龍は闇に堕つ (四龍島シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 78
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086145961

作品紹介・あらすじ

飛(フェイ)の出自を知った羅漢(ルオハン)たちは、マクシミリアンを廃し次期『白龍』(バイロン)の座に就くよう飛に迫った。急進派の羅漢と、飛に花路(ホワルー)離脱を勧める葉林(ユエリン)とが対立し、仲間たちの間でも争いが起きる。守りたいと願っていたものを自らの手で壊していくことに耐えられず、迫い詰められた飛は、ついにある決意を固め、白龍屋敷へと乗り込んでいくことに…。激動の四龍(スーロン)島シリーズ、ついにクライマックスへ。

感想・レビュー・書評

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  • この状況で、次の巻までに2冊挟む作者の鬼畜っぷりがすごい。
    よかった、完結した状態で読んでて。

  •  飛の出自を知った羅漢たちは、マクシミリアンを廃し次期『白龍』の座に就くよう飛に迫った。
     急進派の羅漢と、飛に花路離脱を勧める葉林とが対立し、仲間たちの間でも争いが起きる。
     守りたいと願っていたものを自らの手で壊していくことに耐えられず、追い詰められた飛は、ついにある決意を固め、白龍屋敷へ乗り込んでいくことに……

     という感じのあらすじでした。

     巧妙な罠に操られるがままに、飛は武器を手にマクシミリアンの下に赴き、その刃をマクシミリアンへと向けるけれど、そこに邪魔者が数人。

     まずは、東州茶房主人と雷英。
     そしてそこに玲泉と尊夫人。

     そんでもってついに飛の出生の秘密が明かされて……

     でもまぁ、今更信じてたもの、自分の行動理念の根幹にしていたものを覆されて「はいそうですか」って受け入れられる人はそうそういないよねー……という感じで。

     某人がとち狂ってしまって。
     自分が一番大切にしていたものを壊そうとしてしまう。

     そして、もう一つのものを壊してしまう……?

     という感じで、「ええ!?」という終わりをしました。

     普通だったら、真実がわかった時点で「めでたしめでたし」でもいいような気もするんですが、そうは問屋がおろさなくて、もう少し続きがあるようです。

     というか、こっから先の方が長いような気が……?

  • 初版・1999年6月10日

  • 仲間にまで縛り付けられていた飛は葉林の助けで、花路を逃れ、東州茶房へ行き師父に自分の出自を尋ねる。そのまま白龍屋敷でマクと向かい合う飛。まさにお互いが斬り合うその時、現れた『黒龍』の姿とその人の本当の思惑を知った飛は驚く。そのまま飛もマクも斬られて・・・

  • もう何も思わずに夢中になって、沢山の想いが詰まったこの1冊を一気に読んでください。
    花路退去の触書が出されて以来落ち着かない白龍市。師父達によって、「花路が大龍の子を擁している」という噂が広がり、マクシミリアンを白龍の座から引きずり下ろそうと、街中が花路の方を持って花路へと詰め掛けていた。騒の中、葉林によって羅漢のねぐらを出た飛は、東州茶房へと戻り、刀を抱えてマクシミリアンの元へ走るけれど…。
    崩れていく街を見ながら自分を責め、それでも仲間を想い、師父を想い、そしてマクシミリアンへと想いを巡らせる飛。
    物語の行く末を不安にさえ感じながらも、さまざまの想いに触れながら、早く続きが読みたいと思わせてくれます。
    物凄いことになっていくのにオロオロしながら楽しんでください。

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