人格の哲学 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065273609

作品紹介・あらすじ

「人格(ペルソナ)」とは、単にかけがえのない個であるばかりでなく、他者との交わりにおいて存在し、自己を実現する主体である――。
古代以来の神学から現代の哲学までを渉猟。真の「人格」理解を通してあらゆる存在の価値の基礎づけと倫理の構築を目指す、著者畢生の書。
これを知らずして、「人間の尊厳」も「善」も語れない!

[本書の内容]
序論 人格(ペルソナ)について語ることの難しさ
第一章 個人から人格へ――人格の哲学をめざして
第二章 「世俗化」と「人格」概念
第三章 行為と人格
第四章 存在としての人格
第五章 人格の形成
第六章 人格(ペルソナ)の神学的考察

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  • 序論 人格(ペルソナ)について語ることの難しさ
    第一章 個人から人格へ――人格の哲学をめざして
    人間は利己的か
    自己認識と自己愛
    自己愛と人格
    人格と共通善
    人格の形成
    第二章 「世俗化」と「人格」概念
    平等観の世俗化
    人格と幸福
    人格と自由
    第三章 行為と人格
    人間的行為と習慣
    習慣と人格
    人格概念の明確化のために
    第四章 存在としての人格
    存在とペルソナ
    ペルソナと実体
    ぺルソナと理性的本性
    第五章 人格の形成
    交わりとしての人格
    人格と愛
    第六章 人格(ペルソナ)の神学的考察
    止まるのペルソナ神学と存在論
    三位一体論の意義
    信仰と理性
    存在論の核心

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著者プロフィール

稲垣良典(いながき・りょうすけ)
一九二八年生まれ。中世哲学。東京大学文学部哲学科卒業。アメリカ・カトリック大学大学院(哲学)M.A.、Ph.D取得。ハーバード大学法学部研究員。南山大学、九州大学、福岡女学院大学、長崎純心大学大学院教授などを歴任。著書『現代カトリシズムの思想』(岩波新書、一九七一年)、『トマス・アクィナス「神学大全」』(講談社選書メチエ、二〇〇九年)、『カトリック入門』(ちくま新書、二〇一六年)、『トマス・アクィナス哲学の研究』(創文社、一九七〇年)、『習慣の哲学』(創文社、一九八一年)、『抽象と直観』(創文社、一九九〇年)、『神学的言語の研究』(創文社、二〇〇〇年)、『人格〈ペルソナ〉の研究』(創文社、二〇一〇年)、トマス・アクィナス『神学大全』翻訳(創文社、一九七七~二〇一二年)で毎日出版文化省受賞、『トマス・アクィナスの神学』(創文社、二〇一三年)、『トマス・アクィナス「存在(エッセ)」の形而上学』(春秋社、二〇一三年)で和辻哲郎文化賞受賞。

「2017年 『nyx 第4号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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