- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065248799
作品紹介・あらすじ
グリフィス、ジョン・フォード、ドン・シーゲルから小津安二郎、コッポラ、トニー・スコット、デイヴィッド・ローリーら映画監督。スタンダード、ヴィスタヴィジョン、シネマスコープなどスクリーンの変遷。FOX、MGM、ワーナーブラザース、パラマウント等スタジオの歴史など。映画を彩るさまざまな要素をわかりやすく解説し、自身の映画体験と重ねて始めて語られる「ショット論」。世界中の映画ファン、必読かつ垂涎の書。
感想・レビュー・書評
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映画そのものと映画にまつわる知識に圧倒され呆然とする。つまりまったく着いていけないのだが、映画の見方として大変刺激を受けた。そして表紙にもなっている「殺し屋ネルソン」も早速視聴してみたが、面白さが今ひとつわからなくて情けなくなっただけだった。簡単に撃ち殺すし、ネルソン。
ーショットとは何かー 掴めたとは言えない。
デヴィッドボードウェルの「180度の規則」に対する見解に執拗に噛みついてる項はとても面白かった。 -
1 『殺し屋ネルソン』に導かれて
2 物語を超えて
3 映画崩壊前夜とショットの誕生
4 「理論」的な問題について
5 ショットを解放する -
蓮實重彦さんのライフワークの一つである「ジョン・フォード論」がついに出版されたのを知り、それを読むための準備運動として、こちらを読んでみました。
インタビュー形式をとっているので、読みやすいかなと思ったのですが、やはりこれは「ショット」論なんですね。
観たことのない映画、観ていても言及されているショットをほとんど覚えていない映画、名前も聞いたことのない映画の話が矢継ぎ早にでてきて、久しぶりの蓮實さんの映画論ワールドを堪能しました。
映画の「ショット」という概念について語っているわけですが、内容としては、これまでの蓮實さん的な映画をみる視点が変わるわけではなく、これまで同様の話しがショットというキーワードで説明しなおされているということだと思いました。
それにしても、蓮實さんって、いつこんなに映画観ているんだろう?本職はフランス文学とかフランス現代思想だし、そちらの本もたくさん書いているし、小説もときどき書くし、一時は東大総長もされていたわけですからね。
「ジョン・フォード論」を読むには、なんかフォードの映画を見る必要があるなと思いつつ、わりと暇なはずのわたしは、その時間がないんですね。
まあ、でもとりあえず読み始めようかな?
「監督 小津安二郎」もほとんど小津の映画観ずに読んで、その後、現存する全作品をDVDで観ましたからね。。。 -
自分にはまだ早い本だった。でも確実に大事なことが詰まっているという気配を感じた。筆者の語り口が面白く、映画の大体のストーリーの説明がとても分かりやすい。
ここで紹介されたたくさんの映画を見ることがとても楽しみ。 -
あらゆる映画を見て、そこにあるショットの良し悪しを具体のシーンを引き合いに出しながら説明する本。まだまだ自分は映画詳しいと言えないなと思った。
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群像 2020-5
群像 2020-7
群像 2020-8
群像 2020-9
群像 2021-2
群像 2022-8(『ショットとは何か』刊行記念対談 三宅さん、ショットとはいったい何なんでしょうか?) -
もっと観ないと、しかも、しっかりと観ないと。
この人の本を読むと、いつもそういう不安に包まれる。