- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074424207
作品紹介・あらすじ
壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが――。
感想・レビュー・書評
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中弛み感はあるが、猫猫と壬氏の関係が近づいていてラブストーリー側面は楽しみになっていく。ミステリー面はやけに小ぶりなものばかりだが。
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猫猫特別授業に参加するの巻
医官を志す3姫に猫猫のおやじは『華佗の書』を探せと言うが…
いろいろと面白いです。猫猫の立場で想像して見て下さい。自ずと答えが…自分も子供の時に経験が有ります‼︎
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面白かった。月の君の無茶のおかげで、退路を塞がれていく猫猫。とはいえ、二人とも忙しい人で、忙しい局面なので、そっち系の話は進展せず(メンタルにはそこそこに距離が近くなっているような気がせんでもないが)。まあ、甘酸っぱかーーと叫びたくなるシーンもないこともないが、非常に好感度は高い猫猫(私の好みのキャラである)。
でまあ、そんなこともありの、姚が実家に帰りたくないということで、猫猫の実家と言いたくない方の実家に泊まることになる。そして、本格的に医官になるための道がはじまる。まずは羅門に認められること。ここらへんの謎解きが面白かった。でまあ、猫猫も家禽家畜の解剖学からとうとう人体の勉強も始める。そこらへんは詳しくは語られないが、まあ、時代設定から大変であるというのは醸し出されていく。そして色々絡みと蝗害調査でDNA父と月の君に随行船旅。
南の方の都市で石鹸騒動。
(どう突っ込めばいいのかわからない) -
次の舞台への序章って感じかしら。猫猫のキャリアアップ(?)に新しい登場人物沢山。
それとは別に羅半が医官手伝い三人娘にした話が良かった。男女平等とは言ってもそもそも生まれ持った体や基づく役割が違うからね。そこだけはどうしようもなくってのは、現代日本でも共通の話。 -
前巻ラストの壬氏のやらかしのケアを秘密裏に行う羽目になったのもきっかけになり、医術の道に踏み出した猫猫。この国では女性の立場は低く医術は穢れに通じるある意味修羅の道で羅門に諭されたりするのだが…まあ性格上さくさく進むよね。壬氏との関係はじりじりだけど。しかし無意識かそうでないかはともかく今回は!猫猫からの行動!ににやにや。そして再び西都に向かう事になったけど前回とは面子が違うので道中が賑やかで面白い。初登場雀さんいい意味で引っ掻き回しそう。不穏な西都がどう展開していくのか、二人の関係に影響するのか楽しみ。あと羅漢には大暴れしてもらいたい所。
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なるほど、そういう近づけ方をするのか。
猫猫が尊敬する父親を写し鏡にして、壬氏の考えや思いを悟らせ、その後にいつもの塩対応とは違うことをさせる持っていき方、上手いなぁ、と思ったのです。
私はどうやら姚達がそれほど好きでもないようで、前半はヤキモキしたのだけど、彼女達と入れ違いかのように出てきた新キャラがユニークでこれからも楽しみです。
今回で高順家族出揃ったかな?
2024.3.20
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