- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800037
作品紹介・あらすじ
母の故郷マーキス島で、過去にタイムスリップした医大生の西條遊馬_あすま_。事件に巻き込まれ投獄されるが、父王殺しの疑いをかけられた皇太子ロデリックと知り合い、彼の無実を証明するよう頼まれて…!?
感想・レビュー・書評
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日本から母の母国であるマーキス島にやって来た西條遊馬は法医学博物館で突然中世のマーキス島に飛ばされる。王殺しの疑いで捕らわれていた皇太子を救おうという弟の姫王子ヴィクトリアと付き人のクリスチファーからの懇願に応えて、学んでいた法医学の知識を生かして、その真相を探ろうとする。勇気を振り絞って、その時代ではとんでもないことの解剖を行うのだ。真相を突き止め、皇太子の兄弟たちの不仲も修復する結果にもなる。主人公のいろいろ不安な心理を詳しく追っていて興味深いが、なんというかジュナブルぽいね。男なのに美少女の姫王子のヴィクトリアのこの先がちょっと気になるなあ。
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横文字の名前が苦手なのですが、さらさらと読めました。
異世界を舞台にした作品で、その世界にないものに基づく言葉などは使うな!(目白押しとか)という意見には「フィクションなんだしそんなにとげとげしなくても」と思う私ですが、その言葉は通じない設定なのにこの言葉は通じるの!?という部分があり、そこは少し違和感でした。
あと、そんなにすごい魔術師がいるなら、王の死因もなんてことなくわかってしまうのでは?と思ってしまった私は、なかなか物語を楽しむ心を失ってきているのかもしれません…。 -
シリーズ物の1話だなぁ……と。
正直半分過ぎるまで説明っていうのは読んでいて辛い。
あと、検視的な所はリアリティがあるのに、中世(でいいのかな)の生活様式がファンタジーよりな書き方をしていて違和感を感じる。主人公、 その経歴で使い慣れない器具を使って、洞窟の中で手際よく検視できる? と不思議になる。
ラノベですから、と言うことなら、 別に気にすることでもないのかもしれないけど、うーん。
読後感はさわやか……なんだけど、それでいいのか? さらに、どう見ても3兄弟の中で末っ子が王様向きとしか思えないんだけどどうするの。 この国を兄に任せていいの?ってなってる。
全く関係無いけど、今後、主人公が女装すると思う。 -
ミステリー要素は少ないけど、登場人物が好き。
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鬼籍通覧や最後の晩ごはんでおなじみの、椹野道流さんによる、タイムスリップ(?)法医学ミステリー&ファンタジー(主人公のアスマが飛ばされた先はアスマの知る世界史とは少し異なるようなので、ひょっとするとタイムスリップではなく平行世界への異世界トリップかも)。オレンジ文庫は、「物語好きのあなたに贈る、ライト文芸レーベル」としているだけあって、物語の題材もタッチも謎も法医学要素もライト(ミステリーの要素はコナン君なみ)。あらすじとしては、夏休み中に母の故郷・マーキス島を訪れた医学生のアスマ(法医学に興味アリ)が過去または平行世界のマーキス島にタイムスリップしてしまい、そこで王家で起こった殺人事件の解決に携わる、というもの。題名は「時をかける眼鏡」だけれど、特に眼鏡がタイムスリップの要素になっていることは今のところ、ない笑。でも最後の晩ごはんも眼鏡の付喪神(?)登場したし、椹野さんは眼鏡好きなのかもしれない。日本人だけどマーキス島で違和感ない(むしろ眼鏡が違和感w)理由とか、言葉がわかる理由とか、学生だけど法医学の知識があるところとか、ちゃんと設定してあるところがありがたいw。そして、いつもの椹野さんならではのちょっとおいしそうなごはんも魅力的。あっという間に読めてしまって物足りなさも感じるけど、これはこれで面白いしささっと読めて爽快なので続きも読みます!
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母の故郷でもあるマーキス島で突然、過去の世界に飛ばれてしまった 医学生の西條遊馬。
そこで殺人現場に居合わせてしまい投獄されてしまった。
牢獄でであった、やんごとなき方の「殺人容疑」を晴らすため、「現代の法医学の知識」を用いて事件の解決に乗り出す。
推理と事件の解決は、まぁ「なるほど~」という感じですが、なかなか展開が面白い。
シリーズ物なので、ちょっと追っていきたいと思います。 -
椹野道流さんにハマる
仕事帰りの草臥れた頭にもすんなり入ってくる、シンプルなストーリーです
好きになった作家さんは、とことん読みたいのですがBL作家さんなんですね
ただいま手元不如意
さすがにBLは図書館に無いし、悩ましいところ -
法医学の道を目指す西條遊馬は、在学中の医科大学の夏休みにマーキス島を訪れた。
そこで、世界でも珍しい「法医学博物館」に訪れた遊馬は、博物館の閉じられた扉を開け、壁が本で覆われた部屋へたどり着く。
『罪なき者を、その叡智をもて救わんとする者、この書物に触れよ』
触れた先に広がるは、昔のマーキス島。
彼は、呼ばれるべくして呼ばれたのだった。
漫画を読んでるような、軽い作品。
息抜きには、ちょうどいい。
作家さんの独特なテンポや、登場人物達のセリフがアンクレ語を訳しているという前提だからなのか、凄く読みにくい。ただ、話しの進み方や私好みの設定なのもあって慣れる。と、いうか、書き進めるほど、作家さんの文章力が上がってる気がする(上からごめんなさい)。
最後はニヤニヤしながら読んでしまった。
そんな簡単に、解決できるもんかとか、みんないい人かとか、親はどうした心配してないんかとかとか気にしたらキリがないことも多々あるが、また軽く読みたい時に続きを買ってみようかなって思える作品だった。
BL好きが好みそうな作品なんだよな。
なんたって、登場人物がほぼ漢。笑
ヴィクトリアの侍女、マージョーリーくらいか?
しかも、みんな美形ときた。
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別シリーズに喋る眼鏡が出てきたりしますがこちらは題名に眼鏡があっても単にタイムスリップした医学生がかけていただけのようです(少なくとも現時点では)。医学生の彼が過去に現代医学の知識を持ち込んで謎を解くのですが謎はとてもあっさりで物足りないです。「謎」に惹かれたのでその点は残念です。普段ミステリを書く作家さんじゃないのでミステリとして読んではダメなんでしょうね。でも法医学者さんなのでもっとガッツリ専門的なミステリもできれば是非書いて欲しいです。シリーズとして続いているようなので今後に期待します。
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シリーズものタイムスリップものとは知らずに購入して読みましたが、まだまだ続くという感じで終わりました。法医学者を目指す主人公が母の故郷で過去に飛び、知識や経験を生かして……という展開はお約束ではありましたが、軽いタッチで読みやすかったです。まあ、適応能力高すぎとは思いましたが。
続きは入手出来たら読みたいです。
タイトルの「時をかける」は良いのですが、「眼鏡」? 主人公が眼鏡かけてるだけなのに? この先、眼鏡に意味が出てくるのでしょうか??