北里マドンナ (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 117
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086115186

感想・レビュー・書評

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  • あくまでも素直で単純明快ななぎさちゃんの横にいる存在。北里は十分以上に魅力的なのに、屈折したなぎさコンプレックスを持っていたり、実は多恵子が初恋だったり。今読んでも面白いです。

  • 2016年7月11日購入。

  • なぎさくんシリーズ。
    思春期の少年少女の成長、と言葉にすればそれだけなんだけど…。
    決して美しいだけでない成長を描く。だからこそ輝かしい。

    中でも北里マドンナは、イラストの力もあるのか夏の暑さ、汗っぽさが伝わってくる。けだるい感じというか。それがまた内容とマッチしていて素晴らしい。文体の妙。それでいて、ちゃんと氷室冴子なんだから油がのってる一作。

    野枝さんのも読みたかったな…(涙)

  • ひとむかし前のコバルトの王道。ライトノベルでなく少女小説。
    そのころの少年少女を正しくきまじめに描写したもの。
    心の動き、ドラマチックなストーリー展開がすばらしく、氷室先生らしい作品。
    この作品は氷室作品のなかでもそう多くない、男の子主人公もので、女の子に振り回され戸惑いながらも成長していくというもので、村上春樹的な雰囲気もある、わたし好みな作品。
    「正しく失恋する方法」という感覚はすごいな。でも、確かに正しく失恋して過去を振り切り、前に向かっていくというのは大事な気がします。

  •  なぎさボーイシリーズ。
     個々のエピソードは大好きなんだけど、1つの作品として読むに時系列が飛びすぎていてつらい。
     多恵子ガールの場合は「女だから思考が飛ぶんだよね」で済むんだけど、北里氏はどうなのかな……。

  • 雑誌で読んだ時は嫌いだったのですが、文庫になってまとめて読んだらすごく大好きなことに気が付いた。

  • ウウッ・・・これを読んだのは高校生の頃。今の私はもう厄年も過ぎてしまったけれど、いつまでも10代の頃のやるせなさや甘酸っぱさをリアルに描いてます。男・女区別ないのよね、こういうのって。

  • 北里からみたなぎさと多恵子はー!?「なぎさボーイ」の兄弟編。

  • 氷室冴子の描く甘酸っぱい青春小説その3。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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