うさぎ姫の薬箱 で、出た〜! あやかしだらけのおそろし薬房 (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 65
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086017329

作品紹介・あらすじ

奈良の薫りが色濃く残る平安初期。咲良は新米の、やや間抜けな薬師の卵。生まれつき霊力がある咲良は、呪禁師として妖たちの診察や施薬にあたることになるが、一緒に働くことになったのは…!?

感想・レビュー・書評

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  • 平安初期。この時代に女性で宮中にお勤めって難しいように思いますが、男装ではなく、女性の格好で元気にお勤めしている咲良がかわいいです。

    火夏も美少年って感じで愛想はないですけど、最初は毛嫌いしていた咲良に惹かれていって、そんな自分にいらだっているところはなんかかわいいです。

    お話的には、二人の元に相談者が現れて、それを解決するって感じですが、陰陽師ではなく薬師なので、薬で治療っていうのは新鮮な感じがします。

    これで完結なのかは分かりませんが、咲良の兄とかに火夏が振り回されるってところとか、火夏の家に咲良が認められるかっていうのとかも見てみたい感じがしました。

  • シリーズ1巻目。
    ここでのレビューが良かったので購入。「で、出た~!」の副題にちょっとえっ!?って思ってて未読でした(笑)でも読んでみたら結構面白かった!
    主人公・咲良と火夏の淡い初恋模様に甘酸っぱさを感じ、人と妖との深い恋愛模様にグッとした切なさを感じた。
    咲良と火夏は呪禁巫医なので薬で人やあやかし達の病を治していったり、病の元になる原因を解明したりしてます。登場するあやかし達も序盤は可愛い系のが多いですが、後半は蟲とか蠱毒とか出てくるのでちょっとグロい。
    あと咲良の性格が良い。天然で貴族のお嬢様という印象なのかと思いきや、舌打ちとかするしww火夏との関係も気になる!
    でも、呪禁陰陽師2人組や双子の呪禁師とかは見せ場がほとんどなかったけど・・・。2巻ではもうちょっと活躍するのかな?咲良の兄も登場して火夏とバトルを繰り広げる、なんて展開読んでみたいかも♪

  • 2013年6月のコバルト文庫新作総選挙対象作品の1つです。

    最初はサブタイトルに引いてしまい購入するのを躊躇っていたのですが、公式ブログで試し読みをして続きが気になったのと、そんなに痛くない内容のようでしたので読んでみる事にしました。(^_^;)

    舞台は平安時代初期、まだ奈良時代に近い文化が残っている時代のお話です。
    男性の服装はそうでもありませんが、ヒロインを含めた女性の服装はほとんど奈良時代の物に近いです。作中にも奈良時代の文化や単語が溢れています。
    平安時代が舞台というと、どうしても十二単や帝といった王道の「平安時代」を想像するので、意外性があって面白かったです。
    薬草にも詳しくなりそうな錯覚を覚えました(笑)。

    とにかくヒロインの咲良が可愛い!
    ヒーローである火夏もまだ16歳という事もあり、クールな美少年といった感じで可愛いです!
    物語は三章から成っていますが、それぞれヒロイン達とは別に男女の物語が存在します。ふと、「今昔物語」を思い出しました。
    彼等は咲良と火夏が追っている事件と密接に関係しているのですが、こういう構成は大好きです♪
    そして、火夏の姉の自虐ネタに笑いました!一番好きなキャラかもしれません!
    反対に、咲良の兄の存在感が薄かったのが残念でした。最後くらい一緒に活躍して欲しかった…。
    あと、火夏が女装した時のイラストがなかった事も残念でした!

    一冊読み切りとしてはとてもまとまっていたので、シリーズ化にならなくても満足するお話だと思います。
    それでも火夏と咲良の関係が進展する事を望むので、もし続編が出るのなら是非購入したいと思います♪(*^^*)
    …あれ?読み終わってサブタイトルを振り返ってみると、そこ迄強調する意味もなかったような?

  • 天女の羽衣姿なんてきらきらしくて素敵だなあー
    そんな時代を見てみたかった

  • 本当にこちらが、投票で勝ったのか…。
    個人的には、姫頭領の、方が面白かったように思う。

    一つ一つの処方もさっと終わってしまって、
    物足りない。もともと知識が
    ある同士が、主人公達だからなのか、
    いまいち凄さも実感しづらい。

    他の仲間達の活躍もないので、
    そちらの凄さもわからない。

    あやかしにもはじめから普通に
    信頼されてるのも、もったいない。

    火夏が中途半端な性格なので、
    直ぐになついてしまった印象が、否めない。
    もう少し冷た印象を維持するくらいの
    勢いでいて欲しい。

    主人公も、可愛いのかそうでもないのか。。

    設定も内容も軽い感じに思えてしまった…。

  • シリーズ1作目

  • こちらが勝利しましたが、近差だったようで、両方とも続刊決定。おめでとうございます。

    呪禁陰陽師のなかの呪禁巫医に選ばれた、薬学をおさめた咲良と 名門貴族の冷淡で優秀な火夏がもちこまれた、人や妖の救済にあたるという話。三章仕立て。

    大人の恋愛と、対照的なうぶい二人にニマっとした。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3047.html

  • 13年6月刊。総選挙候補作。
    作者さんいわく、切なさ、純愛、甘酸っぱいを意識したそうです。

    妖が出た~、という感じでもなかったけど。まあ、確かにたくさん出てはいた。逆に木の精、比丘尼、蝶を育てるのに執着した青年など、出しすぎて、それぞれをじっくり読みたかった気もするけど、キャラクターの気持ちは印象的でした。

    それまではちゃきちゃき江戸っ子ぽいw烏天狗とか、トンマ?なウサギさんとか、かわいい子ばっかだったのに、クライマックスの虫はグロかった……かなりとばして読みました。すごい分ラスボス臭あったけどー。

    働く女の子の話って、面白いなーと改めて。

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