- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086114707
感想・レビュー・書評
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銀バラシリーズ4作目。
今回のタイトル「黄金のダガー」は七聖宝ではなく、聖地デルポイのアポロン神殿の霊石につき立てられ、24人の騎士に守られている短剣。
このダガーを引き抜いた者は、総帥に挑戦する権利を与えられる。
そんなダガーが何者かによって抜かれたことをユメミたちに隠したまま、聖宝の情報を確認するため一人スイスへ旅立つレオン。
レオンの置かれた状況を月桂樹(ラウルス)の騎士に聞いたユメミたちは、レオンを訪ねてきた騎士で幼馴染のガルシアとともに後を追う。
しかしレオンの訪問先であるはずの住所や氏名は見つからず、古い地図でようやく探し当てた先は、よみがえった魔女の住む城として現地で恐れられているお城。
そこは深い堀に囲まれ、うっそうとした庭を持つ美しい城だった。
ゴシックホラーのような舞台と筋立ては、好み。
今回も、あちこち崩れたり、ケガしたりで、みんなぼろぼろ……。
レオンと光坂くんが特に痛々しい。
医療関係で頼れる冷泉寺さんがいるものの、彼女一人では間に合わないくらい。
彼女自身、ケガのほうがマシだっ!と思いそうな受難に見舞われるし。
そんな中でも、みんなを励まし勇気づけてくれるユメミの言葉はいいなぁ。
昔よりもユメミが好きになっているので、レオンの気持ちや冷泉寺さんの気持ちがよりやるせなく感じる。
みんな幸せになってほしいな。
地下の通路や水路、そして神殿と人魚、魔の宿る樹。
魔女との対決、挑戦の騎士との相対。
聖宝の階級、聖杯の印。
今回は星影のブレスが大活躍。
ユメミが貴女(ダァム)として総帥レオンを守る姿がとてもかっこよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
所在:実家
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私が清らかな高校生の頃、読んだ小説。
藤本ひとみさんの小説は、主人公がかわいくないんですよね。
高校時代、自分に自信が持てなかった私にとって、夢を与えてくれた小説です。