おちつきがなかったら やってみて! (ガストンのきぶんをととのえるえほん)

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074509157

作品紹介・あらすじ

「すぐ怒る」「なかなか眠れない」「こわがり」……。子どもが抱きやすいネガティブな感情や不安な気分を、簡単な呼吸法で手放していくフランス発の”呼吸セラピー”絵本シリーズ。本作は、落ち着きがなく、忘れ物や失敗ばかりのガストンが登場します。呼吸法によって、自ら問題を解決できるようになるまでが描かれています。【シリーズ紹介】『おこりたくなったら やってみて!』『かなしくなったら やってみて!』『こわくなったら やってみて!』『ねむれなかったら やってみて!』『やきもちやいたら やってみて!』『はずかしかったらやってみて!』『ガストンのきぶんをととのえるぬりえ』

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で見かけて借り。

    いわゆる凸凹がある子を育てている。低学年の頃は学校でかんしゃくを起こして立たされたり大声で制止されたりしていたので、よく学校と話し合いをもった。療育関係者ともお話したな。その子のことが頭に浮かんで思わず借りた。

    クールダウンの方法は、いろいろ家で子供と話をしたり練習したりした。「おちつきたいので/大声をだしてしまいそうなので」「トイレに行って水を飲む/深呼吸する/水道で水を飲んでくる」などの方法を試したり、学校に根回ししたりした。
    が、学校関係者は教室から子どもが抜け出すのをよしとしない(教育機会が担保されない、と感じるのだろうか)ようだ。本人によるとクールダウンのため教室を出ようとしたら止められたり、代わりに教室の前で立たされたりしたそうだ。はあー(ため息)。

    高学年になり、おそらく学校の先生との相性もよかったのだろう、本人のかんしゃくも減り、今は落ち着いて過ごしている。


    その時の経験を踏まえて思うのは、大人向けのクールダウンの方法の本はたくさんあるけど、こういう子ども目線の方法でクールダウンの方法、マニュアル、物語で分かりやすく伝える方法、ってあまりないんだよな。
    子ども自身が自分のことではなく、ガストンのこと、として客観視できれば、受け入れやすく、自分のかんしゃくと冷静にむきあえる。

    また、それよりなにより、こういった本を他の子どもや教育関係者に読んでほしいな。
    「クールダウンは変なことじゃない。クールダウンしているあの子も自分も変じゃない」
    と子どもに思ってほしいし、こういう手法があるんだな、長い目で見て成人しても役に立つ方法だな、と大人に理解を深めてほしい。定型発達の大人だってクールダウンが必要な時があるしね。

    親指を出しておでこのボタンをぽちっと押して深呼吸。私もやっていこうと思う。

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