ボクハ・キミガ・スキ (コバルト文庫 た 4-3)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086115353

感想・レビュー・書評

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  • さすが谷山浩子さん!というかんじ。少女向けの小説だからな…とあまり期待しないで(失礼ですが)読んでいたら、いつのまにか主人公におもいきり感情移入していた。しばらく忘れていたあまずっぱい気持ちを思い出した。

  • 風のような美少年・ナオと出会ったルウ。段々ナオに惹かれていくルウだが、何故か彼は、親友・生坂と生坂の恋人・アキノにわざと嫌われるような態度ばかりをとっていた。ナオの本心がわからず戸惑うルウは、ある日彼の本当の苦しみを打ち明けられて…… シンガーソングライター谷山浩子が描く、同性同士の切ないラブストーリー。

    浩子さんが読者からのおたよりで思いついた話だそうで。女の子同士の話にすればよかったのに何故BL…?と思わなくもないw コバルトだとBLの方がウケいいのかな。同タイトルの曲すきなんですよね。アルバム自体もすごく好き。
    ルウのキャラがよかったです。恋とか愛とか好きとかまだよくわからない、でもナオのことは気になる。抱いてる気持ちは確かに好きなんだけど……っていう微妙な少女像をよく体現出来てる子だなと思います。横浜が舞台なのは浩子さんが横浜出身横浜育ちだからだと思うんですけど、あとがきで言及くるかと思ったけど特になかったなー。こうやって自分の街を自然な感じに書けて、小説の舞台に出来るのっていいなー。
    ナオを看病して、そっと頬にキスする生坂のところお耽美ですごくよかった……そこでキレイに終わるのかと思ったらまさかのわりとドロドロな展開だったのでおおお…と頭抱えたw さすが浩子さんと言うべきなのかしらこれは…… そこからの片付け方がなんというか尺も足りなかったせいかわりととって付けた感じだったのでその点はやや微妙かな。
    きみの瞳につまづいたネコから引き続き喫茶マープルが舞台の一つでトラジローも出てる。が、少し間を置いてしまった所為でこんなキャラだったっけ? と老い持ってしまったり。前作から作中では何年たってんだろ。そういえばファンタジー要素皆無だったや。次の本では皆出すって書いてるんだけど今んとこそうではないっぽいんだよな……そして私と漢字含めて同名のキャラクターが出ててびびったw

著者プロフィール

シンガーソングライター。東京都出身。1972年にシングル「銀河系はやっぱりまわってる」、アルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』をキングレコードからリリースするなど、早くからその才能を発揮する。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムをリリース。その独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。
NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」やCF、また「オールナイトニッポン」をはじめとするラジオ番組のパーソナリティー、童話、エッセイ、小説の執筆など、その活動範囲はますます拡大している。近年は、映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」、映画「コクリコ坂から」の劇中挿入歌の楽曲提供を担当するほか、斉藤由貴、手嶌葵、持田香織(Every Little Thing)、声優の豊崎愛生、今井麻美、上坂すみれへの楽曲提供など作家としての活動も著しい。
2022年4月にデビュー50周年を迎え、コンサートや執筆など精力的に活動している。谷山浩子公式YouTubeチャンネルで、音声のみの番組「谷山浩子のSORAMIMI ラジオ」配信中。

「2023年 『ヒロコとニャンコと音楽の魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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