南極のペンギン

著者 :
  • 集英社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784082990060

感想・レビュー・書評

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  • 絵と文章が合っていてかわいかった。

  • 高倉健さんが子供向けに書いたエッセイだが、大人でも十分読める。というか大人にこそ読んでほしい。優しい文章で、南極をはじめ撮影で行った場所で出会った人たちのこと、千日回峰を行った阿闍梨の話、田中一村と病気の少女の話など、命の大切さ、人の温かさ、自然との融合など、普段忘れがちな大事なことをそっと教えてくれる。高倉健さんの人柄がにじみ出ている作品。

  • 高倉健さんのエッセイ
    映画のロケで世界中のあちこちにでかけ、そこで見た景色、会った人のことを書いている。
    健さんの人柄がよくわかるシンプルな文章と視点。

    アフリカの少年
    北極のインド人
    南極のペンギン
    ハワイのベトナム料理人
    比叡山の生き仏
    オーストラリアのホースメン
    ふるさとのおかあさん
    奄美の画家と少女
    ポルトガルの老ショファー
    沖縄の運動会


    アフリカの少年
    P10どんな土地に生まれるのか。どんな親に育てられるのか。だれにもわからない。子どもはなにも選べず、ただ生まれてくる。
    だが、夢なら自由にみることができる。その夢をかなえる時間は、まだ君にはかぎりなくあるはずだ。
    砂あらしにうずくまる君を、現地の大人たちは助けない。砂あらしにたえる力を、子どものときから身につけさせるためだろう。そうしなければ、この土地で生きていくのはつらい。だから、大人たちは見て見ぬふりをする。君をおいてきぼりにする。それも大人のやさしさだ。

    北極のインド人
    P14「ここに住むと、人間を信じることができる」

    南極のペンギン
    P31スコット基地のひとたちがなによりも大切にしているのは命だった。

    比叡山
    P52『生き仏になった落ちこぼれ』
    http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E3%81%8D%E4%BB%8F%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%93%E3%81%BC%E3%82%8C%E2%80%95%E9%85%92%E4%BA%95%E9%9B%84%E5%93%89%E5%A4%A7%E9%98%BF%E9%97%8D%E6%A2%A8%E3%81%AE%E4%BA%8C%E5%8D%83%E6%97%A5%E5%9B%9E%E5%B3%B0%E8%A1%8C-%E9%95%B7%E5%B0%BE-%E4%B8%89%E9%83%8E/dp/4062041979%3FSubscriptionId%3DAKIAJVHTXZ67656ZZS2A%26tag%3Dcalil-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062041979

    P64 でも、ポスターを見ただけなのに、おかあさんにはわかってしまった。


    『アダンの画帖』
    http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%B8%96%E7%94%B0%E4%B8%AD%E4%B8%80%E6%9D%91%E4%BC%9D-%E5%8D%97%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E8%81%9E%E7%A4%BE/dp/4093871493%3FSubscriptionId%3DAKIAJVHTXZ67656ZZS2A%26tag%3Dcalil-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4093871493


    P80エマニエルさんをとおして、この国のゆたかな食文化がつたわってきた。お金では買うことのできない品性が、エマニエルさんの食事をする姿にはただよっていた。

  • 健さんのまっすぐな言葉が、そのまま胸に届きました。
    人生の折々で、ふと思い出し、読み返す。
    私にとって『南極のペンギン』は、そんな一冊になる予感がします。

  • むっふーさんからいただいた3冊の中の1冊です。
    むっふーさんが「辛い時に何度も読み返している大好きなエッセイです。」
    といって選んでくださいました。

    きびしい環境の中での撮影の裏話や、心が温まるようなエピソードがイッパイつまっていて、自分の悩みなんかちっぽけだなー、と思ってしまう
    素敵な1冊です。

    むっふーさん、ありがとうございます!

  • 短編集が自分には合ってませんでした。
    ほのぼのとして感じは伝わってきます。

  • 世界各地で出会った人々のことを書いている短編集。
    すごい大俳優なのに人付き合いが丁寧で、やさしい眼差しだなーと感じた。
    母親に寄せる素直な思いは、ぐっとくる。

  • 俳優「高倉健」さんが、これまでに体験したエピソードを不器用(?)に文章にしています。行間が広く、1ページあたりの文章も少なめなのので、ほのぼのと読めました。

  • やさしい言葉で丁寧に伝えてくる。あ、感動。

  •  健さんは最高です。

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著者プロフィール

1931年、福岡県生まれ。映画俳優。「網走番外地」「日本侠客伝」シリーズ、「幸福の黄色いハンカチ」「鉄道員」などに主演。映画俳優として初めて文化勲章を受章。『あなたに褒められたくて』で日本文芸大賞エッセイ賞受賞。二〇一四年没。

「2018年 『話しベタですが… 暮らしの文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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