国富論(下) (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (706ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065190937

作品紹介・あらすじ

『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、
分業の役割、
貨幣の特徴、
労働と利子についての考察、
国家間貿易の意味、
国家社会の発展段階とその特徴、
分業と製造業の発展の関係、
国家における軍隊の維持、
道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、
税金の種類と意味、
会社による独占の問題、
重商主義と重農主義の検討、
公債についての考え方、
などなどです。

かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。
昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻読了後、しばらく時間を置いて読み始めたが、この巻も2ヶ月半かけて読み終えた。
    この本を評価できるほどには理解できていないが、古典的名著のため、星5で。

    この本を理解するためには、経済学の知識だけではなく、世界史や哲学、宗教的知識等、沢山の知識が必要に感じる。

    いわゆる小さい政府を推奨し、競争原理に委ねれば、落ち着くところに均衡する、と言う意味の主張がなされているが、単純にそれだけではないようにも感じる。
    きちんと理解するには、読み手の知識が足りなすぎるのを痛いほど感じる本だった。

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著者プロフィール

1723~1790年。英スコットランドの社会哲学者、政治経済学者。主著に『国富論』『道徳感情論』などがある。

「2023年 『国富論(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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