- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065229163
作品紹介・あらすじ
《これは、みんなでつくる本です。お金はいただきません。
自由に持ち帰って、あなたの好きなお話を書いてください。
書き上げたらまた、本棚にもどしておいてください。
だれかがきっと、そのつづきを書くでしょう。》
本をひらくと、とびらのページに、そう書かれていた。
──だれにも話せないことを心にかかえていた伊藤みなみは、
「お話」として、書いておくことならできるかもしれない、
もしかしたら雄大が見つけてくれるかもしれない?と
ブックカフェの本棚でみつけた白い本に最初の一行を書いた。
ちょうど一年前の、なかよしでむじゃきだった四人組のお話から、
えんぴつを握りなおして、伊藤みなみを変身させて。
感想・レビュー・書評
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児童書。
無邪気だった子供から、邪気に触れ少しづつ変化していく中学生の戸惑ったり悩んだりする気持ちが、子供の目線で書かれていて良かった。
子供が中学生くらいになったら勧めたい。
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心に傷を負った親友のために、仲間3人が自分に精一杯出来ることをして救う物語。
潰れてしまいそうな人を救えるのは、人との繋がりなんだと思えたあたたかいストーリー。
根本解決が出来なくても、物理的に傍に居られなくても守る・救う「何か」はできる…じーんときました
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タイトルからすると翻訳の恋愛小説みたいな感じだけど、友情の物語。これの前日譚となる本が出ているようなのでそちらも読んでみたい。
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「明るくて、きらきらしてて、太陽みたいなみなみちゃん」はどうして変わってしまったんだろう、「おそろしいかいぶつ」って何だろう、と思いながら一気に読みました。
「かいぶつ」の正体は予想と違っていたけれど、個性も家庭の事情も全く違うリレーメンバーの絆が出来すぎな気もするけれど、その違いゆえにいろいろな子に受け入れられるお話かもしれない。
晴樹の追伸が書いてなくて、想像に任せるところが憎い。 -
つい最近、この本の前作となる「空に向かって走れ!」を読んだばかりで、その後だと知らずに読み始めて驚いた。
前作の4人が成長し、まるでリレーのように進む話に、お互いを想い合う気持ちに、心が暖かくなった。こんな仲間に出逢いたかったな。 -
5.6年。再読。スポーツのおはなしリレーを読んでから、見ると感動が一入。走るのが大好きだったみなみが走らなくなった⁉︎社会的な恐怖によって…みなみが離れ離れ。それでも炎チーム4人の絆は消えない。そして気持ちの良い青春を感じさせます。
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事情があって、誰にも告げずに転校したみなみちゃんと、前の学校の3人の物語。
4人それぞれの視点で語られながら、真相が明らかになっていく。見返しを読んで、"その"ツールだけかと思ったけど、そうじゃないのがすごく良かったです。
お互いへの気持ちも少しずつ記されている感じで、だんだんみんなを知ることができて楽しかった。
中学生の物語だし、中学生におすすめしたいから、表紙をもう少し大人っぽくしてほしかったな〜...
勧める側の腕が問われる -
みなみは事情があって引っ越しをすることになり、さらに引っ越し先を誰にも告げることが出来なかった。転校先でも人間関係がうまくいかず、不安な毎日を送っている。そんな日々の中で思い出すのは、前の学校でのリレーのチームの友達のことだった……。
なぜみなみは転校することになったのか、児童書なのにかなり悲惨なことがあったからでは?と邪推してしまいました、スミマセン。女の子たちの考えていることがしっかり描かれているのがいい。女の子でいるのがいやになることがあるという気持ち。他人から女であることを意識させられることによって、自分が女であることをいやだと思う。男の子にはわかってもらえそうにない、そんな気持ち。でも、それは自分が悪いのでもなんでもないと強く否定する愛理がいい。
物語の結末、終わりかたがニクイ!!ニクすぎる!!青春!! -
内容的には、登場人物の子供にとって深刻に感じるところもあるんだろうなあと思いますが、全体を通して、ほのぼのとしていて、好きでした。
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この作家さん、児童書では、どう書くのか、関心があった。図書館でイッキに読みました。なんだか、ホッとしました。