残像スローモーション (Honey Milk Comics)

著者 :
  • 講談社
4.26
  • (23)
  • (15)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 317
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065200117

作品紹介・あらすじ

男子校の寮生3年、映画部部長・菊地原 仁。眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群、自信家で派手好き。いつも人に囲まれている人気者だが、ひとつ歳下の部活の後輩・市川義一は異様にライバル心むき出しでつっかかってくる。そして菊地原の方もまた、市川を意識していた。ある日、そんな2人が寮の同室になってしまい…!? ぶつかりあいながらも惹かれあう、不器用で切ない青春恋愛譚。大人気『黄昏アウトフォーカス』スピンオフ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 電子の試し読みで惹かれ、ぜひ紙で読みたいと思って購入。
    予想以上の大ヒットでした。
    二人の距離が少しずつ近付く過程が丁寧に描かれています。生意気で口の悪い市川の素顔にはドキッとするよね。菊地原のときめきが伝わってくるよう。
    菊地原の方もただのお調子者ではなく、王子様でもなく、なんて愛おしいキャラなんだ!彼の口調も柔らかく育ちのよさが表れていてとても好き。
    絵が美しいことは言うまでもないけれど、男子高校生のしなやかな身体つきとうっとりするくらい綺麗な顔は眼福でした。
    こんな素敵な作品に出会えて感謝。大好きな一冊になりました。

  • [ふゆ side]

    学校の映画部が舞台で、3 年生と 2 年生の監督が真逆の人物像で、撮るものも真逆で、となると、映画をあいだにはさんで丁々発止やり合う感じの話なのかなと、どうしても思ってしまうではないですか。そしてもちろん、そういう部分も大いにあったし、そのあたりも当然のごとく面白かった。でも、それだけの話じゃない。全然ない。菊地原のありようは、そんな簡単な書き割りではなくて、もっとずっと深みがあって、もっとずっと幅があって、いろいろなものを含みながら、一所懸命さを孕み、だからこその人望をもっていた。すごく愛しいし人物だと思った。見習いたい部分が大いにあるとも。

    対する市川は、前作に引き続き、映画バカで、成り立て腐男子で、映画を挟んだ対人関係は酷いんだけど、かれの寮生活とともに、当然のことではあるんだけど、それだけの人物ではないことに気づかされる。菊地原との距離はずっと行ったり来たり。互いにそれぞれの気持ちがあって、伝えたいことや伝えられないこと、重なる部分と、まったく理解し合えない部分、それらが絡み合って、とても不思議な、けれども、そうあってよかったと思える関係ができあがっていく。

    おたくスキー的には、市川がとても魅力的ではあるんだけど、この話のなかではもうずっと、菊地原のありように惹かれていた。菊地原の全力、大切にしたいもの、そういうものが全部、菊地原をつくってきたのだなと。

    だからこそ、最後のエピソードは泣けた。菊地原が菊地原として報われた瞬間だと思った。

    今回のぬいぐるみは、なかにブタが入ったギョーザクン。前作のペンギンとセットで欲しいと思った。なんなら、ギョーザクン単体で欲しいぐらい好き…… 企画した菊地原、素晴らしい。

  • いやいやいやいや大当たりすぎて意味分かんない………………………………………………………めちゃくちゃ良かった………………………………………………………
    眉目秀麗成績優秀自信家イケメン映画部部長×映画ガチ勢生意気後輩のライバルラブ
    まず二人共映画に対してめちゃくちゃガチで熱いのがとても良い 良すぎる あるきっかけで寮で同室になるけど、そこで映画部抜きのお互いの姿を見ることによってお互いをわかり会える最高展開
    きちんと映画部っていう設定が上手に組み込まれていてとにかくストーリーが上手 攻めも受けも人間性があって惹かれ合っちゃうのもわかるな〜という納得ストーリーだった 買う前は表紙見て受けのビジュがオタっぽ〜って思ったけど読み終わってから見ると色っぽ…ぽぉ〜…///となる不思議
    続きが読みたい〜と思って探したらスピンオフがあってニチャリ顔になってしまった
    個人的には大当たりだったからあとでもっかい読みたい

  • 『黄昏アウトフォーカス』のスピンスオフで、前作では存在だけしか示されていなかった3年生部長と前作の2年生監督のお話。

    初っ端から喧嘩してチューしちゃう展開笑ったし、〝前回までの俺は!〟の回想も面白くてギャグよりなのかな〜と思ってたけど、2人のキャラクターの深みが明らかになって近づく距離がとてもいい!!

    完璧で自信家だと思ってた菊池原部長は実は超絶気遣い屋で自分にも他人にも甘々なひとで
    生意気な喧嘩腰で自分にも他人にも厳しい市川は映画以外は意外と素直なひと。

    人望のある菊池原もカリスマ性のある市川、部活では喧嘩ばかりの2人なのに穏やか2人の時間のギャップ。

    ストーリーの原点に映画があって、映画で繋がる関係性素敵だった作品。

全6件中 1 - 6件を表示

じゃのめの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×