キスと帝国 漂流王女ヴァージニア・ナイトの結婚 (コバルト文庫 ま 10-26)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 61
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086018081

作品紹介・あらすじ

姉に疎まれ、王国を追放された第二王女のヴァージニア。それ以来、さまざまな国を転々としてきた彼女についた愛称は「漂流王女」。ある日、青年王カルロスに求婚され、友情結婚を謳歌していたが…!?

感想・レビュー・書評

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  • 松田志乃ぶさんの新作。
    「悪魔のような花婿」ではカボチャ姫でしたけど、今回のヴァージニアはチューリップ姫かな。

    王女様なのに姉に嫌われて、王国を追い出された上に暗殺者まで差し向けられて、国々を渡り歩いてきたヴァージニアの元に、国王カルロスがやってきたところから話が始まりますけど、出会いも手錠をはめちゃったり、その鍵を老犬のドン・ファンが飲んじゃったりと、普通じゃないのがたまりません。

    また、脇役のアルフレッドもほんといい味を出してるし、続編が出たらいいのになぁって思うんですけど、これで完結ですかね。

  • カスカベアキラさんのイラストに引かれて購入。ものすごいラブものだったらどうしよう…と思ったけど、そんなことはなくって。とてもおもしろかったです。髪を下ろしたカルロス王めっちゃかっこいいです(*´ω`*)

  • 三章仕立てで、問題をクリアし、古来いいつたえの三つのキスを贈るという構成。
    二人の掛け合いと、とんちの効いた駆け引きが楽しく、面白かった。
    他にもいろいろ書きたいという作者の後書きから、続刊はなし?
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3899.html

  • 1

    文章も読みやすいし、物語に勢いがあるし、ただかわいいだけじゃない、かっこいいだけじゃないヒロインとヒーロー。

    あらすじでは友情結婚となっていたけど、最初からラブラブ。

    こないだ読んだ「スカーレット・バード」でも思ったけど、ラノベでは少女向けでも胸の大きさをネタにしなきゃならない決まりがあるのだろうか。

  • 母親違いの姉に目の敵にされ国を追い出されてしまった王女ヴァージニア。嫉妬深く残忍な気性の姉に繰り出される暗殺者から逃げるために他国の間を渡り歩くうちに付いたあだ名は漂流王女。そんなヴァージニアが今住んでいる田舎町に突然やってきたのは青年王カルロス。彼の目的はヴァージニアに求婚することだった。最初はその求婚を断ろうとしたヴァージニアだったが、お互いの利益のために友情結婚をしようと決めて・・・。

    面白かったです。友情結婚だと謳っているのにめっちゃラブラブでした(笑)恋愛あり、戦いあり、陰謀と若干の謎解きもありで飽きずに一気に読み終わりました。王女なのに過去の漂流経験からたくましく育ったヴァージニアと堅物だけど頭脳派で可愛い所もあるカルロスのカップルがとても良かったです。ドン・ファンも良かった。めっちゃ活躍したし。
    ヴァージニアとメアリィ・アンの直接対決はなかったものの綺麗に完結しているので、これはこれでアリだと。直接対決を描いたら話がかなり長くなるような気がします(笑)でも続編でも次回作でも楽しみにしています。

  • 『悪魔のような花婿』のジュリエットのように夢見るヒロインも可愛かったですが、ヴァージニアのように苦労しているからこその現実的なヒロインも素敵でした。
    松田志乃ぶ氏の描くヒロイン達は本当に魅力的です。
    メアリィ・アンとの直接対決がなかったのは残念でしたが、後半のライオンとの対決エピソードからエピローグ迄目が離せず一気に読みました。
    エンドマークの「Fin」の文字は本文P265の「漂流王女の長い物語は、くねった『Fin』のついたハッピーエンドで終わるのだ」という台詞に掛けてあるのかなと思いました。
    少女小説はロマンチックで日々の疲れが癒されます。
    表紙のカルロスは少し幼く見えますが、P51の挿絵のカルロスは男前で大変格好良いです!

  • 思った以上にラブラブだった。主役二人がどちらも賢く落ち着いてる感じがとても新鮮。こういうの嫌いじゃないです。

  • この作者さんの、こういうテイストのお話が大好き。さっぱりと一冊で終わってたのもよかった。次回作楽しみです。

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