地獄堂霊界通信(12) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065201206

作品紹介・あらすじ

てつし、リョーチン、椎名……。中学生も恐れをなすワルガキ三人組、人呼んで「イタズラ大王三人悪」。三人が薬屋“地獄堂”ののれんをくぐったとき、異界への扉が開かれた! 謎のおやじに“力”をもらった三人悪は、上院町の怪異に次々と遭遇。事件を通して、この世の様々な不思議や人の想いの複雑さを受け入れ、一歩一歩、成長してゆく――。

神降ろしの「器」となる拝(おがみ)を狙った西ノ院一派。その背後にいたのは、三人悪にとって因縁深い最凶のアイツだった──! この世界を守るため、子供たちは命を懸けて巨大な敵に立ち向かう……。大スペクタクル「最後の戦い」編は、想像を超えるクライマックスを迎える──! 大好評ファンタジック・ホラー、ファーストシーズン完結巻!!

感想・レビュー・書評

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  • 第一シーズン完結。お疲れ様でした。
    連載中には色々あり、大変だったと思います。
    そして、第二シーズン、楽しみしてまーす(^^)

  • 2021年、最初のレビューは、これにする、と決めていた
    だって、最の高。グッと来すぎて、胸が痛い
    香月先生に代われる訳ないのは百も承知だけど、みもり先生に全力で、「ありがとうございます」と伝えたい
    意見は人それぞれなのも、これまた、百も承知だが、(1)~(11)よりも、この(12)の凄味は桁違い。このクオリティでこそ、1stシーズンの最終巻だ
    ただただ、子供たちが真っすぐで、強くて、カッコよくて、涙が止まらなくなる
    友と世界の為に、体を張り、命を懸け、魂を奮い立たせるてつし達の姿にも、胸はガヅンッと打たれるんだけども、彼らが死地に向かうのが察せても、幼い身に宿した、大人以上の覚悟を尊重して止めず、必死に無事な帰還を願い、そして、力強い抱擁で迎えた家族らの愛も、また、涙腺を容赦なくぶっ叩き、壊そうとしてくる
    両者の姿は、冗談抜きで、みもり先生だからこそ描けたものだ、そう、ファンとして断言できる
    改めて言う事でもないけど、人ならざる者のデザインが、みもりイズムを感じさせる。死神ギー、地獄の犬・バーゲストもグッと来るが、それ以上に、ルシフェルの美しさと言ったら、もう、形容しがたい。それこそ、『女神転生』や『ペルソナ』シリーズのルシフェルに匹敵している
    死神ギーとの戦いは、このシリーズだけでなく、冗談抜きに、少年漫画誌に残る熱戦だ。それまで、己こそ最強だ、と思い上がっていた死神ギーが恐怖に追い詰められ、為す術もなく戦闘不能になる様は、実にスカッとした
    原作を読んでいる人なら知っているが、ストーリーの展開や台詞が、かなりシビアだ。無慈悲な事が起こり、容赦ないコトをズバッと言ってくる。だからこそ、その理不尽に屈さず、自分達の全力を尽くして立ち向かうてつしらのカッコ良さが引き立っている
    これで、1stシーズンは終幕だが、2ndシーズンは、更に面白くなっている、それをファンは知っている。みもり先生には、体調に気を付けて貰いながら、この(12)以上を求める私らと思いっきり、殴り合って欲しい

    この台詞を引用に選んだのは、どストレートにカッコいいので
    私が、この『地獄堂霊界通信』で最も推しているキャラは、椎名だ
    なので、椎名が活躍するシーンは、かなりテンションが上がる
    ただ、「好き」って気持ちと、「カッコいい」って印象は別物だ
    椎名、リョーチン、流華、カンナ、ユキ、全員、カッコよかった
    しかし、この台詞を、痛み、恐怖、絶望を、正しき怒りで燃やし、巨悪に向かって言い放った時のてつしは、それ以上にカッコよかった
    人間の底力が、どれほど凄まじいか、それを示すのに、年齢は関係ない
    てつしを含め、全員がここまで命を懸けたからこそ、ありえない奇跡は起きた
    やはり、奇跡ってのは、何が何でも諦めない人間にしか起こせないようだ
    きっと、ゴールデン・アイズは、てつしが、ここまで見事な啖呵を切ったからこそ、ほんの少しだけ、手を貸してくれたんだろうなァ
    ほんと、ゴールデン・アイズは、どこの誰なのやら
    「クソ・・・ッ いつの間に、こんな・・・イテェ・・・身体中、全部・・・!! みんなも、もう、ボロボロだ・・・! でも、負けねぇぞ!! 俺らの結界は、まだ壊れてねぇんだ! てめぇなんかに負けるか!!! 死神!!」(by金森てつし)

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著者プロフィール

【みもり】
5月31日生まれ。漫画家。2004年「99+1」でスクウェア・エニックスマンガ大賞受賞。代表作は『地獄堂霊界通信』(原作:香月日輪)『ひぐらしのなく頃に 宵越し編』(原作:竜騎士07)『アオハルッ!』『お陽様の下のルナ』『織田さん家の乱法師』『押入れの少年』(原作:高橋葉介)『しゃばけ』(原作:畠中恵)など。

「2022年 『新・地獄堂霊界通信(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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