medium 霊媒探偵城塚翡翠(3) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
4.25
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065333303

作品紹介・あらすじ

霊媒・城塚翡翠がもたらした「証拠にならない」霊視による証言をもとに、推理作家の香月史郎は論理的な推理を構築し、事件を解決へと導く。ミステリランキングの5冠を達成した原作を漫画化!完結3巻には、翡翠に目を付ける連続殺人犯との対決を収録!1巻冒頭からの、すべての出来事の意味が、反転し、回収される。感嘆すること間違いなしの、怒涛の展開を、是非ご覧ください。

感想・レビュー・書評

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  • 霊媒・城塚翡翠がもたらした「証拠にならない」霊視による証言をもとに、推理作家の香月史郎が推理を構築し、事件を解決に導いてきた。彼らはついに「連続死体遺棄事件」の謎へと挑むが──。

    連続死体遺棄事件の犯人との直接対決「VS エリミネーター編」をすべて収録した完結巻!被害者は20代半ばの女性で一人暮らし。犯人は被害者を拉致し、殺害後に人目につかない場所へ遺棄している。刺したナイフを抜いて、被害者が失血死するのを待つというおぞましい殺し方をするのはなぜなのか? 8人もの殺人をした動機とは?!

    霊媒の能力を持つ翡翠は犯罪者の魂の匂いを嗅ぎ分けることができる。しかし、殺人に罪悪感を持たない人間を見つけ出すことはできない。翡翠と史郎は死体遺棄現場を回って事件の痕跡を捜すも、犯人の手がかりは掴めない。翡翠は自分の身に「妨げようのない死」が近づいていると予知した。このままでは翡翠の身に危険が迫ると思い、史郎は翡翠に調査を中止するよう伝えるが──。

    「──いつか終わりが来ると知っているのに……この関係を続けていたくて道を引き返せないでいる」

    この人との時間を終わらせたくはない。そう二人が思い合っていたのは真実なんだろうなと感じた。お互いに相手が光になると信じたかった。史郎は翡翠の霊媒を信じ、翡翠は史郎の思いを信じた。

    しかし、終わりは始まる。
    光は闇へ。
    闇は光へ。
    真実は嘘へ。
    嘘は真実へ。

    反転する。


    ほとんどが動きのないシーンで魅せる、清原紘先生の画力は見応えあり。ただ、『十角館の殺人』のコミカライズのように原作を超えた?!とまでは至らなかったのが本音。原作での言葉の濁流に思考が飲み込まれる感覚が得られなかった。それと大好きなセリフがカットされていて残念すぎる。代わりのセリフはあったものの、あのセリフこそこの作品の要だと思っていただけに残念。

  • 10/23➡10/25

  • 漫画喫茶で読みました。

    今更ながら "medium" ってどういう意味だろうって調べてみたんだけど "mediumship" が「霊媒」って意味なのか。

    ---

    「 VS エリミネーター」

    連続死体遺棄事件の解決編。

    ほらぁ。
    やっぱり犯人はヤスだったじゃん。

    まだ3巻が始まって間もないのに、もうネタバラシするってどうするんだろう?
    コレ、霊媒探偵なので実は翡翠さんが主人公なんだろうか?
    ここで鶴丘文樹が退場して翡翠さんが過去の犯人を暴くパターンなのか、1冊使って鶴丘文樹を追い詰めるのか・・・。

    このパターンだと、鶴丘陽子を殺害した犯人も登場人物の中にいそうだ。
    年齢的に怪しいのは鐘場さんだけど、翡翠さんや千和崎さんの年齢が出ていないからロリババアな可能性が排除できない。
    また、なんなら鶴丘文樹自身が殺害してて、その記憶を自分で改竄している可能性もある。



