修羅の家

著者 :
  • 講談社
3.20
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本棚登録 : 560
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065191668

感想・レビュー・書評

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  • 最後に向かって尻窄み。

  • 久しぶりに「ハード系を読んだ」と感じられるグロさと胸糞系!
    そこに関しては大満足だが、「殺戮に〜」で受けたインパクトさは全くなくミステリー?としてはイマイチ!

    実際にあった九州の洗脳事件を思い出す内容だった。

  • こういう胸糞悪いの大好物。
    A=Bなのかって展開、全然読めてなくてよかった(勘がいい人はわかるんだろうけど(笑)

  • 読み進めるのも悍ましく不快。

    北九州監禁殺人に酷似している内容。

    北九州の事件もそうだけど、一家全員が言いなりになるもんなのかね。理解出来ん。

    ストーリー展開としては殺戮にいたる病に似てたかな。現在と過去が逆だったみたいな感じ。

    晴男が北島だったのには驚いた。
    そして優子も昔同じように家族を喰い物にされていた。

  • 一気に読破。

    空気や環境に流される人間の弱さが悲しい。

  • 最後はあっと驚く展開になると期待していたのにただ後味の悪い話だった

  • 胸がひたすら嫌な感じに。これが狙いなら流石。人物を錯誤させるのはなる程、となるが、最後が意外にアッサリ憑き物が落ちてしまうので物足りなさも。しかし、一気に読んでしまう密室感は凄い。

  • 女性を殺害、レイプしている所を女性に見られた男はその目撃者である女性に暴力をふるうが、いつの間にか彼女のペースに乗せられて、彼女の家に誘われるまま行く事になる。
    その家は高級住宅地にある一軒家で、女の「家族」と呼ばれる老若男女が数人いた。
    元々、その家は彼らの物だったが、事故で知り合った女にいつの間にか乗っ取られ主導権を握られていた。
    彼らは女に洗脳され、女の言いなりに知人に借金を重ね、犯罪を犯している。
    その家族の内の一人、長女である20代の女性は同級生の男性と再会し、やがて自分の家がそういう状態であるという事を告白する。
    同級生の男性は初恋相手である彼女を救いたいと手立てを考える。

    面白くて一気に読めてしまったけど、後半と結末に「うーん・・・」となってしまった。
    優子という訳の分からない悪魔のような中年女に洗脳されている、というくだりの方が面白かったのに、後半、急に別の話になってお手軽に終わらせたという印象。
    これに似た事件は実際にいくつかあって、知っている人ならこれを読んでいるとすぐに思い出すと思う。
    私も実際の事件と照らし合わせつつ、これからどうなるんだろう?この女はどうしてこんなになったんだろう?とワクワクして読んでいたのに・・・。

    序盤の洗脳の様子がリアルだった。
    被害者に罪悪感を植えつける。
    暴力、恫喝でガツンと最初にたたきつける。
    たまにアメを与える。
    自分で手を汚さない。
    ここまでの事はないにしても、私が実際に知ってる、人から搾取する人間を思い浮かべてやり口は同じだな・・・と思った。
    完璧なサイコだけど、どんだけ人から搾取しても本人は満たされるという事がないのでは・・・と見ていて思った。
    その辺りを掘り下げて書いて欲しかった。
    加害者が被害者だったというのはどうにもスッキリしない。
    それにしても、これほど悪行の限りを尽くす女の名前が「優子」とは皮肉だな・・・と思った。

  • 恐るべきホラーサスペンス。なんか現実にもこんな事件ありましたけどね……なぜそんなことになってしまうのだろう、と不思議に思いますが。そりゃあこんな状態のところに放り込まれたら、まともに考えることなんてできなくなってしまって当然なのかも。
    自分で手を下すことはないにもかかわらず、恐怖で人を支配する恐るべき女と、その女に囚われた家族。あまりに異常な状況下で逆らうことすらできず、怯えながら生きる人たち。とっとと逃げればいいのに、と思ってしまうけれど。こんな状態だと思考停止に追い込まれてしまうのでしょうね。物理的暴力はもちろん嫌だけれど、このような精神的な暴力の方が堪えるのかも。
    そして、その家に囚われた初恋の女性を救おうと奮闘する一人の男。どちらかといえば弱々しく、誰にも頼れず、武器になるものを何も持たず、それでも彼女への想いだけで尽力する彼は、なんとも危なっかしくて。応援したくなります。果たして彼は無事に彼女を救い出すことができるのか、というよりそもそも彼自身が無事でいられるのかどうか、気にかかる展開でぐいぐい読みましたが。
    ……これ以上はやめておきましょう。最後の最後までとにかく醜悪な物語。こんな相手に一生出くわさないことを祈ります。

  • なかなかに異常な環境。この後どうなったのか…。優子みたいなやつのいる他2軒はどうなるんだ?!

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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