すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術 (星海社新書)
- 星海社 (2021年7月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065243305
作品紹介・あらすじ
手軽だからこそ最強のライフハック「ノート」であなたの人生は変えられる。脳科学からデジタルノートまでを網羅した革命的ノート論!
感想・レビュー・書評
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読みたかった本。期待通りでした。
情報で溢れ返る時代こそ、「自分のノート」を持とう。身近なツールであるノートは、あらゆる場面で活躍する強力な道具である。 がメッセージです。
本書が皆さんの「自分のノート」作りに少しでも貢献できればそれに勝る悦びはありません。私が知らなかったノートの使い方を発見し、私が気がつきもしなかったノートの価値を見出してくれるならば、本書はその意義を全うしたことになります。 が結論かと思います。
気が付く限り、4つの軸がこの本にありました。
①ノートをとるにあたっての心構え、考え方について
②用途別のノートの仕方について
③技法の紹介
④巻末:本書に関する書籍の紹介
<心構え・考え方>
・人間の脳には、マジックナンバー(7±2)、ダンバー数(友好な関係を築ける人数は150まで)という制約があり、記録できる容量を増やすためにノートの力を借りよう
・ノートに書くだけでなく、書いていくが大切
・継続は力なりだが、なかなか続かないので、ノートを不真面目につかいましょう。決められた通りに記入してくてもよし。続かなくてもよし
・ノートは自由につかってよし
<用途別>
進めるために書く
・パースペクティブ 見通しを得る
・進捗を見る
・フィードバックを得る
考えるために書く
・困難を分割せよ
・もやもやを書き出してから整理する
・思考を「思う」と「考える」にわける
・その時の、「思い」を書きとどめておくことができる。
・別人になって読み返す
・組み替える。そのために、並べる、位置づける
・書き写す
読むために書く
・読書とは、他人にものを考えてもらうことである
・信頼して読む、速読をしない、事前予測をする、事後説明をする
・粘り強く何度も読む、が固執しない
・内容をまとめる
伝えるために書く
・共有する
・運用する、連絡ノート
・失敗を共有する
・個人の体験を共有する
・暗黙知を引き出す
・自分のために記録する
・勉強するために書く
未来のために書く
・デザイン
・未来のためのアプローチ
・注意の防波堤を築く
<技法の紹介>
・フランクリンの功罪表(フランクリンプランナーともいう)
・ラバーダック効果 (あひるの人形に自分がやっていることを説明しながら作業をすすめると理解が深まる)
・タスク管理GTD
・ハビットトラッカー(目標を日別に管理する〇×の表)
・ダ・ヴィンチノート(絵と詳細解説のノート、他にも、レーニンノート、エジソンノードなどがある)
・マインドマップ
・マンダラート
・梅棹のカード法
・コーネルメソッド 等
<巻末図書>
次のカテゴリーで、いくつかの書籍が紹介されています
・人類の歩みと記録
・脳の機能
・さまざまな記録術
・セルフマネジメント
・読書
・執筆と出版
・思想
目次は以下の通りです
はじめに ノートをめぐる冒険
第1章 ノートと僕たち 人類を生み出したテクノロジー
第2章 はじめるために書く 意思と決断のノート
第3章 進めるために書く 管理のノート
第4章 考えるために書く 思考のノート
第5章 読むために書く 読書のノート
第6章 伝えるために書く 共有のノート
第7章 ビジョンのノート
補章 今日からノートをはじめるためのアドバイス
おわりに 人生をノートと共に
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「ノートを不真面目に使う」という提言は、ノートの使い方を知りたかった私にとっては、少々肩透かしなところがあった。
しかし、同時にこれは「決まりきったやり方に従わない」つまり、「自由に楽しく遊び感覚で書く」という、今までにない新しいノートの使い方を教えてくれたということなのだ。
なぜなら、今までの私は、体裁が良くなるように、後できれいに整ったノートを見返すために、真面目にノートを使う方法ばかり求めていたからだ。
そのときの気分で、書きたいように書けば良いという気楽さが、継続に繋がり、結果、タメになるノートになるのではないか。
一度書き始めたら続けないとダメ、この前と体裁を揃えないとダメ…、そんな縛りは撤廃していいのだ。ノートを残すことのほうが断然重要、と気がつけ、気楽にノートを継続したいと思えた。
とは言っても、ある程度の書き方の目安はほしいもので、私がいいなと思ったのは、「他人のために書くのではなく、自分のためのノートを他の人も利用できるように書く」という書き方だ。後で読む多くの場合は、未来の自分。未来の自分という他人のためにまずは書く、と思えば少し気が楽になるなと思った。
人間は、ノートという記録の力によって文明を発達させてきたが、その手法を得たおかげで脳だけでは扱えない量の情報に振り回されるようになったらしい。その矛盾は何だか面白い。
記録は武器になる。
そう思ったので、このブクログや、ブログ、自分の日記や手帳などを大いに活用して、記録を残すことで考える習慣をつけていきたいと思った。 -
人間の社会的活動を営む上での拡張機能としてノートがあるのだなぁと、本書を読んで感じた。人間の記憶にも、思考にも、発想にも、ノートを活用することで一つ違う次元へと高めてくれる。混乱する頭の中を整理するときにも、ノートを活用することでスムーズに行く。行動を促すときにも役に立つ。本書では49の技法を紹介しているが、ここにあることが全てではないと思う。読者一人ひとりにあったノートの使い方があるはず。本書を参考にして、自分専用の機能拡張装置を作ってみたくなる。
著者にも興味を持ったので、他の書籍も探してみたい。 -
ノートに関する個別のノウハウの紹介に終わるのではなく、「そもそも何のためにノートを作るのか?」という本質論から一つ一つ丁寧に説明してくれる、とても誠実な本ですね。
本質的なノートの意義や効能に関する説明があれば、その条件を満たすためのノウハウは個々人で異なっていて然るべきというスタンスなので、「これさえ出来ればOK」とか「門外不出のノウハウ」といった(いわゆる自己啓発書にありがちな)口当たりの良い内容を期待すると物足りないでしょう。(得てしてそういう''楽な''テクニックは血肉化しにくい)
ノートに関する論考として読みつつ、書かれている内容をもとに自分なりの方法論をチューニングしていく、そのプロセスが大事だと思います。 -
昨今便利なスマホアプリが普及しているものの、やはりノートに書くというアナログな方法は自分の生活になくてはならないものである。方眼の書きやすそうなノートを見ると買ってしまう病を発症しているので、活用するヒントを得たくて本書を手に取った。
年の初めに「今年やりたい100のこと」を書いているのだが、これが案外叶うのだ。書き出し、毎日それが目に入るようにし、自分のモチベーションが動き、それによって1日の行動が変わっていく…と解説してあり納得。-
ゆきんこさん、私もアナログな方法も好きです。
つい手書きのたたき台やTo Do リストを作ってしまいます。
今年やりたい100のこと 沢山叶...ゆきんこさん、私もアナログな方法も好きです。
つい手書きのたたき台やTo Do リストを作ってしまいます。
今年やりたい100のこと 沢山叶うと良いですね!2022/01/28 -
ありがとうございます!やりたいこと100は毎日メモしている手帳に書いたので、よく見ています。すると「あ、次の土日でやろう!」と思ったり、やり...ありがとうございます!やりたいこと100は毎日メモしている手帳に書いたので、よく見ています。すると「あ、次の土日でやろう!」と思ったり、やりたいことのために時間を作ろうと思って隙間時間に出来ることをぱぱっと頑張れたり。なかなかいいです!2022/01/29
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読了 20211204