    タイトルに偽りなし。
    やっぱ翡翠さん“が”探偵だったのか。

    真の解答編が始まって「そうきたか!」ってなった。
    まさか事件のトリックを、どう暴いたかのトリックの解説が始まるとは・・・完全に騙された。

    「泣き女の殺人」
    泣き女は、やっぱりプラシーボ効果だったんか。
    翡翠さんが最初に香月先生を見たときにオカシイと思って観察し始めたようだけど、最初って倉持さんと一緒に尋ねたときだよね?
    つまり占い師が翡翠さんを紹介したのは香月先生に会う前になる。
    だったら、なんで占い師は倉持さんに翡翠さんを紹介したんだろう?
    その占い師は仕込みじゃないんだろうか?
    たまたま偶然?
    この占い師も翡翠さんの本性を知らず、マジもんの霊媒師として紹介したんだろうか?
    この事件の時点で鐘場さんは既に演技していることになるワケだけど、この後も情報を流してるのは怪しんでることを怪しまれないためだろうか。

    「水鏡荘の殺人」
    そういえば机に思わせぶりなダイイングメッセージっぽいのあったなぁって感じ。
    そのまま事件が解決してしまったので忘れてた。
    香月先生が見た鏡に映った女の人も何か仕込んでたんだろうか?

    「女子高生連続殺人事件」
    これもスカーフ留は何かの伏線かとは思ったんだけど、そのまま事件が解決してしまったので忘れてた。
    流石にあの一瞬で他人のスマホに GPS をインストールするのは無理くない?

    香月 史郎:
    推理作家。
    子供の頃に強盗に義理の姉を殺害されている。

    城塚 翡翠:
    いんちき霊媒師で霊媒探偵で奇術師。
    50億Pためるとちゅーしてくれる。
    でも加点は50P、減点は500億Pという超ムリゲー。

    千和崎 真:
    翡翠さんの助手。
    北海道出身。
    てっきゃわTシャツを可愛いと思うセンスの持ち主。
    翡翠さんに弱みを握られてこき使われてる雇われの身。

    鐘場 正和:
    捜査一課警部。
    知らなかったとはいえ鶴丘文樹に情報を流していた。

    鶴丘 文樹:
    連続死体遺棄事件の犯人。
    最低下劣な変態シスコン野郎。
    翡翠さんを監禁して姉を降霊させようとする。

    鶴丘 陽子(つるおか ようこ):
    鶴丘文樹の義理の姉。
    享年21歳。
    鶴丘文樹がまだ子供の頃に強盗に刺された結果、死亡。
    死ぬ直前に鶴丘文樹に何かを伝えたそうだった。
    (裸だったけど・・・どうなんだろう?)
    犯人は捕まっていない。

    連続死体遺棄事件:
    女性が殺されて遺棄される事件。
    8件発生している。
    最初は4年前の夏、
    次はその1年半後、
    そして半年間隔になり、
    最近は数ヶ月ごとに発生と、
    間隔が狭くなってきている。
    対象は20代半ばの一人暮らしの女性。
    殺害時期と遺棄される時期に少し間がある。

    ---

    最後の「発見された遺体の殺害時期が全部あなたと出会う前」はどういうことだろう?
    それが本当なら1巻の最後が矛盾しない?
    時系列がミスリードかとも思ったけど一緒に写ってる写真があるし・・・。
    とはいえ他に犯人がいるなら鐘場さんが懸念なりをするだろうし。

    あと、鶴丘陽子の殺人犯は捕まらないのね。

    城塚 翡翠:
    いんちき霊媒師で霊媒探偵。
    連続死体遺棄事件解決後に引き籠ってたのでくさい。
    その間プリンを主食としてたので少し太った。
    くさいので風呂には入ってないんだろうけど、トイレはどうしてたのか不明。
    下着(ブラ)が脱ぎ散らかしてあるので着替えてはいたのかも。

    千和崎 真:
    翡翠さんの助手。
    翡翠さんに弱みを握られてこき使われてる雇われの身。

    鐘場 正和:
    捜査一課警部。
    連続死体遺棄事件で犯人に情報を流していた責任により処分待ち。

  • #読了 #medium霊媒探偵城塚翡翠 #漫画好き #読書好きな人と繋がりたい

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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