本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド (講談社文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 91
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065206409

作品紹介・あらすじ

日本推理作家賞受賞作家が放つ今まで見たことないブックガイド!! ○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」 ○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」 ○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」 ○みすを名言集「ほんかくだもの」 ○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」 ○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」

日本推理作家賞受賞作家が放つ
今まで見たことのないブックガイド!!

○本当にお薦めしたい古典ミステリを選ぶ「H-1グランプリ」
○読んで書いて覚える「エンピツでなぞる美しいミステリ」
○本棚探偵が街で見つけた謎「ミステリの風景」
○みすを名言・格言集「ほんかくだもの」
○名作をイラストで紹介「勝手に挿絵」
○喜国雅彦の本を楽しむ姿を描く「国樹由香の本棚探偵の日常」

感想・レビュー・書評

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  • 日本の本格がないけれど
     満足した。なんといっても喜国さんが書く、博士とりっちゃんのミステリ談義のかけあひがおもしろい。私もミステリが書きたくなってきた。
     もっとも当初こそ、博士のセクハラに応酬するりっちゃんといふ王道ギャグ的ノリだったのが、だんだん惰性的に淡々とミステリを批評するコーナーと化し(最後にいたってはりっちゃんの登場すらほぼない)、おもしろさも同時に半減してしまった感じだ。また、古典本格ミステリを紹介する8年の連載において、なぜか日本の本格は紹介されないといふ謎の枷が自然に働いてゐる。本格ではない小説も紹介したのに、なぜだらう。
     国樹さんのエッセーは書きぶりがいかにも月並で、漫画のほうが好きだなあ。しかしこのふたり、仲睦まじい。

  • 今読みたい本格ミステリの名作をあの手この手でお薦めする、本格ミステリ大賞受賞作!

  • 読みたいなをほんのりくすぐられるけど、飼いたいなは盛大にこすられる

  • 古典本格推理小説を忖度なしに一刀両断で評価しているのは素晴らしい。たぶん黄金時代あたりなら書けない内容である。ただこれを読んで元の作品を読みたくなるかは保証の限りではない。

  • もちろん、B!誌でお馴染みだからゲットしたもの。他の著作を読んだときは、自分に古書収集の趣味がないこともあり、『面白いんだけどそこまで共感が…』っていうイメージだった。でも本作は掛け値なしに素晴らしい。久しぶりに心底楽しめたブックガイド。本好きかつブックガイド好きだから、結構手当たり次第にガイド本を読むんだけど、正直、紹介する対象ジャンルが違うだけの大同小異っていうか、紹介のされ方で感銘を受けることは、あまりない。でも本書。常識的な本格好きの考えを博士に代弁させて、本音の部分を本格初心者たる女子高生の発言に担わせるという結構なんだけど、そのおかげで、マニアに対する配慮は行われつつも、本音の推薦図書が上手く抽出されている。しかも、女子高生の発言がいちいちもっともだから、高評価の作品が面白そうって、素直に思える。ひとまずグランプリ作品を手当たり次第に、とも思うけど、アタリとハズレの双方をそれなりの割合で読んだからこそ、この評価、って部分もあるのかな。たまには評価の悪いものも敢えて、って方向で。

  • 「黒死館は330ページ中300ページはなにが書いてあるのかよくわからなく、そのうち100ページは日本語なのかどうかも怪しい」www
     

  • 本棚探偵シリーズ(新作順) - kunikikuni ページ!
    https://kunikikuni.jimdo.com/%E5%96%9C%E5%9B%BD%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4/

    『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』喜国雅彦 国樹由香|講談社文芸第三出版部|講談社BOOK倶楽部
    http://kodansha-novels.jp/1611/kikunikuniki/

    『本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド』(喜国 雅彦,国樹 由香):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000341954

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著者プロフィール

(漫画家、雑文家、装画家、プチ音楽家、本棚探偵)
1958年香川県出身。多摩美術大学卒業。
1981年に『ふぉーてぃん』で漫画家デビュー 。
代表作に『月光の囁き』、『日本一の男の魂』など。
さらに「本棚探偵」シリーズ、『東京マラソンを走りたい』、『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』などのエッセイも上梓。
1997年にみうらじゅん賞、2015年に『本棚探偵最後の挨拶』で第68回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)受賞。

「2021年 『ラストシーンは崖のうえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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