最小にして人類最大の宿敵 病原体の世界 歴史をも動かすミクロの攻防 (ブルーバックス)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065290781

作品紹介・あらすじ

私たちのおよそ2000万分の1の大きさのウイルス。ゲノムのサイズもヒト全ゲノムが約62億塩基対、2万2千個のタンパク質をコードすると言われているのに対し、新型コロナウイルスは約3万塩基で27個。遺伝情報の量も非常に少なく、シンプルな存在。なのに私たちはなぜ新型コロナウイルス翻弄されるのでしょうか。
人類誕生から現在までの人の死因の累計第一位である感染症を引き起こす、ウイルスや細菌などの病原微生物(病原体)は、その小さな体と限られた遺伝情報量の中に、ヒトなどに感染して自らの子孫を効率よく増やして広めるための、巧妙で狡猾な生態を持つものばかりです。
本書では、そんな病原体たちが進化の過程で身に付けた、さまざまな感染戦略、生存戦略を紹介します。宿主に寄生することに特化した構造や機能、生態などの高度な進化は、いずれも驚くほどうまくできたしくみで、なかなかエキサイティングな世界です。恐ろしいものであると同時に、その「見事な」までの病原体について知っておくことが、次なる病原体との戦いの備えになるかもしれません。

感想・レビュー・書評

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  • 2022/12/12 amazon 1100円

  • 【選書No】093

  • 私たちのおよそ2000万分の1の大きさのウイルス。ゲノムのサイズもヒト全ゲノムが約62億塩基対、2万2千個のタンパク質をコードすると言われているのに対し、新型コロナウイルスは約3万塩基で27個。遺伝情報の量も非常に少なく、シンプルな存在。なのに私たちはなぜ新型コロナウイルスに翻弄されるのでしょうか。

    本書では、そんな病原体たちが進化の過程で身に付けた、さまざまな感染戦略、生存戦略を紹介します。宿主に寄生することに特化した構造や機能、生態などの高度な進化は、いずれも驚くほどうまくできたしくみで、なかなかエキサイティングな世界です。恐ろしいものであると同時に、その「見事な」までの病原体について知っておくことが、次なる病原体との戦いの備えになるかもしれません。(出版社HPより)

    ★工学分館の所蔵はこちら→https://opac.library.tohoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TT22196129

  • 12月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003619000

  • 医療系(自然科学系)の学習者はぜひ読むべし!

    通読したところ、本書の言葉遣いは医療系の基礎知識が全くない人向けというよりも、多少かじった人向けであろうと感じました。なので、微生物学、感染症学などを学ぶ学生さんや、生物学に興味関心のある学生さんにお勧めしたいと思いました。理科の好きな中学生以上ならおそらく十分に理解し、イメージすることができるんじゃないかな。

  • 素晴らしい内容でした

  • 491-T
    閲覧新書

  • 請求記号 491.7/Ta 85/2211

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/465732

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著者プロフィール

滋賀医科大学医学部医学科 病理学講座(微生物感染症学部門)准教授。
1969年、長崎県生まれ。京都大学大学院薬学研究科修了後、博士課程在籍中に滋賀医科大学助手へ。博士(医学)。2020年より現職。専門は、がんに関する遺伝子学、微生物学。講談社ブルーバックス『コーヒーの科学』などコーヒー関連の著書も。

「2022年 『最小にして人類最大の宿敵 病原体の世界 歴史をも動かすミクロの攻防』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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