- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065282854
作品紹介・あらすじ
この2年半、我々が体験してきたコロナ禍とは何だったのか。テレビ制作者の目を通して当時のマスコミの実像を描く、社会的問題小説!(仮)
感想・レビュー・書評
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松野大介『インフォデミック コロナ情報氾濫』講談社文庫。
腹立たしいくらいにつまらなかった。タイトルからして新型コロナウイルス感染禍に関連した誤情報の氾濫に斬り込んだノンフィクションかと思っていたのだが、テーマも結末もボヤけた小説だったのだ。小説でも面白ければ文句は無いが、このようなレベルの小説では文句の一つも言いたくなる。
テレビ番組の制作会社に契約社員として入社した駒野しおりが、ワイドショー番組の制作にADとして関わるうちに見えてくるテレビの裏側。
誰もが聞いたことのある噂と一寸脚色したような事実を並べたような切り貼り描写が続き、つまらない結末で止めを刺すという感じ。久し振りにこういうレベルの小説を読んだ気がする。
作者は元芸人で、書き下ろしの小説らしい。
定価704円
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新型コロナウイルス報道に振り回された、この2年余を振り返る衝撃のメディア小説!
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ここ数年のコロナ禍について、置かれた環境や立場や考え方によって、人それぞれ思うところはあると思いますが、大枠では著者の考え方に近いのかな、と感じています。
ただ、小説として読むと、枚数と同様とにかく薄い!
主人公の葛藤もマスコミの問題点も表層的で、タイトルにインフォデミックと敢えて冠を付けるなら、もう少しデータ考証とかもきちんとした上で、2倍、3倍くらいの厚さのものを読みたかったです。