宿敵(上) (講談社文庫)

  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065233078

作品紹介・あらすじ

大学キャンパスで誘拐事件が起こった。居合わせたリーチャーは学生を救うために警官に発砲。なぜ善悪の境目を超えてしまったのか?

アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!

感想・レビュー・書評

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  • リー・チャイルド『宿敵(上)』講談社文庫。

    邦訳順が滅茶苦茶ではあるが、ジャック・リーチャー・シリーズの前期作品にあたる第7作の最新邦訳。シリーズ最高傑作の呼び声高い作品。次々と襲う窮地をリーチャーは持ち前の知恵と度胸で乗り切っていく。物語全体に緊張感があり、先の読めない展開に手に汗握る。

    物語は衝撃的な幕開けで始まる。大学のキャンパス内で学生が怪しい男たちに拉致されようとする現場に居合わせたジャック・リーチャーは男たちを射殺。揚げ句、警察官までも射殺し、学生を救出して現場から逃走する。

    リチャード・ベックという名の学生はオリエンタルラグ輸入業者の富豪ザカリー・ベックの息子で、リーチャーはアメリカ司法省麻薬取締局の要請でザカリーに接近したのであった。ザカリーの要塞のような屋敷に潜入したリーチャーはザカリーの悪行を暴き、行方不明となった捜査官テリーザ・ダニエルと自身の宿敵クインの行方を追う。

    定価1,100円
    ★★★★★

  • ▼「宿敵(上下)」リー・チャイルド、青木創訳。講談社文庫。初出は英米で2003。
    退役軍人で元MP(軍隊内の警察)のジャック・リーチャーさんが毎回難事件を解決する、言ってみれば名探偵モノのミステリー&アクションスリラー的なシリーズ。

    ▼FBIだったかCIAだったか、そんな組織の中の「はぐれ部隊」に非公式協力するお話しです。犯罪組織に潜り込んだ潜入捜査員が露見してつかまって、それを救出するために、再び今度はリーチャーが犯罪組織の一員として潜入するという趣向。

    ▼これが厳密には人助けでは無くて、リーチャーがMP時代に煮え湯を飲まされた(でも捕まえた)”宿敵”がそこに絡んでいることが分かったために、再び個人的復讐を兼ねてミッションを受けたという設定。

    ▼潜入するために派手に「悪者の一味の息子の拉致未遂事件」をでっちあげるというのがオープニングで、面白く読ませます。

    ▼相変わらず全体の2/3以上をかけて謎をとにかく徐々に解いていく手法にわかっていても楽しまされますね。

  • 大学キャンパスで誘拐事件が起こった。居合わせたリーチャーは学生を救うために警官に発砲。なぜ善悪の境目を超えてしまったのか?

    シリーズ第7作。なかなか凝った導入部。その後も息つく暇もなく、下巻に進む。

  • 潜入物は得意ではないが、まだ宿敵がでてこないのだが、するする読めるのはいつも通り。

  • リーチャーが人助けするんですが、同時にトラブルにも巻き込まれるような冒頭。ちょっと驚いたんですが、それは、仕組んだことだったんですねぇ。

  • 十年前に始末したはずの悪党が生きていた。復讐のためリーチャーが危険な潜入捜査に。

  • 2022/11/23読了
     今回はリーチャーの憲兵時代の忘れ難い痛恨の事件、若くて優秀な女性部下ドミニク・コールを惨殺したクウィンに復讐する話。その時に殺していたはずのクウィンが生きており武器の密輸入に手を染めていた。
    麻薬の密売を疑ったDEAの女性捜査官ダフィーと連携してクウィンに支配されているベック一家が住む要塞のようなベック邸に潜入する。リーチャー、コールが追っかけていた事件が戦車用棒状貫通弾の機密情報漏洩というところが興味をそそる。

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著者プロフィール

1954年イングランド生まれ。地元テレビ局勤務を経て、97年に『キリング・フロアー』で作家デビュー。アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞し、全米マスコミの絶賛を浴びる。以後、ジャック・リーチャーを主人公としたシリーズは現在までに23作が刊行され、いずれもベストセラーを記録。本書は22作目にあたる。

「2019年 『ミッドナイト・ライン(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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