしてもまだ先だと思われていた対極でAIが人間に勝ち、ある意味では既に人間を超えた。

    それを可能にしているのはディープラーニング以外の何ものでもないのだろう。

    人間の行動をあらゆる端末やセンサーで情報として集め、ビッグデータとしてAIが止まることなく学びを続けた先に待つ未来。

    楽しみでもあり、不安に思う部分も確かにある。

    若い頃に夢中になったターミネーターの世界。

    もはやAIが進化し続けることからは回避出来ない時代となり、近未来においては世界が一変するのは時間の問題。

    本作で「のぞみ(AI)」は確かに暴走し、最後には命の選別をおこなおうとする。

    しかし、それは「のぞみ」が自ら望んだことではなく、人間が恣意的にプログラムを書き換える。

    ラストでは「のぞみ」が自らの生まれた意味を理解し、自ら暴走を止めるがこれが現実になるのかは誰にもわからない。

    我々に待ち受ける未来がAI vs 人間 的な危機的状況にならないことを切に願います。

    説明
    内容紹介
    命の価値を、誰が決めるーー。

    2030年、日本は投薬、治療、体調管理までを担う画期的なAI「のぞみ」に社会を委ねていた。
    しかしその理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIはついに命の選別を始める。
    止められるのは警察に追われる天才科学者、桐生浩介。
    限られた時間の中で国民の命は守れるのか。小説版「AI崩壊」。

    主演:大沢たかお×監督:入江悠
    豪華キャストが集結。邦画史上、前代未聞の大スケール!

    2020年1月31日(金)映画公開!
    最大の注目作の小説版、ついに発売。

    内容(「BOOK」データベースより)
    二〇三〇年、日本は投薬、治療、体調管理までを担う画期的なAI「のぞみ」に社会を委ねていた。しかしその理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIはついに命の選別を始める。止められるのは警察に追われる天才科学者、桐生浩介。限られた時間の中で国民の命は守れるのか。小説版「AI崩壊」。
    著者について
    浜口 倫太郎
    1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』(文庫時『もういっぺん。』に改題)で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として『ビーバップ!ハイヒール』などを担当。他の著書に『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』『廃校先生』『シンマイ!』などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    浜口/倫太郎
    1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』(文庫は『もういっぺん。』に改題)で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として『ビーバップ!ハイヒール』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 映画が始まる昨年末ぐらいから、店頭でよく見かけていたが、映画のノベライズなので、スルーしていたが、やはり気になり、映画の公開から約2ヶ月遅れでやっと読んでみた。
    舞台はシンギュラリティと言われている2045年よりも前の2030年。日本は投薬や治療、体調管理などを医療AI「のぞみ」に委ねる生活を送っていた。
    きっかけは心臓に病を抱える現総理大臣を救ったこと。その功績を称え、開発者である桐生が総理大臣賞を受賞した為、何年かぶりに日本に帰国した時に、突然「のぞみ」が暴走を始める。
    「のぞみ」の目的は、命の選別を図ること。その見せしめのように、心臓にペースメーカを入れていた総理大臣が死亡し、「のぞみ」によって制御されていた世の中が暴走する。
    「のぞみ」を暴走させた犯人は誰なのか?そして、その目的は?
    天才と言われる「のぞみ」の生みの親・桐生と、「のぞみ」のビッグデータを警察犯罪にも利用したいと考えるエリート警官・桜庭の頭脳戦が繰り広げられる。ハッキングにはハッキングで対抗し、この仕掛け合いは手に汗握る展開で面白い。
    ただ、犯人の動機に関しては、あまり説得力のないもので、ラストも物理的というか、心情に働きかけることでごまかされてしまった感が否めない。
    この作者さんは「22年目の告白」も読んでいて、映画とはまた別の展開で、小説も楽しめたので、機会があれば、映画も観ようと思う。
    個人的に映画のキャスティングが魅力的。

  • 近い将来が見えるような話。
    それはAIと共有する世の中。
    その中心にあるのが、AIの「のぞみ」。
    AIの研究者として最も優秀といわれ、神と言われる桐生浩介が、妻を病から救うために開発したもの。
    それが、何者かの手によって穢れ、暴走を始める。
    止められるのは開発した桐生だけ…
    AIの怖さと便利さに、複雑な思いを未来にも感じてしまう。

    2022.3.31

  • 近い未来に起こりうる!?

    便利と背中合わせの恐怖。
    AIのテクノロジーと登場人物がもつ人間臭さのアンマッチが物語を盛り上げる!

    テンポよくストーリーが進み一気読み。

    お互いの良さが活きる世の中になれば。
    と、考えさせられる。

  • コンピューター社会になりつつ今、このままAIに任せていいのだろうか、いつかAIが崩壊したらどうなるのだろうかといった不安も背中合わせだと思う
    一方で、便利な世の中になっている事実も否めない

    タイトルの通りとても興味のある内容だった

  • 二〇三〇年、日本は投薬、治療、体調管理までを担う画期的なAI「のぞみ」に社会を委ねていた。しかしその理想的な世界が一転、何者かに暴走させられたAIはついに命の選択を始める。止められるのは警察に追われる天才科学者、桐生浩介。限られた時間の中で国民の命は守れるのか。小説版「AI崩壊」。

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著者プロフィール

1979年奈良県生まれ。2010年、『アゲイン』(文庫時『もういっぺん。』に改題)で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞しデビュー。放送作家として『ビーバップ!ハイヒール』などを担当。他の著書に『22年目の告白-私が殺人犯です-』『廃校先生』『シンマイ!』などがある。

「2021年 『ゲーム部はじめました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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