戦う司書と追想の魔女 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086303330

作品紹介・あらすじ

「武装司書に正義を取り戻す」-裏切りの容疑をかけられながら堂々と宣言した武装司書・ヴォルケンはその裁判の当日、ひとりの女とともに姿を消す。館長代行ハミュッツは自ら追撃に出るが、その向かう未来に待っていたのは最強の武装司書の彼女を追いつめる難敵だった。そして暗躍する神溺教団たち-幾多の想いと偶然が『本』によって交わり、運命は予想できない方向へ動きはじめる!新人賞大賞受賞シリーズ第5作。

感想・レビュー・書評

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  • 【2024-018-1675】図書館より。再読。

  • 題材は前巻からとても面白くなってきて良い感じなのだが
    後もうひとつ不足感
    バトルファンタジーものとして死者が全て本になるという壮大さが
    初めの舞台設定からして狭い世界に止まってしまっているところが難か

  • 「武装司書に正義を取り戻す」
    裏切りの容疑をかけられながらも堂々と宣言した
    武装司書・ヴォルケンは裁判のその日に
    1人の女性を連れて姿を消す。
    館長代行ハミュッツ自らが追撃に出るが…
    シリーズ5作目。

    六花の勇者を読んだらやはり面白くて
    戦う司書シリーズを途中で読むのやめてたけど
    読み直そう~と思って再読。(2008年9月読了)
    最初の数冊は何回か読んでいるので覚えてましたが
    このあたりになってくるとちょっと
    内容うろ覚え…

    自らの「正義」を全うする為に
    ひたすら実直に忠実に真実を追うヴォルケン。
    大悪をうつために小悪と手を組むなんて
    器用なことができないまっすぐなヴォルケンが
    なんというかあまりに報われなくて
    もやもや感がすごいですね…

    超人、何を考えているかわからない
    ハミュッツも少し人間味が出てきて
    武装司書と神溺教団、そして天国の真相が
    じんわり見えてきて気になりますね…

  • 此の巻は、まずヴォルケンの存在、そして武装司書の重大な秘密…と
    初見だったらかなりハラハラして読めたのじゃないかと思います。
    アニメと大きく違う点がいくつかありましたが、
    特に印象的だったのはミレポックです。
    アニメと違って、アーガックスを飲んでいない状態で、
    殆ど恋仲な感じでしたが、此方ではそこまで親密な感じは無かったです。
    嵌められた結果、仲間にも完全に疑われる事になった時の、
    ミレポの痛烈な言葉が痛かったです。
    最後の殉職の鐘の件も勿論ないですし、
    そう云う意味ではアニメの方が救いがありましたね。

    シャーロットの愛は学習によって心に根付くもの…というのは、
    大変興味深かったです。
    そしてハミュッツを追い詰めるのは、いつも無力な人間なのですね。
    その辺りも面白いなと思いました。

  • 読了。

  • ヴィルケンがハミュッツに反旗を翻します.
    あとは鉛色の巨人とか菫色のアレとかなんとか.
    というわけで,正義大好きのヴォルケンくんがハミュッツの悪事を許せずに激怒.
    で,それを追いかける武装司書.

    この話はアレだよな.
    ヴォルケンくんが最後に自らの理想に裏切られて死ぬシーンが最高だよね.
    「神溺教団は武装司書が作ったんだもの」
    「なん…だと…」
    みたいなっ.

  • あまりにもやるせない。
    正義とは何か。
    ヴォルケンが言った、大悪をうつために小悪と手を組むということ、それはそのまま武装司書と神溺教団にも言えるんじゃないだろうか。
    一筋縄ではいかない物語が今後どうなるのか楽しみだけれども、この結末には本当に唖然とした。
    このシリーズ、死亡率高すぎるわ…。

  • 読了。
    やりたいことは分かりますが、分かりにくくするだけな実験的な構成だったかなと思いました。というのは、あの構成にした意味が分からなかったので。
    ストーリー自体は好きな方向だったので楽しめました。

    えー、まずはオリビア。
    うーん……微妙です。多分全ての原因は前巻を読んでいないからですね。
    頭脳タイプのキャラは好きなのですが、一般人にしては頑張ったねクラスだったのが頂けないのです。

    次にヤンクゥ。
    彼は良かったです。シロン同様、生きたキャラになっていました。
    二兎追うものは一兎をも得ず、にならなくてホントに良かったです。欝展開は嫌いなので。
    シュラムッフェンの再登場も良かったですね。勇者武器は大好きです。2秒先が予知できる程度のマットさんなんかじゃ太刀打ち出来る性能の武器ではないと思うのですが、マットさん強キャラなんでしょうか?2-4巻を読んでいればなっとくなのでしょうね。読んでいないので・・・でも、人間の行動半径って2秒程度じゃ10メートルもないはずで、シュラムッフェンの射程は60m?うーん。

    まぁ、多分束の間の休息回だったのかなという印象でした。
    1-4巻までの緊張を解くためのものだったのでしょう。張り詰めすぎると読者は付いて来ませんしね。

    否定的な意見ばかり述べてますが、面白かったです。
    意見が否定的なものに偏るのは悪い癖なのです・・・

    • lidomさん
      arukunoさん、ヤンクゥでてくるのは7巻だよ

      7巻はあとの巻とのつながりが薄いけど、オリビアさんが幸せになってよかった。

      マットさん...
      arukunoさん、ヤンクゥでてくるのは7巻だよ

      7巻はあとの巻とのつながりが薄いけど、オリビアさんが幸せになってよかった。

      マットさんは作者の言によると1巻書き終えて、シリーズ化するに当たり格をあげたそうです。
      しかしほかの一級二級武装司書が強力な範囲攻撃を持っているのにマットさんは持ってないからそんなに強くは思えない

      シュラムッフェンも因果抹消攻撃なのか、因果超越攻撃なのか記述が巻によって一定しないし、変わったところで違いがよくわからない。
      2012/02/14
  • 間違ってシリーズ第5弾を読んでしまった。
    話が繋がってないようで、繋がっているらしく、設定その他もろもろよく分からないまま読み進めマシタ。

    まずは、本巻副主人公ヴォルケンがかわいそうです。ただひたすらかわいそう。どこかで救われれば良かったのですが、救われてないような気がします。まあ、現実とはこんなもんなんだろうけど、小説だからちょっとくらい救われてもいいんじゃないかと。
    主人公のオリビア。悲しいけれど、強かな女性。この人のせいで、すべての騒ぎが起こっている結構重要人物と思われます。とっても単純な願いを叶えるために行動を起こすのですが、結果、誰かの不幸せの上に誰かの幸せがある、ということをいいたいのか。。。
    中途半端だー。

  • そういえば、あの混乱の中生き残った人がいました…。
    彼女がその後どうなったのかは分かりましたが
    こういうリサイクル(?)をされるとは…。
    どうしてこう、問題の鍵的なものは、お膝元にあつまるのでしょうか?

    かませ犬? と思わず呟いてしまったこの最後。
    色々と性格が分かってきた故に、色々びっくりな状態ですが
    理由を聞けば納得状態。
    偶然(?)とは恐ろしい…。
    しかしこの偽母、すごい過去です。
    そしてやはり求めるものはそこなのですね。

    全体が、どこが味方でどこが敵なのか。
    何をそんなに隠しているのか。
    見え隠れする『そこ』が非常に気にはなりますが
    とりあえず、物品の管理は気をつけた方が良いかと思われます。

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