うちの旦那が甘ちゃんで 9 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 106
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065218716

作品紹介・あらすじ

船強盗が横行しているという話が持ち上がった。遊山船を専門に狙う強盗である。遊山船というのは、芸者や遊女を乗せて「座敷を まるごと船に積み込んで川を下る」と言う贅沢な船である。乗っているのは金持ちが多いから結構な稼ぎになる。おまけに川を使って逃げてしまうので追いかけようがない。また、遊女を乗せているとなると岡場所扱いになるから奉行所に届けることもできない。盗賊からするとやりたい放題である。しかも奉行所には遊山船を守れない事情があった。遊山船は吉原の商売敵である。吉原の利権を守る立場の幕府としては遊山船を守ることができないのだった。そこで町奉行筒井は、月也に捜査を命じる。 遊山船に沙耶と月也が芸者一行として潜入して、犯人を捕まえることに。そして、音吉、牡丹、沙耶、おりん、おたまに加え、鰻屋のさきも加えて「音吉芸者組」として船に乗り込むことになった。やがて、船に乗り込んできた盗賊団と対決することに……。

感想・レビュー・書評

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  • 甘ちゃん旦那九作目。

    前作で立ち回りがほしいなー、と書いていたら、
    ちょっとだけ立ち回っていた。

    前半は、遊山船を襲う盗人を捕まえるお話。
    もはやシリーズ名が「沙耶組」でいいんじゃないかと思うほど、
    女性たちが大活躍で罠をしかける。
    月也は料理のために鮑をすりおろしたぐらい?

    後半は富岡八幡の歳の市にあらわれた、
    巾着すりのお話。
    祭礼方同心って本当にいるの?という感じだが、
    無事お正月を迎えられて良かった。

  • 読み心地の軽いシリーズ。
    でも主人公を含む登場人物の仲の良さ、結束の硬さがいい。
    今回は船の上で宴会をしているのを、襲う盗賊が続くという。これを機に評判をたてて、盗賊の一網打尽を狙い、大きなプロジェクトを決める。
    祭りに乗じて地方から巾着切りが大勢で出てくるのを防ぐ。
    など、年末から年始にかけての江戸の風俗も併せて楽しめる。
    このシリーズだんだん江戸の料理についても詳しく載せているので、物語以外にも楽しいポイント。

  • 月也と沙耶、相変わらず仲のよい素敵な夫婦ですね。ところで、本筋と関係ないのですが、おもしろかったのは江戸時代にも最近と同じような職業があったこと。運び人はUber eats、十九文屋はダイソーでしょうか。

  • 金持ちや芸者を乗せた贅沢な船を襲う盗賊を捕らえるため、沙耶が芸者チームを結成!

  • いつも通り。図書館で借りて、暇つぶしで読むのに丁度良い。何も変わらない

  • 時代物一辺倒の夫がおもしろい、と言っていたので「どれどれ」と一読。ふふ、タイトル「うちの旦那が甘ちゃんで」がうちだよ!自覚してるのかな(笑)
    江戸時代風おかずは美味しそうだし、今だってそんな風に庶民はやっているね。息抜きにはいいが、あと2冊あるけども読むかどうかはわからない。

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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