英国マザーグース物語 新聞広告には罠がある!? (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2012年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086016469
作品紹介・あらすじ
令嬢記者、新聞広告の謎に挑む──!?
世紀末ロンドン。ある目的のため、身分を隠して見習い記者として働く子爵令嬢セシル。性別さえも偽る生活だが、仕事上の相棒であるジュリアンとの仲は良好。ある日、怪しい新聞広告を見つけたセシルは!?
感想・レビュー・書評
-
1作目に続いて、安心して楽しめる。セシルの男装がバレバレなのはお約束だろう。ジュリアンの魅力が増したが、ダニエル兄さまはコメディ要員のようでちょっとかわいそうな気がする。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マザーグースがらみでなければならないミステリは
ヴィクリアン舞台の少女向けライトノベルにとって
どの程度まで主張を許されるかの塩梅が
なかなか良い配分の作品
ミステリであることでの
主人公を照らす登場人物模様のまにあわせが
上手く重なっているが
物足りなくもある
内容には関係ないが
「首筋に手刀で気絶」伝説の始まりはどこで
なぜ多くのひとが疑問もつことできないか興味深い -
19世紀末のロンドン。
ある目的のため、見習い記者として働くセシル。
令嬢という身分を隠し、性別さえも偽る生活だが、仕事上のパートナーである絵師ジュリアンとの仲はいたって良好。
そんな今、ロンドンの街は、鮮やかな手口で貴族の邸宅から宝飾品を盗み、黒い羽根を残して消える大怪盗“怪盗ブラックバード”の話題で持ちきり!
ある日、セシルは怪しい新聞広告に目をとめて―
3話収録のシリーズ第2巻。
第1話 土曜の午後は陰謀の時間?
新聞の個人広告欄に怪しいメッセージ発見!怪盗一味の暗号か?
第2話 土曜の午後は思い出の時間
淑女として壁の花友達できた-女難の相?
第3話 黒ツグミは見果てぬ夢を運ぶ
怪盗ブラックバードの正体は…
貴族の宝飾品のみを狙う怪盗!ワクワク-してたけど、しんみりする結末でした…これも家名の重み、なのかな。
セシルに舞踏会で連めるお友だちが出来て良かった-
こういう“壁の花”ぽいの好きだ-とおもったら当代随一の花嫁候補までお仲間になっちゃって。セシル、ソフィ2人ともアメリアの指導?ですぐさま花形になりそう-
想い合う恋人達が、時を経ても繋がるのは良いね-
グレトナグリーンとか、当時の風習が出てきて面白かったです。 -
広がりそうで広がらないストーリー。まだまだ序盤だから?
セシルとジュリアンのお互いに秘密を抱えた関係はエロくて大変いいと思います。 -
アメリアが良かった。凄く良かった。
これセシルの鈍感も酷いけどジュリアンの露骨さも大概な気がする。
こういう輩に限って、相手に押されると今度は遠慮気味になったりする気が…。
アメリアが続巻に出ることを願ってつづきを読んでみる。 -
第2巻を読破。
冒頭からいきなり敬愛すべきダニエル兄さんのインタビュー記事に噴いた。
しかも妹バカ炸裂w
この人はほんとにww
いい人だなあ、ダニエル兄さん。
そんな兄貴にセシルは容赦なく出し抜いていくんですけれど(^-^;)
今回も短編連作、けれど実は1本筋が通っている、そんなストーリー構成で。
ロンドンでは怪盗ブラックバードが紙面をにぎわせていて。
セシルは自分が働いているアクロイド紙に個人広告を出している人物があやしいとにらむわけです。
そんな彼女――身分と性別を偽っている男装少女の相棒であるジュリアンは、セシルの正体はすでに知っていて。
知っていて黙って常に一緒に行動しているんですよね。
さりげなく彼女の身を案じながら。
彼女が未来の奥さんだから、とかじゃなくて、本当に大切に想うようになっていますよねー。
で、義務としてではなくてジュリアン個人として好きになってもらえるよう、さりげなくアタック(笑)しているわけですが。
男装して仕事をするという行動力のあるセシルだけれど、推理はだいたい明後日な方に向かっていて(^-^;)
そのためジュリアンもいろいろと振り回されておりますね、はい。
そうそう、貸本屋「ミューディーズ」ってヴィクトリアン・ローズ・テーラーにも登場していました。
思わず「おお!」となったり。
第1話に登場した人物がラストまで関わってきたり、ジュリアンの過去が関わってきたりと、なかなかおもしろい展開になっていました。
あと各話の冒頭にセシルに関するインタビューが載っているんですが……。
い ぬ w w
ちょっ、末っ子じゃなくて犬にインタビューってww
となっていたら、まさかの種明かし。
ラストのラストまで楽しめる1冊でした。
第3巻も出るようなので楽しみです。 -
最後は綺麗に纏まってて良かったと思います。ブラックバードの正体も、途中までは本当にエンジン技師の彼だと思ってた。良かったいい人で。
ブラックバードに対してはあれでいいのかとちょっと思いましたが、まあ記者だし・・・ええんかとはやっぱり思うけど、まあまあ・・・
そこらへんもやっとしたので☆一個減。