十角館の殺人(4) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
4.11
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065250358

作品紹介・あらすじ

「角島青屋敷 謎の四重殺人事件」で謎の死を遂げた建築家・中村青司が「島」に建てた十角形の奇妙な館を、大学のミステリー研に所属する七人――エラリイ、ルルウ、アガサ、カー、ヴァン、ポウ、オルツィが訪れる。到着した次の日、中央ホールのテーブルに「第一の被害者」「探偵」「殺人犯」……と書かれたプレートが置かれていた。誰かの悪戯だろうと目されていたが、四人もの「被害者」が出てしまい、少なくなってしまった「島」のメンバーは「犯人」の正体を突き止めるために奔走する。
一方、「本土」では、島田と江南が、海難事故に遭い亡くなってしまったミス研の元メンバー・中村千織の墓参りに向かう。そこには、意外なものが残されており――。

第22回日本ミステリー文学大賞受賞の綾辻行人と、美しさの中に影がある絵でイラストレーターとしても活躍する清原紘がタッグを組んで贈る、本格ミステリの金字塔をもとにした「コミックリメイク」!

感想・レビュー・書評

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  • 漫画喫茶で読みました。

    ルルウの死体を回収して今までの殺人を洗い直し、やっぱ中村青司が犯人だろうってことになってポゥが死亡、新たな地下室を見つけて火事で全員死亡(仮)。
    また、本土側ではオルツィの手紙から千織死亡の真相が発覚。

    2巻を確認したら、たしかにカップは11角だったわ。
    でも、そんな形状なんて大きな違いがあるなら、ぶっちゃけエラリイが気が付くもんだろうと思って油断してたよ。
    やりおる。

    オルツィが中村千織の墓に供えた手紙によって事故の真相が発覚。
    コレ、救命胴衣を奪い取ったことになるんだろうか?
    エラリイの言葉からはオルツィが溺れてから救命胴衣を取り換えたように思える。
    つまり、その時点で、その救命胴衣は使われていなかったんじゃないか?
    その状況で溺れそうなオルツィを助けたから中村千織が死んだとしても、それは緊急避難どころか普通に事故死でしかない。
    オルツィの指輪は中村千織の形見分けなのね。

    犯人はマジで外部犯(中村青司)なんだろうか?
    ぶっちゃけ、ここまで十角館メンバーで顔が分からない死に方をしてる者がいないから死の偽装は難しい。
    ポゥに限っては医者の卵だし、検死も彼がやってたことを考えると、ちょっと怪しい気がする。
    彼が仮死状態になる薬で死を偽装していれば、残り二人が地下へ降りた段階で十角館を焼くことも可能だし。
    ただ、ここにきて「実は仮死状態になれる薬があってソレを使いました」ってのもミステリーとしてはどうなんだって思うんだよね。

    現時点での不明点:
    手首を切り落とした理由は?

    吉川夫人の指輪。

    島田さんが墓で気が付いたことはなに?

  • 半年前に謎の焼死を遂げた建築家・中村青司が島に建てた十角館。そこを訪ねたミステリ研メンバーを襲う連続殺人もいよいよ佳境に!手がかりはすべて示された。あなたは真相に辿り着けるか?!

    原作で話の筋は知っていても、絵の迫力に圧倒される。表情や吹き出しでの明暗の使い分け、議論のスピード感、殺人が進むにつれて広くなっていく十角館の空白の魅せ方も上手いよね。原作とは違い、メガネを着けることで謎を解く決意を新たにするシーンも熱かった。こういう部分も目が離せないよね。

    原作とは違う千織が死んだ原因についても明らかになってきた。まだ伏せられているカードもあるので、ここがどう結びついてくるのか気になる。謎が明かされていくたびに、謎が深まる十角形の迷路。島と本土。断絶された仲間が辿り着いた道の果て。読者だけがすべてのヒントを与えられている。

    いよいよ次巻がラストということで、どう魅せてくれるのか期待しかない。このまま館シリーズを漫画化していってくれないかなと淡い期待も抱きつつ、来年を楽しみにしてます。

  •  4巻なので基本構造は割愛。
     ・・・そして4巻ではあるが、一つのミステリ譚をコミカライズで丁寧に表現しているわけで、この巻に的を絞った感想は難しい。

     三人になった島のメンバーが、捜査・分析をし状況を把握しつつ推理を重ねるシーンがメインとなろうか。
     本土のシーンは余り多く割かれていない。

     原作は読了済み。
     コナンくんが大きく改編されていることを踏まえて、根本的に物語を変えてくる可能性もあるが・・・。
     次巻最終とあるわけで、おそらく完結するのだろう。
     どんな着地をするのかも楽しみだし、次の館へ続くのかも楽しみだし。
     今後の展開があった場合、コナンくんの立ち位置も楽しみだ。
     まぁ、小学生になったりはしないだろうが・・・。

  • ♯20
    ♯21
    ♯22
    ♯23
    ♯24
    ♯25
    4コマ劇場
    8月のセレナーデ
    海に来た。
    水着回といえば···
    波打ち際の攻防
    中村紅次郎 

  • ルルウの眼鏡をかけるエラリイが良かった!
    原作よりもエラリイのことが好きになれる…

  • だんだん盛り上がって参りました
    早く続きが読みたい…!!!
    巻末の4コマ漫画、釣りのやつ面白かった

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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