龍は群青を呑む (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 81
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086143547

作品紹介・あらすじ

マクシミリアンの最後の一手は、『青龍』の姉・雪蘭を娶り、すべての諍いを水に流すというものだった。突然つきつけられたあっけない結末に、飛は納得がいかない。最愛の姉の婚姻を前に、『青龍』は最後の抵抗を試みる。それを阻止するために再び奔走しながら、飛は次第に、マクシミリアンの思惑どおりに動くことに対する憤りを感じはじめる…。

感想・レビュー・書評

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  • エピローグの高浪と一星、李と千雲のシーンが好き。
    特に前者。心の涙腺はゆるっゆるですけど。
    その後の不穏な空気。黒龍編へじわじわと移ってく。

    マクシムは恐ろしいよね。
    ただただ飛を困らせたいがためにここまでの計略を練るんでしょ。
    どSの中のどS。
    この2人は、特に飛はいったいどういう関係になりたいんだろうなぁ。

    文海はどこまでも可愛そうで。
    青龍様あんなんなっちゃったし。楽海もああいう結果で。
    青龍に平和が訪れるのはいつなのかしら。

  •  とりあえず、これにて、青龍編はおしまい! な小説でした。
     結局、マクシミリアンは、飛に弱音を吐かせたいがために、こんな回りくどいことをしていたのか! と思うと、呆れるの半分。その根性を拍手でたたえたい気持ち、半分……でした。

     もう、この時点でネタバレ……かな?

     相変わらず、この二人の恋なのか、何なのか、感情はねじ曲がってるなー……と、思いながら、まぁ、それはこの二人の勝手だから、二人がよければ、全然、いいんでしょうけど。
     少なくとも、飛はいいとは思ってないと思いますけどね。

     一難去って、また一難……。

     曲がったマクシミリアンがひねくれた愛のようやく一片を見せてくれたと思ったら。
     死んだと思った人が生きていて、また、嵐が起きそうな予感です。

  • 初版・1997年8月10日

  • 「龍は微睡む」で始まり、「龍は薫風を駆ける」で終わり。(と、思ったら続編が出た)
     レビューは薫風にまとめてます♪

  • 青龍編ラスト。マクは青龍の姉・雪蘭を妻に迎えることに。そして祥船は取り潰し、千雲は斬罪。しかし千雲の命だけは助けたい花路と李、燕たち。
    さらに飛たちは花嫁の迎えにも向かわねばならず、飛はもうここんとこずーっと走りっぱなしですな。
    腑抜けたように見えた青龍でしたが、あのシスコンがそうカンタンに雪蘭を手放すはずもないのでした。
    最後の飛の捨て身(?)さにはオドロキ!!すっかりマクに弄ばれてしまって・・・。でも花嫁に嫉妬してたでしょ?よかったね♪みたいな・・・?

  • 沢山の想いが詰まったこの一冊。夢中で読んで、躊躇うことなく涙してください。
    マクシミリアンの思わぬ申し出に驚く一同をよそに、憤りを抱えながらも街のために懸命に走る飛。祥船の取り潰しと千雲の斬罪が取り行われ、青龍の姉姫・雪蘭を花嫁として迎えるための花ごしを担ぐ途中、花嫁が侍女に摩り替えられていることに気付いた飛は…。
    姉への想いが強すぎる青龍のとんでもない行動、あくまでも飛の胸の内を掻き乱そうとするマクシミリアン、迷いながらも街のために走る飛。そして何より、千雲の想い、李や燕の想いに注目です。千雲への飛の台詞と、千雲が李と話すシーンを是非とも楽しんでください。

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