なめくじに聞いてみろ 新装版 (講談社文庫)

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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065236819

感想・レビュー・書評

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  • 桔梗信治(ききょう・しんじ)は、さまざまな殺人方法を研究していた父親が死んだあと、殺し屋として活動をしている父の弟子たちと決闘し、父ののこした「飢えた遺産」をこの世から抹消しようとします。そんな彼が、自動車泥棒の大友や情報収集組織の鶴巻啓子、女スリ師の佐原竜子などの協力者を得て、つぎつぎと奇抜な殺人方法を駆使する相手と戦うエンターテインメント作品です。

    著者がミステリ作品を執筆しているということもあって、さまざまな殺人の方法があつかわれているのが読みどころでしょうか。とはいえ、リアリティを重視するよりも、アクション・シーンのおもしろさに重点が置かれています。テンポの良い展開もあいまって、一気に読める内容の作品でした。

  • セリフがカッコいい。
    けどうまく行きすぎてあっさり。

  • ひとりの天才科学者が、12人の殺し屋たちに12種類の奇抜な殺人道具を託して死んだ。残された息子は、父の負の遺産を葬るため、12人の殺し屋を次々に探し出し、殺害していく…という筋の娯楽小説。
    昨今のライトノベルのような突飛な設定、持って回った気障な台詞回し、トランプや蝙蝠傘、マッチといった日用品を改造した殺人道具の登場、殺しと濡れ場の連続と、すべての演出が過剰であり、その過剰さこそを楽しむための作品。
    初心な印象だった主人公が急にハードボイルドになるなどキャラクターがブレブレだったり、ご都合主義が多かったりと粗はあるものの、全体にテンポが良く、楽しく読むことができた。

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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