痛くない!早く治る!キズ・ヤケドは消毒してはいけない: 「うるおい治療」のすすめ

著者 :
  • 主婦の友社
3.91
  • (1)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072562253

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の提唱する「うるおい治療」は、著者の運営する「新しい創傷治療」というウェブサイトで随分前から知っていたのだが、著書は読んだことがなかった。先日、甥がころんでできたすり傷をかさぶたにしているのを見て思いつき、本書を購入して、読んでみた。

    傷や火傷に対して、伝統的な消毒&乾燥という治療方法は誤っている。消毒はバイ菌以上に細胞を破壊してしまうし、乾燥させるとやはり細胞は死んでしまう。そこで、患部を水道水などでよく洗い流し、白色ワセリンを塗った食品用ラップを貼って乾燥させないようにすることで、人体の持つ回復機能を十分に機能させようというのが著者の提唱している治療法である。本書では、その治療方法や理論的な説明、適用例、適用範囲などを紹介している。

    内容的には、「新しい創傷治療」を読んだことがある人なら特に目新しさは感じないかも知れないが、本書は有効な情報が選別されていて、とてもわかりやすく書かれている。挿絵や時折挿入されているマンガも効果的。そして、何よりも著者の熱意が伝わってくる。

  • 子ども会安全推進委員として怪我や病気の手当てに関心を持っていたので読んでみました。

    今までの応急処置の常識が覆る。

  • もう、痛いアルコールは、使わない!

  • https://ciel-myworld.hatenablog.com/entry/2021/01/20/070000
    衝撃だった。目から鱗!!
    うるおい治療、これはぜひとも普及活動を頑張っていただいて
    医療界にも一般にも浸透していってもらいたい。

    カシューナッツ、マンゴー、ピスタチオがウルシ科だとは知らなかった!
    だからマンゴーの皮むいててかゆくなったのか…

  • 消毒液は使っちゃいけない。
    転んで怪我したおかげで、正しい治療法をいまさらながら学びました。
    うるおい治療を知らないなら絶対に読むべき!!

  • 実践しよう。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

夏井 睦(ナツイ マコト)
医師、練馬光が丘病院傷の治療センター科長
1957年秋田県生まれ、東北大学医学部卒、形成外科医。現在は練馬光が丘病院傷の治療センター科長。従来の創傷治療の正反対とも言える画期的な「湿潤療法」の創始者。湿潤療法に関する著書を数々刊行し、また2001年からは自らのウェブサイト「新しい創傷治療」で、常識(傷は消毒するもの)を覆す治療法の効果と合理性を発信し続けて傷治療の現場を変えつつある。傷を消毒しない、乾かさないという湿潤療法は臨床現場で新しい常識となりつつあり、若い医療関係者を中心に急速に普及している。また、一般家庭用にも湿潤療法の創傷被覆材が販売されるなど、新しい傷治療は確実に社会へと浸透してきている。他方、いまだに一部の頑迷な学会の抵抗があるため、不合理な治療法の矛盾を訴え、湿潤療法の科学的な合理性を説きながら戦っている。また、医学史的な視点に立ち、現在の医学界にはびこる非科学的な常識の変革を目指して、積極的な主張を展開している。

「2013年 『医療の巨大転換(パラダイム・シフト)を加速する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夏井睦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×