戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086303521

作品紹介・あらすじ

武装司書見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほど成長を遂げていた。ある日、ハミュッツから細菌テロの疑いがあるという神溺教団の調査を命じられる。その十日後、世界最大の国イスモ共和国がバントーラ図書館に対し、突如として宣戦布告する!原因がつかめないまま防戦する武装司書たちだが、圧倒的な戦力差に窮地に立たされる。その裏にはノロティの捜査対象の少年が…。新人賞大賞シリーズ第6作。

感想・レビュー・書評

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  • 【2024-021-1678】図書館より。再読。
    p252つまること、全ては簡単なこと。ノロティは、とても頭が悪かったのだ。
    p272だから、世界を滅ぼしたっていいだろう。
    p278思い返せば戦いは、つまるところ、それだけのことだった。
    p288ノロティは、途方もない馬鹿だった。この世のどこにも並ぶ者のいない、規格外の大馬鹿だった。だからこそ、ノロティは世界を救ったのだ。

  • 毎回書いているが
    次第に読みやすくなってきているつまり技術が向上しているんだろうけれども
    1巻が一番面白かったかな
    難しいところだ
    とりあえず最後まで読もう

  • 武装司書見習いのノロティは、ハミュッツから
    再び細菌テロの疑いがあると
    神溺教団の調査を命じられる。
    その十日後、世界最大の国家イスモ共和国が
    バントーラ図書館に対し、突如宣戦布告する。
    原因が不明のまま防戦する武装司書たち。
    圧倒的な戦力差に窮地に立たされる中
    伝わってくるのは武装司書たちへの
    憎しみだった。

    六花の勇者を読んだらやはり面白くて
    戦う司書シリーズを途中で読むのやめてたけど
    読み直そう~と思って再読。(2008年9月読了)

    そうでした、ここで大好きなキャラが
    2人もいなくなって心が折れたのでした…
    なんの下心もなく見返りもなく世界を愛する
    ノロティのようなキャラは珍しいというか
    ものすごく芯の通った信念というか。
    ノロティの発想が確かに実際に言われたら
    イレイアおばさんみたいに困惑するだろうなぁ…と…

    世界全体が武装司書の敵になって
    結界を破ろうと包囲してるあたりは
    どうなるのかともうドキドキしてしまいました…
    最後も衝撃的…!次からは初見なので
    とても楽しみです。

  • 読了。

  • なぜ殺したし…!!と、冒頭から半泣きでした…死者の記憶や思いが辿れるのがこの世界のすごいことだと思う。それがすごく生きてる話でした。
    時系列いりくんでたけど、すっと入ってきた。

    あの二人には幸せになってほしかったよ…
    あの二人のラブコメが見たかったよ…
    エンリケさんが幸せになるまで読み続けたいです(そんな日くるのか?涙)

  • はじめの章を読んで、本当に「えっ」て声が出た。
    そのショックから立ち直れないままに読了。
    ノロティ、ちょっと、ノロティ…!
    本当に、馬鹿な娘だよあんたは!

  • ノロティ!ノロティ!!呪文のように彼女の名前を叫びたい!!(≧д≦*) 今までのシリーズ内ではわからなかった彼女の本質。底なしに明るく健気な彼女は“世界”をいだいていた。途方も無く単純で壮大な、愚者という言葉一つにはおさまらない魂が人を救う。彼女の“本”は天国に行ったんだろうなぁ。めまぐるしく変転する戦況と、一人の少女と少年の出会いと別れ。エンリケのその後も凄く気になります…。ノロティと二人で幸せになって欲しかった…!

  • かなり冒頭で「なんてことーっ!!」と非常に吃驚な事実が描かれています。もうどうしてそうなったのか、読み進めて背景を把握するまでは信じられませんでした。

    なんでノロティが死んでるのですか!?
    結構主要人物と思っていたので、衝撃でした。
    読み進めていくとノロティらしいと納得するのですが、それでもかわいいキャラクターだったのにもったいない。

    時間軸が往ったり来たりしている割には、話は解り易かったです。
    ノロティの本を読みながら、エンリケが物語を引き継いでいるからと思いますが、この演出もニクイですね。

  • 「そうですよね、でも、そうなんですよ。世界はあたしのものだから、誰も殺したくないんです。助けられる人がいるなら、あたしはどんな人でも助けたいんです」

    なんてことっ!!!な第6巻。
    この物語、イイモノはいなくなる運命なのかしら・・・。
    と思ってしまって
    それでいてなんだか泣けてしまうのでありました。

    これは、すごいなー本とい面白いなーーー。
    ていうか、どんな方向性にいくのか気になる!気になる!!!
    壮大なようで矮小だったり、正しいようで間違っていたり。
    お見事としか言いようのない世界観。
    いや好みなんですよねー。

    エンリケはまだ出てくるかしら?
    案外彼が好みなのでありました。

    【9/7読了・初読・私の本☆】

  • 初っ端から驚きの現実を突き付けられました。
    じゃぁどうする?! というより、どうなる?! 状態の1名。
    『本』を手に持ち、読みながら過去を見て
    歩きながら未来をどうするか考えます。

    いつだって、救う側は何も考えていません。
    ただ、何もない意志だけ。
    それに救われるのは、いつだって考え過ぎている人。

    とはいえ、すごい作戦です。
    これは確かに…と思いますが、まさかこっちにも手先がいたとは。
    どうりで姿が見えないと思いました。
    出てくる人、使いまわし(笑)だという所から考えれば
    確実に分かるだろう状態だったのですが。

    しかし…今回淡い恋物語、ですか??w

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