パンダ探偵 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 147
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065197837

作品紹介・あらすじ

「シロクロはっきりつけてやる!」
傍若無人に世界を支配していたヒトという種が絶滅して200年。アフラシア共和国は動物たちのユートピアとなっていた。ジャイアントパンダの若雄(わかもの)ナンナンは、先輩探偵であり、ライオンの父とトラの母から生まれたライガーのタイゴに憧れ、探偵事務所に所属することに! 白黒ツートーンの動物誘拐事件、密室から消えた草食動物の干し草の謎、共和国大統領暗殺事件など、動物の国で起こる様々な事件に立ち向かう!

感想・レビュー・書評

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  • 人間が絶滅して、動物が知性を獲得した世界での事件を描いた連作短編集。
    パンダのナンナンがとにかく可愛い♡
    先輩探偵ライガーのタイゴとの掛け合いも読んでて面白かった。
    動物であることを利用したトリックや動機は斬新で良かったけど、これ余程動物に詳しくないと推理のしようがないよねw

  • 姿の見えない誘拐犯、密室から消えた非常食、そして大統領暗殺。不可解な謎に挑むのは、先輩探偵ダイゴと新米探偵ナンナンで…。面白く読みました!

  • 動物とミステリー好きの私には凄く面白い作品でした。
    珍しい動物がたくさん出できて、その生態を知ることができました!しかも、その生態から事件を解決するところが新しいミステリー本だと思います!!
    動物が好きな方にはオススメです。
    小学生の高学年くらいから読める作品です。

  • 可愛い表紙と題名に騙されることなかれ!いやいやなかなかどうしてどうして…ちゃんとしたミステリでした☆
    あるウィルスによって人類は死に絶えた200年後の地球のお話。そこでは動物たちが世界を支配しています。肉食獣は肉食をやめたり、言葉を話すようになったり、いろんな組織を作ったり、人間っぽく暮らしています。
    そこがよく考えられていておもしろい。事件も起きてその謎解きもある。
    ただのおもろい童話的なお話ではなかった☆
    満足です。

  • パンダはともかくイメージしにくい動物も多く、はまらなかった。

  • 人間が滅びた地球で動物たちが築いた世界を舞台にした連作ミステリ。主役はタイトルの通り、新米探偵・パンダのナンナン。可愛らしくユーモラスで、だけどしっかり本格。動物ならではのトリックや意外な犯獣に驚かされます。動物に関する雑学もいっぱいで、楽しめること間違いなし。
    お気に入りは「アッパーランド暗殺事件」。日常の謎的なものも面白いけれど、やはり殺獣事件はインパクトが大きく、何やら陰謀も絡んで読みごたえもばっちり。そしてなんといっても殺害犯の正体に唖然。凄まじいもの出してくるなあ。さらに続編では国際的な大問題に巻き込まれそうな気もしますねえ。楽しみです。

  • 動物ミステリ短編集。
    設定としては、<ヒト>と呼ばれていた動物か伝染病で全滅しつから200年後、世界は草食動物・昆虫・鳥たちが枢機院を頂点とするピラミッド構造の社会で暮らしていた。
    表紙カバーは探偵として成長していくパンダ探偵の絵柄で内容が分かりにくいが、誘拐事件、盗難事件、殺人事件など、しっかりとしたミステリ小説でした。最後まで動物を擬人化し「犯人」ではなく「犯獣」と<人>とは一切出てきません。
    ただ初めて聞く動物やその習性などが出てきて、一緒に推理していくのは難しいと感じました。
    ちなみに、この作品は書き下ろしで、発行日は2020年5月。コロナ発生後に出来た作品だからか伝染病で<ヒト>がいなくなる世界を想像できたのか?

  • 動物の種類と生態に相当詳しくないと、絶対に解けない謎解きですね。
    続きそうな予感に、ワクワク。

  • ヒトと呼ばれた種が地球上から姿を消して、二百年が経った。世界は知能を持つ動物たちの王国となり、肉食・草食の別なく、平和に暮らしていた。だが、そんな楽園に不穏な影が忍び寄る! 姿の見えない誘拐犯、密室から消えた非常食、そして大統領暗殺? 不可解な謎に白黒つけたがるへっぽこパンダのナンナンは、先輩探偵タイゴと、ヘンな動物たちが巻き起こす珍&難事件に挑む!

  • 2020.8.21読了。

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒業。2001年『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。主な著作に「観察者」シリーズ、「綾鹿市」シリーズなど。碇卯人名義でテレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞。

「2021年 『指切りパズル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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