ヴァイオレット&クレア

  • 主婦の友社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072336038

感想・レビュー・書評

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  • 脚本家になりたくて、毎日学校で自分の世界に閉じこもり書き続けている黒ずくめの少女。
    背中に羽根を生やし、自分はフェアリー、妖精だと信じて疑わず、詩を綴り続ける少女。
    正反対のオセロな2人に友情が芽生えた瞬間から、世界はペンキで塗り潰したように激しく時に生々しく毒々しく、そして美しく色を変えた。
    ああクレイジー。何度呟いただろう。
    どんなに傷を負っても、羽根が破れても、抱き合い泣ける友人のいることの素晴らしさよ。
    脚本が全てだった少女は、詩がフェアリーが恋が全てだった少女は、きっともっと大切なものに気付いたのでしょう。

  • フランチェスカ・リアブロックの小説にでてくる少女たちは危うい。やっぱりYA世代が読むと感じ方は違うんだろうなぁ。

  • やっぱりブロックの作品は中高生の時にに全部読んでおけば良かった。少女神だけでも中学生の時に読めたことは幸運だったと思うけど。

  • 正反対のヴァイオレットとクレア。
    少女二人の青春友情物語。
    私にもこういう親友がいればいいのに。
    ゔ、うらやますぎ涙(´;ω;`)ウッ…。

  • 正反対の少女2人が出会い、離れ、そしてまたひとつになるガール・ミーツ・ガール・ストーリー。

    ストーリーとしては分かりやすく典型的なので、ブロックの作品のなかでもなじみやすい。

  • 正反対の二人なのに惹かれあい、傷つけ合い、そしてお互いが大切なものだと再確認する。
    思春期の友情には当たり前のことなのにどうしてこんなにキラキラして見えるのか

  • フランチェスカ・リア・ブロックの小説は
    なぜこんなにも鮮やかなのか。

    少女性を忘れた人生は輝きを無くす

  • ヴァイオレット──生まれ付いての映画マニア、生まれて初めて口にした言葉は「ばらのつぼみ」だった天才少女。将来は自分の映画を作りたい自称ヴァイル(いやなやつ)。
    クレア──やせた背中に玉虫色の羽をくっつけた、花束のような唇の女の子。昔むかし迫害されて姿を消した妖精の末裔。

    一見写真のポジとネガのように正反対なふたりは出会い、自分たちの映画を作るために新しい冒険に出る。
    ふたりで抱き合って眠れば、汚れた現実でさえ哀しみも心の痛みもない世界に変わった。
    けれど、欲望と野心が友情を引き裂き、ヴァイオレットとクレアはすれ違い始め…やがてすべてが暗転し、永遠の闇が迫ってくる──。

    意味の無い映画館の暗闇の中に、妖精の放つ白く冷たい光の中に、ひとりぼっちで生きていたふたりの少女のヒップでクールな物語。

  • おんなのこの青い春・リアルってどこにあるんだろう、と思ったらそれはできるだけ生々しい感情や生々しい状況に身をさらすところだとおもう。自分自身が女であることを理解していく過程だと思う。それには男子とか女子とかいう区別がないとは理解しているけれど、それでもやはり物理的な冒険(全国をじでんしゃで縦断する)とはぜんぜん違うもので、だけど同じくらいの冒険。
    服を一枚ずつぬいでいくことによって、生身を社会にさらすことによって、自分が女子であり、かわいいぬいぐるみや、はきたいミニスカートや、あこがれていたお化粧が何のためにあるのかをわからされていく。


  • 全然似てない二人のお話

    強い女の子
    優しい女の子

    どの女の子の中にもいる二人

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