E.G.コンバット 2nd (電撃文庫 あ 8-2)

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784073103677

感想・レビュー・書評

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  • 上巻に同じ

  • 秋山瑞人「EGコンバット2」再読。前半の山場は、筆記試験を目前にしたルノア隊、カデナ隊によるドタバタ劇。しかし、その筆記試験自体が、戦場を経験しているルノアから見ると夢物語のような状況設定ばかりだった。刻一刻と状況が悪化している最前線の情報は隠匿され、後方では楽観主義が蔓延るのだ。

    これ、ルノア隊の解答用紙が爆笑してしまうんであるw ある意味ではルノア期待に反し、しかし本当の意味でルノアの教育を血肉にしているルノア隊の面々。この絆がよく描かれていて、大好きなシーンなのです。

    そして後半が、ルノア隊の初の実践。お気楽な索敵任務のはずが、出会うはずのない敵に出会って一転。絶望的な状況下、先人に守られながら、犠牲を払いながらの脱出シーンは容赦がない。ヤケクソ気味のルノア隊のテンションに、妙な迫力を感じる。

    月の裏側への「落下」というアイデア自体が常軌を逸しているというか、もはや子供が考えるような無茶苦茶話w そんな無茶苦茶だからこその、鬼気迫るアクションシーンが凄い。頭の中で映像化できない場面も結構あるのだけれどねw 落下に時間が掛かるのが、演出的にはミソだよなぁ。

    月のど真ん中に掘った自由落下抗のルビが「ブラジルエクスプレス」ってのもちょっとツボw このろくでもないプロジェクト、進めたのは絶対に日本人だろw

  • それまで私は、テレビを見たり読書したりして泣くことがなかった。
    いや、子どものころ、ドラえもんの海底鬼岩城では泣いた覚えがある。
    でも、その後、どんなに泣きそうになっても泣かなかった。
    だって、本人でもないのに、失礼じゃないか。私はこれを読んでいる(見ている)だけの立場なのに、外から見てかわいそがるなんて、最低じゃないか。…と思って、意地でも泣くまいとしていた。今思うと、どれだけ思い入れていたのかと恥ずかしい。
    そんな中、この本を読んだ。
    私は泣きそうになった。
    必死でこらえてページに目を戻した。
    「あなた方の行く先に、いつも温かな空気(エア)がありますように。」
    無理だった。
    脳内にどんどん勝手に過去のシーンが再生されて、どうしようもなかった。
    もう目を離すこともできず、先へ先へと読んでしまい、堪え切れず嗚咽まであげて泣いていた。
    泣かないようにと、床に寝そべって上を見上げて読んでいたが、髪と絨毯がびたびたになった。
    泣くのは、「失礼」とか理屈で堪えるようなものじゃない、と思い知った。それでも、あんなに泣いたのは後にも先にもあれっきりだ。

  • 最近は小説を読んでもなかなかなけなくなってしまいましたが、これを読んだ当時ボロ泣きしましたね。ラストが特に・・・

  • 2巻。
    独特の心理描写もとても好き。デフォルメされてるというか。
    答案用紙らぶ。(笑

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