族長の秋 (ラテンアメリカの文学 13)

  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784081260133

感想・レビュー・書評

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  • これがガルシア・マルケスの作品で一番読みづらかったかなぁ。
    文章に改行がないし、物語も時系列で進むわけではない。
    構成に作者の意図が感じられるけど、そこまで読解できなかった…。
    この物語、南米と独裁者の関係で論じられることが多いみたいだけど、僕が感じたのは独裁者=芸術家(作者自身)の寓意に感じた。
    阿諛追従の臣下たちは、作者を飯の種にしようとする評論家の連中とか。
    そして、作品のなかでは大統領を笑いものにしてるけれど、それは作者の自嘲のように思えた・・・。
    そして、芸術の源泉たる海の運命は・・・。
    ちょっと、うがった読み方しちゃったかもw

  • 初ガルシア・マルケス。
    「百年の孤独」はあまりにも有名なので、
    本作品にまずは手を出してみた。
    ぶっ飛んだ。
    改行が一切ない。
    よって強制的にドンドン読まざるをえない。
    行ったり戻ったりの時間軸がおかしい。
    主格人称がいつの間にか変わっている。
    でも改行がないので、ドンドン読む。
    マジックリアリズムと、
    独裁者の孤独と無間地獄。
    いやー、恐ろしい本だった。

  • 独裁者小説。マルケスの「饒舌体」。時間も空間も境目がなくなる感じ。

  • (1994.11.26読了)(1983.06.05購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    大統領は死んだのか?大統領府にたかるハゲタカを見て不審に思い、勇気をふるい起こして正門から押し入った国民が見たものは、正体不明の男の死体だった。複数の人物による独白と回想が、年齢は232歳とも言われる大統領の一生の盛衰と、そのダロテスクなまでの悪行とを次々に明らかにしていく。しかし、それらの語りが浮き彫りにするのは、孤独にくずおれそうなひとりの男の姿だった。

    ☆関連図書(既読)
    「謎のアンデス文明」NHK取材班、日本放送出版協会、1981.10.01
    「消された歴史を掘る」大井邦明著、平凡社、1985.02.12
    「ピラミッド神殿発掘記」大井邦明著、朝日選書、1985.09.20

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ガルシア・マルケスの作品

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